美容室のカラーはチューブから出すだけ?ラフェ・クレールが「混ぜる水」にまでこだわる理由

こんにちは。大分県中津市の美容室、ラフェ・クレールの和田です。

お客様とカラーの話をしていて、少し驚いたことがありました。当店のカラーも、チューブから薬剤を出して混ぜているものだと思われている方が多かったんです。

もちろん、当店でも髪の状態に合わせてチューブタイプのカラー剤を使います。ただ、毛先の色を整えるときなどに使うハーブカラーは、準備の仕方が違います。

粉末のカラー剤を組み合わせて色を作り、さらに、その粉末を混ぜる水にもこだわっています。

使っているのは、当店独自に調合した「トリートメント水」。粉末をペースト状にする水分の部分に、髪のコンディションを考える工夫を組み込んでいます。

いつも椅子に座ってお待ちいただいている間に、何を考えながらカラーを準備しているのか。今回は、仕上がりだけでは見えにくい、その工程をお話しします。

一般的なチューブタイプのヘアカラーと粉末タイプのハーブカラーの調合を比較したイメージ
調合方法の違いを伝える説明用イメージです。実際の当店の薬剤や調合風景を撮影した写真ではありません。

普通のヘアカラーはどうやって作る?

まず、美容室で広く使われているアルカリカラーから説明します。ここでいうのは、1剤と2剤を混ぜて使う、代表的な「酸化染毛剤」です。

チューブなどに入った1剤には、色を作るための染料やアルカリ剤が含まれています。アルカリ剤には髪を膨らませ、染料が内部へ入りやすい状態にする働きがあります。

2剤は、美容室で「オキシ」と呼ぶこともある、過酸化水素を含む薬剤です。染料の発色に関わると同時に、髪の中のメラニン色素を分解し、髪を明るくする役割も担います。

つまり、色を入れるだけでなく、もともとの黒い髪に明るさを作れることが大きな利点です。希望する髪色によって、当店でも必要な場所に使います。

また、チューブタイプでも、美容師は複数の色を組み合わせたり、髪の状態に合わせて使い方を調整したりしています。容器の違いだけで、技術の良し悪しが決まるわけではありません。

ナチュラルハーブカラーは粉末から色を作る

一方、当店で使うナチュラルハーブカラーは、粉末タイプの染毛剤です。複数の粉末カラーを組み合わせ、お客様の希望する色味に合わせて調合します。

同じ茶色を目指す場合でも、今の髪に黄色が残っているのか、赤みがあるのかで、考える配合は変わります。選んだ粉末の色が、そのまま髪に写るわけではないからです。

粉末だけでは髪に塗れません。そこで当店では、粉末に約4倍の水分を加え、塗りやすいペースト状にします。色の配合を考える工程と、それを髪に塗れる状態へ整える工程がある、ということです。

粉末状のカラー剤を組み合わせてペースト状に調合する工程のイメージ
粉末カラーの調合を表した説明用イメージです。実際の使用材料の写真ではなく、ヘナ100%のカラーを示すものでもありません。

この製品についてメーカーは、アルカリ剤・過酸化水素不使用と説明しています。そのため、黒髪を脱色して明るくする「トーンアップ」はできません。白髪を染めたり、すでに明るくなっている髪の色味を整えたりするときの選択肢です。

なお、植物だけで染める天然成分100%のカラーではなく、ジアミンを含みます。ジアミンアレルギーの方には使用できません。「ハーブ」という名前だけで安全性を判断しないことも大切です。

カレーに例えると、こんな違いがあります

この調合の違いをお客様へお話しするとき、私はカレーに例えることがあります。

チューブタイプは、市販のカレールーを選んで作るイメージ

好みのルーを選び、水などを加えて仕上げるカレーです。ルーを組み合わせたり、仕上げ方を工夫したりできるように、一般的なカラーにも美容師の調合や判断があります。

これは準備の仕方を身近に感じてもらうための例えです。実際のカラーで混ぜる2剤は、水の代わりではなく、発色や脱色の役割を持つ薬剤です。

当店のハーブカラーは、スパイスから組み立てるイメージ

お客様の好みに合わせてスパイスを組み合わせ、味を一から調整するカレーを思い浮かべてください。スパイスが粉末カラー、好みの味が希望する髪色に当たります。

そして、ここからが今回お伝えしたい部分です。煮込むときに、ただ水を加えるのではなく、だしやスープにもこだわる。その考え方に当たるのが、当店独自のトリートメント水です。

色を作る粉末にもこだわり、その粉末を混ぜる水にまでこだわる。こうお話しすると、調合全体をイメージしていただきやすいと思います。

もちろん、実際にだしや野菜エキスをカラーへ入れるという意味ではありません。水分を使わない「無水」の調合でもなく、粉末には約4倍の水分を加えています。

ラフェ・クレールが本当にこだわっているのは「混ぜる水」

粉末を混ぜる水分は、単に塗りやすくするためのもの。そう考えることもできます。でも私は、その水分も髪に触れるものなのだから、カラー設計の一部として考えたいと思っています。

そこで当店では、普通の水で粉末を溶く代わりに、複数の要素を組み合わせた独自のトリートメント水を使用しています。

ハーブカラーの粉末に水分を加えて調合する工程のイメージ
粉末に水分を加える工程の説明用イメージです。当店独自のトリートメント水そのものを撮影した写真ではありません。

カラーを塗り終えた後に使う仕上げ用の水ではありません。粉末をペースト状にする、調合の段階で使うものです。色の組み合わせだけでなく、髪に塗る状態へ仕上げるところまでを、一つの工程として考えています。

たとえば毛先の色を落ち着かせるなら、どんな色を補うかに加えて、その毛先がカラーや縮毛矯正などを経験していることも考えます。色が合えばそれで終わりではなく、染めている間の髪の状態にも目を向けたい。その考えを調合に反映したものです。

「トリートメント水」は、この記事では当店独自の調合液を説明する呼び方です。具体的な商材名、成分名、配合比率、製法は独自技術のため公開していません。

メーカーの専用水と、当店独自の調合は別の話です

ここは、正確にお伝えしておきたいところです。メーカー公式マニュアルでも、粉末を混ぜる際には専用水の使用が案内されています。メーカーが普通の水道水での調合を標準としている、という説明ではありません。

メーカーの基本の使い方と、ラフェ・クレールが独自に行っているトリートメント水の調合は、区別してお読みください。メーカーが当店の独自配合や、その効果を認めたという意味でもありません。

なぜカラーの水にまでこだわるのか?

理由は、白髪染めもおしゃれ染めも、多くの方にとって一度で終わる施術ではないからです。次回も、その次も染めていく髪だから、今回の色と一緒に、これからの扱いやすさも考えたいと思っています。

毛先の引っかかりが気になる方にとっては、希望の色になることも、家で髪をとかしやすいことも大切ですよね。だからこそ、仕上がった色だけを見て判断するのではなく、カラーの工程全体に目を向けています。

一般的な毛髪の知識として、指通りやくし通りには、髪同士の摩擦やもつれなどが関わります。日本化粧品技術者会の解説でも、この関係が説明されています。毛髪の表面などを整え、扱いやすさを考えることには意味があります。

ただし、こうした一般的な知識は、当店のトリートメント水そのものの効果を証明するものではありません。水を変えれば必ず傷みが減る、傷んだ髪が元の健康な髪へ戻る、というお約束はできません。

私が大切にしたいのは、特定の液にすべてを任せることではなく、必要なカラー方法を選ぶことと、髪のコンディションへの配慮を重ねることです。全体の考え方は、カラーの時間に毛先の補修・保護も考える、カラサポ独自配合の解説にまとめています。

すべての髪にハーブカラーを使うわけではありません

ここまで読むと、ラフェ・クレールでは全員の髪を、根元から毛先までハーブカラーだけで染めているように感じるかもしれません。実際には、髪の場所と希望に合わせて使い分けています。

新しく伸びた黒い根元を明るくしたい場合は、明るさを作るカラーが必要です。一方、毛先はすでに明るく、抜けた色を補うだけでよいこともあります。その場合にはハーブカラーを検討します。

毛先を今より明るくしたい場合や、強いダメージがある場合も、同じ方法を一律には当てはめません。過去にした施術と今の状態を確認し、できること、難しいことをお伝えします。

カラサポは一種類のカラー剤の名前ではなく、根元・中間・毛先に必要な方法を組み合わせる技術体系です。詳しくは、根元と毛先でカラー剤を使い分けた実例や、カラサポの毛先用ハーブカラーをご覧ください。

よくある質問

ハーブカラーは白髪も染まりますか?

はい、白髪染めにも使います。ただし、白髪の量や周囲の黒髪、希望する明るさによって、適した方法は変わります。黒髪を明るくする働きはないため、仕上がりの希望を確認して選びます。

普通のカラーより傷みにくいですか?

明るくする必要がない毛先に、脱色を目的としない方法を選ぶ、という考え方で使っています。ただし、髪の履歴や施術条件が違うため、すべての方で必ず傷みが少ない、ダメージがないとは言えません。

明るい髪色にもできますか?

ハーブカラー単独で黒髪を明るくすることはできません。すでに明るい髪の色味を整える場合と、黒髪から明るさを作る場合では、必要な施術が違います。カラサポでは、その違いに合わせてカラー方法を考えます。

ハーブならアレルギーの心配はありませんか?

いいえ。この製品はジアミンを含むため、ジアミンアレルギーの方には使用できません。メーカーは使用のたびに、48時間の皮膚アレルギー試験(パッチテスト)を行うよう案内しています。

過去にヘアカラーでかぶれた方は、自己判断で試さず、予約時にお知らせください。症状については皮膚科へご相談ください。トリートメント水を使っても、アレルギーを防げるわけではありません。

トリートメント水を入れると何が違うのですか?

当店では、ペーストを作る水分の部分にも、カラー中の髪のコンディションを考えた独自の調合を取り入れています。色の調合と、髪の扱いやすさへの配慮を一緒に考えるためです。仕上がりは髪の状態や施術全体によって変わり、水だけの効果として一律に説明できるものではありません。

髪色だけでなく、その色を作る工程も大切に

お客様からは見えにくいカラーの準備ですが、当店にとっては大切な施術の一部です。どの粉末を組み合わせるか。そして、その粉末をどんな水分でペーストにするか。塗る前の段階から考えています。

今回お伝えしたかったのは、特別な水で何でも解決できる、ということではありません。希望の色を作るための調合に、髪を扱う美容師としての考えを込めていることです。

白髪を染めたい方も、好きな髪色を楽しみたい方も、毛先のことが気になっている方も。色だけでなく、今の髪のお悩みも一緒にお聞かせください。

中津市ラフェ・クレールのヘアカラー・白髪染め「カラサポ」を詳しく見る

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ラフェ・クレール/大分県中津市宮夫281-5

ご予約はお電話で承っています。過去のカラーでかゆみ・赤み・腫れなどがあった方は、ご予約の際にお伝えください。

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2年前と現在を比較|カラー履歴と髪質改善の長期実例

左が2年前。
右が現在です。

同じお客様の髪です。

以前はラフェ・クレールへ通ってくださっていたお客様ですが、
仕事上のお付き合いもあり、
約2年間、別の美容室へ通われていました。

そして2年前、
久しぶりにご相談に来られました。

その時に言われた言葉を、
今でも覚えています。

「仕事の関係で美容室に行っていたけれど、
自分でも髪がかなりヤバいと思って、
相談に来ました」

ご本人にとっては、
それくらい髪の状態が気になっていたのだと思います。

まず、
2年前と現在を見比べてみてください。

2年前と現在の髪を比較した髪質改善の実例。左は広がりや毛流れの乱れが見られた状態、右は現在のロングヘア

左:2年前、右:現在。同じお客様の髪です。見やすくするため一枚にレイアウトした比較画像です。

見た目の印象は大きく変わりました。でも、最初に伝えておきたいことがあります

写真を見ると、
髪の印象はかなり違って見えると思います。

ただし私は、
この写真だけを見て、

「前の美容室で傷んだ」
「一つの薬剤だけが原因だった」
「カラサポだけで髪が元通りになった」

と断定するつもりはありません。

髪の状態には、
過去のカラー、
縮毛矯正、
ドライヤーやアイロン、
摩擦、
ホームケア、
髪そのものの履歴など、
多くの条件が関係します。

そして一度損傷した毛髪が、
生物学的に新品の髪へ戻るわけでもありません。

そのうえで、
実際にご来店時の髪を触り、
濡れた状態や毛先の動きを確認した時に、
私が特に気になったのが、


アルカリ処理を繰り返した髪に見られる
「軟化」と、
それに伴う扱いにくさでした。

私が美容師として使う「髪の軟化」という言葉

「軟化」と聞くと、
柔らかくなって良いことのように感じるかもしれません。

でも、
ここでいう軟化は少し違います。

私が現場で見ているのは、

濡れた時に必要以上に髪が柔らかく感じる。

髪の形が安定しにくい。

毛流れが揃いにくい。

パヤつきや広がりが出やすい。

乾かした時にも、
本来の髪より頼りなく感じる。

といった状態です。

これは病名ではありません。

美容師として、
髪を濡らした時の伸び方、
手触り、
弾力、
乾かした後の形などを見ながら、
私が施術判断のために使っている表現です。

そもそも、なぜアルカリカラーは髪を膨らませるのか

一般的な酸化カラーは、
黒い髪を明るくしながら色を入れるために、
アルカリと過酸化水素の働きを利用します。

これは悪いことではありません。

黒髪を明るくしたい時には、
必要な働きです。

アルカリ側へ傾くことで、
毛髪は水分を取り込みやすくなり、
膨らむ方向へ変化します。

その状態を利用して、
染料や酸化剤が毛髪内部へ働きます。

つまり、


アルカリによって髪が膨潤すること自体は、
酸化カラーの仕組みの一部です。

問題は、
「アルカリカラーが悪いかどうか」
ではありません。

今その髪に、
その作用が必要なのかどうかです。

リタッチカラーなら、毛先は絶対に傷まない?

髪が傷んできた時、

「今回は根元だけ染めましょう」

とリタッチカラーを提案する美容室は多いと思います。

これは合理的な考え方です。

毛先へ酸化カラーを直接塗らなければ、
毎回毛先までアルカリカラーを塗る方法と比べて、
毛先への酸化処理を減らせます。

私も、
リタッチという考え方そのものを否定していません。

ただ、
私はそこで終わりにはしません。

カラー剤を流す時には、
乳化やすすぎの工程で、
根元に使用した薬剤を含む水分が
中間から毛先を通る場面があります。

また、
髪は水に濡れれば膨潤し、
シャンプー、
コーミング、
タオルドライなどによる摩擦も受けます。

特に、
すでに大きくダメージしている毛先では、
こうした小さな負担も無視したくありません。

ただし、


「リタッチのすすぎ液が毛先を通っただけで、
必ず髪が傷む」

とまで言うことはできません。

接触時間、
薬剤の種類、
pH、
髪のダメージ履歴、
すすぎ方などで条件は変わるからです。

だからラフェ・クレールでは、


「根元だけ染めたから毛先は関係ない」

と考えるのではなく、

すすぎ、
摩擦、
毛先のコンディショニングまで含めて
一つのカラー施術として考えています。

毛先の色を変えたい時は、さらに考えることが増えます

もう一つあります。

根元だけではなく、
毛先の色も変えたい時です。

たとえば、

明るくなってきた毛先を少し暗くしたい。

色が抜けてきたので、
もう一度きれいな色を入れたい。

季節に合わせて色味を変えたい。

こうした希望は当然あります。

一般的な美容室でも、
毛先への負担を考えて、
過酸化水素濃度を下げたり、
アルカリ量を減らした薬剤を使ったり、
アルカリの働きを抑える処方を組み合わせたりします。

それぞれに意味があります。

ただ、
私が最初に考えるのは、


「その毛先に、
もう一度明るくする作用が本当に必要なのか」

ということです。

すでに十分明るくなっている毛先を、
今回は暗くしたいのであれば、

さらにメラニンを減らすための作用は
必要ない場合があります。

だからラフェ・クレールでは、

根元には根元の仕事。
毛先には毛先の仕事。

と分けて考えます。

「アルカリ剤が入っていたら全部同じ」ではありません

ここも誤解してほしくないところです。

アルカリカラーといっても、
すべてが同じ強さではありません。

使用するアルカリ剤、
完成した薬剤のpH、
アルカリを保持する力、
放置時間、
過酸化水素濃度、
もともとの髪のダメージなどによって、
毛髪への影響は変わります。

ですから、

「アルカリカラーは全部ダメ」
「弱い薬なら絶対に傷まない」

という二択ではありません。

私が大切だと思っているのは、


必要な場所には必要な力を使い、
必要のない場所には、
できるだけ余計な力を使わないこと。

これです。

このお客様に行ったのは、「傷んだ髪を元に戻す」ことではありません

2年前、
このお客様の髪を見た時に、

私が考えたのは、

「何を付ければ、
今日きれいに見えるか」

だけではありませんでした。

一度損傷した毛髪を、
生まれたばかりの髪へ戻すことはできません。

だからまず、


これ以上、
必要のない負担を増やさないこと。

そこから考えました。

根元と毛先を同じ髪として扱わない。

必要な明るさを作るところと、
すでに明るさがあるところを分ける。

毛先には、
今ある明るさを利用して
色とコンディションを整える。

そして、
髪質改善も一回で判断するのではなく、
次回来店した時、
その次、
半年後、
さらにその先まで見ていく。

そうして現在まで、
髪の状態を確認しながら施術を続けています。

2年前と現在。私が一番見てほしいところ

私がこの写真で見てほしいのは、

単純な「艶」だけではありません。

髪全体の輪郭。

毛流れ。

表面のパヤつき。

毛先までのまとまり。

そして、
ロングヘアとして見た時の
全体の印象です。

髪が整うだけで、
人の見た目の印象は大きく変わります。

ただ、
「何歳若く見える」といった数字で
評価するつもりはありません。

大切なのは、


2年前にご本人が
「自分でもヤバいと思った」
と感じていた髪が、

現在は、
長さを保ちながら
ここまで違う印象になっていることです。

他の美容室やアルカリカラーを否定したいわけではありません

今回の記事を書いた理由は、
他の美容室の施術を否定するためではありません。

アルカリカラーには、
黒髪を明るくし、
白髪を染め、
多彩なヘアカラーを作れる
大切な役割があります。

私自身も、
必要な場所にはアルカリカラーを使います。

ただ、


「使えるから使う」のではなく、
「今この部分に必要だから使う」。

その判断を大切にしています。

このお客様の2年間を見て、
私自身も改めて感じました。

髪質改善は、
最後に何か良いトリートメントを付けるだけではなく、


毎回行うカラーそのものを
どう設計するかまで含めて考える必要がある。

ということです。

トリートメントは意味がないの?

いいえ。

トリートメントは大切です。

毛髪表面の摩擦を減らす。
指通りを整える。
毛羽立ちを抑える。
水分や油分の状態を整える。

こうした役割があります。

特に、
すでにダメージが大きい髪では、
カラー後のコンディショニングまで考えることは重要です。

ただし、


「毎回同じ負担を加えて、
最後にトリートメントで元に戻す」

という考え方だけではなく、


まず必要以上の負担を増やさない。
そのうえで必要なケアを行う。

私はこの順番を大切にしています。

カラサポで大切にしているのも、この考え方です

ラフェ・クレールの
髪質改善カラー「カラサポ」も、

根元から毛先まで
同じ方法で染めるシステムではありません。

新しく伸びた根元。

すでに何度もカラーを経験している中間。

長い年月の施術履歴が残っている毛先。

同じ頭の髪でも、
状態は違います。

だから、


必要なところには必要なカラーを。
すでに明るさがあるところには、
必要以上の酸化処理を重ねない。

という考え方で施術しています。

カラサポの基本的な考え方については、
こちらで詳しく説明しています。


中津市の髪質改善カラー「カラサポ」について詳しく見る →

関連する実例と解説

白髪染めやカラーを繰り返した毛先で、
なぜパサつきやチリつきが起こりやすくなるのかについては、
こちらの記事で詳しく説明しています。


白髪染めを繰り返すと毛先が傷みやすくなる理由を見る →

また、
カラーをする時間そのものを利用して、
毛先のコンディションを整えるカラサポの考え方については、
こちらで解説しています。


カラサポ独自ハーブカラー配合の考え方を見る →

一回の仕上がりではなく、
数年間の髪の変化を追った別の実例はこちらです。


カラーを続けながら髪を伸ばした長期実例を見る →

よくあるご質問

リタッチカラーなら毛先は絶対に傷みませんか?

毛先へ酸化カラーを直接塗らない分、
毎回全体へ塗る方法より毛先への酸化処理を減らせます。
ただし髪はすすぎ、シャンプー、摩擦、熱などの影響も受けるため、
「毛先への負担が完全にゼロ」とまでは言えません。

トリートメントをすればアルカリによるダメージは元に戻りますか?

トリートメントには摩擦や指通り、まとまり、表面状態などを整える役割があります。
ただし、一度失われた毛髪内部の構造が生物学的に元通りになるわけではありません。
そのため当店では「補修すること」と同時に、
新しい負担を必要以上に増やさないことを重視しています。

毛先の色を変えたい場合はどうしますか?

現在の明るさ、残っている色、ダメージ履歴、希望する色を確認して方法を決めます。
すでに十分な明るさがある毛先では、
さらに明るくする必要がなければ、
今ある明るさを利用して色味を整える方法を考えます。

今回の実例から、私が改めて感じたこと

髪は、
一回の施術だけを見ても分からないことがあります。

今日きれいだったか。

それだけではなく、

2か月後はどうだったのか。

半年後はどうだったのか。

2年後、
毛先はどうなっているのか。

私が美容師として本当に見たいのは、
そこです。

このお客様が、
髪の状態を心配しながら
勇気を持って相談に来てくださったからこそ、

その後の髪を長く見続けることができました。

そして、
こうした一人ひとりの経過を残していくことが、

次のお客様の髪を考える時の
大切な材料になります。


髪をきれいにするために、
最後に何を付けるかだけではなく、

毎回のカラーで
「何をしないか」まで考える。

これも、
ラフェ・クレールが考える
髪質改善の大切な部分です。

参考にした毛髪研究

この記事では、
ラフェ・クレールで実際にお客様の髪を見てきた経験と、
一般的な毛髪研究で確認されていることを分けて記載しています。

・Malinauskyte E, et al.
“Effect of equilibrium pH on the structure and properties of bleach-damaged human hair fibers.”
Biopolymers. 2020.
DOI: 10.1002/bip.23401

・Dias MFRG, et al.
“The Shampoo pH can Affect the Hair: Myth or Reality?”
International Journal of Trichology. 2014.

・“Investigation of hair dye deposition, hair color loss, and hair damage during multiple oxidative dyeing and shampooing cycles.”
2016.

・“Comparison of damage to human hair fibers caused by monoethanolamine- and ammonia-based hair colorants.”
2014.

なお、
これらの研究が今回のお客様の髪の原因を直接証明しているわけではありません。
一般的な毛髪の性質を理解するための参考資料として使用しています。

この記事を書いた美容師

La Fee Claire(ラフェ・クレール)代表。

20歳から美容師として、
カラー、
くせ毛、
縮毛矯正、
年齢による髪質変化と向き合ってきました。

一回の施術直後だけではなく、

次回来店時、
半年後、
数年後の髪まで見ながら、

施術方法を検証することを大切にしています。

中津市で、カラーによる髪のダメージにお悩みの方へ

「ずっとリタッチなのに、
なぜか毛先が扱いにくくなってきた」

「トリートメントをしているのに、
パサつきや広がりが気になる」

「カラーは続けたいけれど、
このままでいいのか不安」

そんな時は、

今の髪だけではなく、
これまでどんなカラーや施術をしてきたのかも
聞かせてください。

髪の履歴を確認したうえで、
今できること、
できないことをお伝えします。

ご予約は、
お電話で承っております。

お電話でのご予約


0979-53-9922

70代、白髪染めを続けながら髪の艶はどこまで整えられる?約90分の施術を検証【中津市】

「ここまでしないと、髪はきれいにならないのか……」

今回の仕上がりを見ながら、
私自身が改めて感じたことです。

今回ご紹介するのは、
長く担当させていただいている70代のお客様です。

施術は、
カット・カラー・トリートメント。

ご来店からお帰りまで、
約90分でした。

もちろん、
70代だから特別なことをしなければならない、
という意味ではありません。

髪は年齢だけでは判断できません。

これまでのカラー、
日常のお手入れ、
熱や摩擦、
毛先に残っているダメージなど、
一人ひとり髪の履歴が違うからです。

今回の記事では、
「一回できれいになりました」
というBefore/Afterだけではなく、


なぜ今の施術方法になったのか。
なぜカラー前から髪を整えるのか。
そして、なぜ私はここまで工程を重ねるようになったのか。

私自身の検証の経緯も含めて、
できるだけ正直に残してみます。

まずは、ご来店時の髪を確認します

今回のお客様は70代。

ご希望の色味は、
自然なナチュラル系です。

ご来店時の髪を見ると、
表面には細かなパヤつきがあり、
毛流れも少し乱れて見えます。

毛先にも乾燥感があり、
光が均一に反射しにくい状態でした。

まずは、
施術前の実際の動画をご覧ください。

施術前の状態。表面のパヤつき、毛流れ、毛先の乾燥感を確認します。
70代のお客様のカットカラー施術前の髪。表面のパヤつきと毛流れの状態
動画から確認できる施術前の髪。髪の状態が分かるよう、仕上がりとの比較に使用しています。

今回行ったのは「カット・カラー・トリートメント」

根元は、
6トーンを基準にカラーしました。

一方、
すでに明るさのある毛先は、
さらに明るくする必要はありません。

そこで毛先は、
カラサポで使用しているハーブカラーを使い、
今ある明るさを生かしながら
色味とコンディションを整えています。

そして、
今回はカラー剤を塗る前にも
一つ大切な工程を入れています。


いきなり染め始めるのではなく、
まず髪の土台を整えてからカラーへ入る。

さらに最後は、
毛髪内部と表面の状態を考えた
架橋系のトリートメントで仕上げています。

具体的な商品名、
成分名、
濃度、
配合比率、
処理する順番の細部については、
ラフェ・クレール独自の技術のため公開していません。

ただ、
なぜそれぞれの工程を入れているのかという
「役割」については、
このあと詳しく説明します。

仕上がり|オイルを足さず、素髪の状態で確認

約90分後です。

今回、
仕上げにオイルを足して
艶を作ってはいません。

素髪に近い状態で、
毛流れと艶、
まとまりを確認しました。

施術後。仕上げにオイルを足していない状態で、毛流れ・艶・まとまりを動画で確認しています。
70代のお客様のカットカラーとトリートメント施術後。オイルを足さず艶とまとまりが見える髪
施術後の状態。表面の毛流れと光の反射が分かる角度で撮影しています。

Before/Afterを並べて確認します

写真だけでは分かりにくい部分もあるため、
比較しやすいように一枚にまとめました。

ただし、
この比較画像だけで判断するのではなく、
上に掲載した元動画と元静止画もあわせてご覧ください。

70代のお客様のカットカラーとトリートメント施術前後を並べた比較画像
左:ご来店時、右:施術後。約90分のカット・カラー・トリートメントの比較です。検証の確認には元動画・元静止画を優先しています。

「ここまでしないと、髪はきれいにならないのか」と思う

正直に言うと、
私自身、
今の工程を見ながらそう思うことがあります。

カラー前に髪を整える。
根元と毛先でカラーの仕事を分ける。
毛先へ必要以上の酸化処理を重ねない。
カラーをしながらコンディションを整える。
最後にもう一度、
内部と表面の状態を考えてトリートメントする。

工程だけを見ると、
かなり手をかけています。

でも、
最初からここまでしていたわけではありません。

むしろ逆です。

以前の配合や施術でも、
カラーはできました。

艶も出ました。

それでも、
長く担当しているお客様の髪を見ていると、

「このパヤつきは、もう少し何とかできないだろうか」

「手触りは良くなったけれど、次回来店した時はどうだろう」

「カラーを続けながら、もっと扱いやすい髪にできないだろうか」

そう感じることが何度もありました。

今のカラサポは、お客様の悩みからできています

今のカラサポを作ってきた流れは、
とても単純です。

お客様の悩みを聞く。

今の方法で解決できなければ、
なぜなのかを考える。

その悩みに合いそうな
毛髪ケア技術や素材を調べる。

実際に試す。

手触りだけではなく、
次回来店した時の髪も見る。

良ければ残す。

思ったほど良くなければ、
また考える。

そして、
またお客様から別の悩みを聞く。


この繰り返しです。

「新しい成分だから使う」
「流行っているから使う」
という順番ではありません。

先にあるのは、
いつもお客様の髪の悩みです。

その悩みを少しでも軽くするために、
必要だと思ったものを探してきました。

その結果、
少しずつ工程が増え、
今のカラサポと前処理の考え方になっています。

成分名は公開しません。でも「何を狙っているのか」は説明できます

カラサポと前処理には、
役割の違う複数の毛髪ケア技術を組み合わせています。

具体的な商品名や配合は
企業秘密として公開していません。

ただ、
私が何を考えて組み合わせているのかは、
隠す必要はないと思っています。

カラー前には、
ダメージ履歴のある髪を
穏やかな環境へ整えること。

さらに、
毛髪の表面だけではなく、
内部まで考えた補修を行うこと。

年齢とともに気になりやすい
パヤつきやうねり、
毛流れの乱れについても、
毛髪内部の状態まで考えること。

そして、
熱や繰り返す施術で負担を受けた髪に対して、
内部と表面の両方から状態を整えていくこと。

公開されている毛髪研究でも、

ダメージ毛の内部へ短時間でなじむ補修素材、

弱酸性領域におけるダメージ毛の構造、

毛髪内部の繊維構造とうねりの関係、

毛髪内部への浸透と熱処理時の安定性、

毛髪へ吸着・浸透するタンパク質由来の補修技術

などが研究されています。

私は、
そうした研究を参考にしながら、
実際のお客様の髪で
「何のために使うのか」を考えています。

ただし、
ここはとても大切なので
誤解のないように書いておきます。


個々の毛髪研究が存在することと、
カラサポの完成した組み合わせそのものが
科学的に証明されていることは別です。

現在のカラサポ完成処方を、
大学や研究機関で比較対照試験したわけではありません。

ですから、

「髪が完全に再生する」
「一度で内部が元通りになる」
「誰でも同じ結果になる」

という説明はしません。

今回確認できるのは、
このお客様に、
この施術を行った結果として、
約90分後にこの状態になったという事実です。

架橋だけでは足りない、と感じるようになった理由

私自身、
以前はトリートメントの「架橋」に
かなり期待していました。

もちろん、
今も大切な工程だと考えています。

でも、
カラーを繰り返して
毛先の状態が大きく崩れている髪を見ていると、


最後に架橋するだけでは足りないのではないか。

そう感じるようになりました。

私の中では、
先に髪の内部と表面の状態を整え、
そのうえで架橋系トリートメントを行う方が、
柔らかさやまとまりに
手応えを感じるケースが増えました。

これは、
ラフェ・クレールで実際のお客様を施術してきた中での
私自身の観察です。

まだ、
「この工程が何%作用した」
と数字で証明できるものではありません。

だからこそ、
これからも写真や動画、
次回来店時の状態を残しながら
検証を続けたいと思っています。

今の私が、最も自信を持って選べる方法

強く傷んだ髪や、
年齢とともに扱いにくくなった髪を前にした時、

現在の私が
最も自信を持って選べる方法の一つが、


カラサポと、
カラー前から行う現在の前処理の組み合わせです。

これは、
「他の方法では絶対にできない」
という意味ではありません。

世の中には、
優れた美容師さんも、
優れた技術もたくさんあります。

私自身がこれまで試し、
長くお客様の髪を見続けてきた中で、


今、
私が一番迷わず選べる方法になった。

という意味です。

自慢したくて作ったものではありません。

お客様の髪を見て、

「まだ足りない」
「もう少し何とかできないか」

を繰り返していたら、
今の形になりました。

お客様の悩みを少しでも減らせることは、美容師冥利に尽きます

長く担当させていただいていると、
髪は一回の施術だけでは分からないことが
本当にたくさんあります。

前回は良かった。

でも、
2か月後はどうだったのか。

自宅で扱いやすかったのか。

次のカラーをした時も
良い状態を保てるのか。

そういうところまで見られるのが、
常連のお客様を長く担当する美容師の
大きな強みだと思っています。

髪が生物学的に若返るわけではありません。

それでも、
お客様が鏡を見た時に、

「今日は髪がいい感じ」
「前より扱いやすい」

と思える日が増えるのであれば、


お客様の悩みを少しでも解決できることは、
美容師冥利に尽きます。

なぜ今、カラサポ事業やブログで残そうと思うのか

私自身も、
少しずつ年齢を重ねてきました。

若い頃は、
目の前のお客様をきれいにすることに
夢中でした。

もちろん、
今もそこは変わりません。

でも最近、
少し考え方が変わってきました。

今まで試して、
失敗して、
また考えて、
お客様に教えてもらいながら
少しずつ積み上げてきたものを、


自分の頭の中だけで終わらせたくない。

そう思うようになりました。

残したいのは、
商品名や秘密の配合だけではありません。

むしろ、

「なぜそう考えたのか」
「何が足りなかったのか」
「お客様のどんな悩みから、この方法が生まれたのか」

そういう部分です。

それが、
私がカラサポを事業として形にしたいと思う理由の一つであり、

このブログで
実際のお客様の髪を記録している理由でもあります。

私一人ができても、
いつかそこで終わります。

でも、
考え方と検証記録が残れば、

次の美容師が、
そこから続きを考えることができます。

今のカラサポも、
完成したとは思っていません。

またお客様から新しい悩みを聞けば、
私はたぶん、
また調べて、
試して、
変えていくと思います。

70代でも、白髪染めをやめることが答えとは限りません

白髪が気になる。

きれいな色でいたい。

でも、
髪の艶やまとまりも諦めたくない。

その気持ちは、
何歳になっても同じだと思います。

ラフェ・クレールでは、

「カラーをするから仕方がない」

で終わらせるのではなく、


カラーを続けるなら、
どうすれば必要以上の負担を増やしにくくできるのか。

を考えています。

カラサポの基本的な考え方については、
こちらの固定ページで詳しく説明しています。


中津市の髪質改善カラー「カラサポ」について詳しく見る →


白髪染めを繰り返すと毛先が傷みやすくなる理由を見る →

今回の検証で分かったこと、まだ分からないこと

今回確認できたのは、

70代のお客様に、
カット・カラー・前処理・毛先のカラサポ・トリートメントを組み合わせ、

約90分後、
オイルを足していない状態でも、
ご来店時より毛流れが揃い、
艶とまとまりが見えやすい仕上がりになったことです。

一方で、
今回一回の結果だけで、

「70代なら誰でもこうなる」
「この一つの工程だけで変わった」
「内部が完全に修復された」

とは言えません。

本当に大切なのは、
次回来店した時の状態です。

今回の仕上がりが、
日常生活の中でどう変化していくのか。

次回も確認し、
また必要であれば
施術内容を考え直します。

それが、
ラフェ・クレールで続けている
髪の検証です。

施術料金について

今回は、
カット・カラー・トリートメントを組み合わせた施術です。

髪の状態や必要な施術によって内容が変わるため、
最新の料金についてはメニューページをご確認ください。


ラフェ・クレールのメニュー・料金を見る →

中津市で、年齢とともに変わってきた髪にお悩みの方へ

髪は、
今見えている状態だけでは分からないことがあります。

これまでどんなカラーをしてきたのか。

縮毛矯正やブリーチの履歴はあるのか。

いつ頃から髪質が変わってきたのか。

そうした「髪の履歴」も含めて、
一緒に考えます。

ご来店の際は、
今の髪だけでなく、
これまでの髪のことも聞かせてください。

ご予約は、
お電話で承っております。

お電話でのご予約


0979-53-9922

カラーをする時間を、毛先を整える時間へ。カラサポ独自ハーブカラー配合の考え方【中津市】

ラフェ・クレールでカラーをしたお客様から、なぜか髪がサラサラになると感じていただくことがあります。色だけでなく、触れたときの違いにも気づいていただけるのは、美容師としてうれしいことです。

その背景には、毛先に必要以上の脱色を繰り返さないこと、ハーブカラーの特性を生かすこと、独自のトリートメント水と施術設計を組み合わせることが関係していると考えています。

大分県中津市のラフェ・クレールでは、髪質改善カラー「カラサポ」を通して、カラーをする時間そのものを、これからの毛先を考える時間にしたいと思っています。今回は、サラサラ感や艶・まとまりを大切にする理由を、日々の接客経験と毛髪の仕組みからお話しします。

茶色のロングヘアと、酸化処理・処理環境・補修保護・艶について示したカラサポの説明図
カラサポの考え方を表したAI生成の説明用イメージです。実際のお客様の髪や施術結果を撮影した写真ではありません。図の考え方を、本文では3つの工夫に整理しています。

先に答え|サラサラ感には、髪の表面と施術の組み合わせが関係します

指がすっと通ること、毛先がやわらかく感じられること、乾かした髪がまとまること。お客様が感じる「サラサラ」は、こうしたいくつかの感覚が重なったものだと思います。

髪の外側には、うろこ状に重なる「キューティクル」があります。花王の毛髪構造の解説や毛髪表面の補修技術に関する研究紹介では、表面の状態がなめらかさや指通りに関わることが説明されています。表面をコンディショニングし、髪同士の摩擦や引っかかりを抑えることは、扱いやすさを考えるうえで大切です。

手触りと艶は、つながっていても同じものではありません

艶は光の反射によって見えます。花王の「髪のツヤ」の解説によると、表面がなめらかで毛流れがそろうと、反射光がきれいに並びます。乾かし方や髪のうねりも、艶の見え方に関わります。

だから当店では、色の仕上がりと一緒に、指通りや毛先の収まりも見ています。カラー剤だけでなく、髪の状態に合わせた塗り分け、補修・保護、仕上げまでをひと続きの施術として考えています。

理由①|必要以上の脱色を毛先へ繰り返さない

アルカリカラーは、髪を明るくできる大切な技術です

一般的なアルカリカラーは、染料やアルカリ剤を含む1剤と、過酸化水素を含む2剤を混ぜて使います。アルカリ剤が髪を膨らませて成分を入りやすくし、過酸化水素が髪の色素であるメラニンを脱色すると同時に、染料の発色を助けます。

これは、黒い髪を明るくしながら好みの色を表現できる、有用な仕組みです。ラフェ・クレールでも、根元に明るさが必要なときなどにはアルカリカラーを使っています。仕組みは日本化粧品工業会のヘアカラー解説、1剤・2剤の構成や毛髪への影響はデミ コスメティクスの研究紹介でも確認できます。

根元と毛先では、今回必要な仕事が違います

一方、以前のカラーで十分に明るくなった毛先を、少し落ち着いた色にしたい場合はどうでしょう。必要なのは、さらに明るくすることよりも、今ある明るさを利用して色味や濃さを整えることです。

明るくする必要がある部分には、そのためのカラーを。色を補うことが必要な部分には、その目的に合ったカラーを。この使い分けがカラサポの土台です。毛先に脱色を伴う酸化処理を重ねすぎない選択が、これからの手触りを大切にすることにつながると考えています。

カラサポ公式サイトでも、繰り返すカラーによる毛先の負担への問題意識と、根元のアルカリカラー・毛先のハーブカラーを組み合わせる考え方を紹介しています。希望色、現在の明るさ、過去の施術履歴をもとに配合を考え、その判断を再現しやすくする仕組みまで含めたものがカラサポです。

塗り分けの具体例は、白髪染めで根元と毛先の薬剤を使い分ける理由でもご紹介しています。

理由②|ナチュラルハーブカラーで毛先のコンディションも考える

当店が毛先の色を整える選択肢として使うナチュラルハーブカラーは、粉末タイプの染毛剤です。複数の色を組み合わせて、お客様の希望と今の髪色に合わせた色を作ります。

メーカー公式の製品説明では、アルカリ剤・過酸化水素を使用せず、植物性タンパク質による毛髪ケアや、ハーブによるうるおい・ツヤへの配慮が紹介されています。当店はこの製品の特徴を、毛先を染めながらコンディションも考えるために生かしています。

ただし、髪を脱色して明るくする「トーンアップ」はできません。これは、明るさが足りている毛先の色を整えたい場面では選ぶ理由になりますが、これから明るくしたい髪には別の方法が必要です。

一般的なアルカリカラー、ナチュラルハーブカラー、カラサポは、同じ種類のものを並べた優劣の比較ではありません。前の2つは染毛剤の特徴、カラサポはそれらを髪の場所や状態に合わせて組み合わせる施術の考え方です。

理由③|ラフェ・クレールは、混ぜる水と施術全体にこだわっています

接客の中で驚いたのは、当店のカラーも、チューブからカラー剤を出して混ぜるだけだと思われているお客様が多かったことです。普段見えにくい調合の工程までは、十分にお伝えできていなかったのだと思います。

実際には、毛先に使うハーブカラーの色を粉末から組み立て、水分を加えて塗りやすいペースト状にしています。カラサポには通常の配合に加え、当店で「再生カラー」と呼んでいる独自配合があります。この独自配合では、粉末に加える水分にも、当店独自のトリートメント水を使っています。

ボウルの粉末に透明な水分を注ぎ、横に複数の粉末と刷毛を置いた調合イメージ
粉末へ水分を加える工程のAI生成イメージです。実際の使用材料や当店独自のトリートメント水を撮影した写真ではありません。

なお、メーカーの標準レシピも専用のO2ウォーターを使う設計です。一般的なハーブカラーは必ず水道水で作る、という意味ではありません。メーカーの製品設計と、当店独自のトリートメント水・施術上の工夫は分けてお伝えしています。

当店が大切にしているのは、色を作る工程から、指通り・やわらかさ・まとまりにも向き合うことです。複数の補修・保護の要素を組み合わせ、摩擦や引っかかりが気になる毛先のコンディションを整えることを目指しています。水だけをサラサラ感の原因と考えるのではなく、薬剤の選択や塗り分けと合わせて設計しています。

この独自配合は、色がきれいに出るか、仕上がりが硬くならないか、柔らかさや艶はどうか、繰り返し施術した毛先はどう変わるかを見ながら工夫してきました。大切なのは、成分の名前よりも、染めた色を楽しみながら毎日の髪を扱いやすくしていくことです。

ダメージ履歴のある毛先を、処理環境から考える

この独自配合では、毛先を毛髪に配慮した弱酸性領域で扱う設計も大切にしています。pHは酸性・アルカリ性の度合いのことです。ブリーチ毛を異なるpH環境で比較した2020年の毛髪研究では、条件によってタンパク質の状態や水分の取り込み方などが変わることが報告されています。これは、毛先を扱う環境にも目を向けるための一般的な知見です。

調合の工程については、ラフェ・クレールが「混ぜる水」にまでこだわる理由で詳しくご紹介しています。

言葉だけでは伝わりにくかった、カラーの工夫

当店のカラーをよく理解してくださっていた常連のお客様が、博多へ引っ越されたことがありました。移転先の美容室で当店のカラーについて説明したものの、うまく伝わらず、信用してもらえなかったと感じた、というお話を伺いました。

そのお話から私が感じたのは、施術方法を言葉だけで伝える難しさです。「ハーブカラーを使う」「トリートメントを混ぜる」という説明だけでは、どの部分に何を使い、今の明るさや履歴をどう見ているのかまでは伝わりません。

美容師によって扱う薬剤や施術の組み立て方はさまざまです。だからこそ、当店でも仕上がりを感じていただくだけでなく、何を大切にしているのかを分かりやすくお伝えしたいと思いました。

「トリートメント付きカラー」との違いは?

トリートメントによる指通りやまとまりのケアも大切です。そのうえでカラサポでは、まず今回の髪に必要なカラー処理を見極めます。不要な負担を増やさない工夫と、毛先を整える工夫を一緒に考える。そこを施術の出発点にしています。

毛髪研究と、当店での施術経験の関係

この記事の毛髪研究は、手触りや艶を考えるための一般的な仕組みを説明するものです。個々の成分や研究条件での結果が、カラサポの完成配合の効果を直接示すわけではありません。当店では、こうした知見を参考にしながら、お客様の実際の髪と次回来店時の状態を見て施術を考えています。

よくある質問

白髪染めでも、明るい髪色でも相談できますか?

はい。白髪の量や希望の色、今の明るさを見ながらご相談できます。ナチュラルハーブカラー自体には髪を明るくする働きがないため、必要な部分にはアルカリカラーなどを組み合わせます。根元から毛先まですべて同じ方法で染めるとは限りません。

ハーブカラーなら、アレルギーの心配はありませんか?

ナチュラルハーブカラーはジアミンを含むため、ジアミンアレルギーの方には使用できません。メーカーは使用前に毎回48時間のパッチテストを案内しています。過去にカラーでかぶれたことがある方は、予約時に必ずお知らせください。髪の手触りと皮膚アレルギーは別の話です。

「髪質改善」「再生カラー」は、どんな意味ですか?

当店では、カラー方法の見直しと補修・保護、カットやホームケアの積み重ねによって、艶・やわらかさ・扱いやすさを整えていく考え方としてお伝えしています。生物学的に髪を新品へ戻すという意味ではありません。仕上がりや変化の感じ方は、髪質や施術履歴によって異なります。

どんなトリートメント水を使っていますか?

色を整える工程で髪のコンディションも考えられるよう、当店独自に複数の要素を組み合わせています。独自技術にあたる具体的な商材名、成分構成、濃度、配合比率、調合方法は公開していません。お客様には、ご自身の髪にどのような施術を選ぶのかをお伝えします。

カラサポ全体について知りたい方へ

カラサポの基本的な考え方、
白髪染めやハーブカラー、
実際の施術については
こちらのページでまとめています。


中津市の髪質改善カラー「カラサポ」について詳しく見る

あわせて読んでほしい記事

なぜ白髪染めを繰り返すと、
毛先ほど負担が重なりやすいのかについては
こちらで詳しく解説しています。


白髪染めを繰り返すと毛先がパサパサ・チリチリするのはなぜ?

実際に長期間カラーを続けているお客様の髪を見ながら、
カラサポ全体の考え方を知りたい方はこちらをご覧ください。


髪をできるだけ傷ませずカラーを続けるには?50代女性を3年間追った実例

まとめ|カラーを続ける髪だから、未来の毛先まで考えたい

ラフェでカラーをするとサラサラになると感じていただく背景には、毛先の不要な脱色を避けること、ハーブカラーの特性を生かすこと、トリートメント水と施術全体を工夫することが関係していると考えています。

施術当日の手触りだけでなく、次に来店されたときの毛先がどうなっているか。その確認を重ねることも大切にしています。ご自宅での乾かし方や、摩擦・熱への配慮も合わせて考えていきましょう。

年齢を重ねても、好きな髪色を楽しんでほしい

白髪を染めたい気持ちと、毛先の柔らかさや艶を大切にしたい気持ち。その両方に向き合える美容室でありたいと思っています。しっとりしたまとまりを求める方も、軽さやふんわり感を残したい方も、ご希望はそれぞれです。

年齢だけで方法を決めず、今の髪と、お客様がどんな仕上がりを心地よく感じるかを確かめる。ご自宅でも扱いやすく、次のカラーも楽しみにしていただける髪を、一緒に目指していきたいと思っています。

今日きれいに染まることと、半年後、一年後の髪を大切にすること。その両方を考えながら、好きな色を楽しんでいただきたいと思っています。

ご予約・カラーのご相談

白髪染めを続けながら毛先の手触りも大切にしたい方は、ラフェ・クレールの髪質改善カラー「カラサポ」をご覧ください。今までのカラーやブリーチ、縮毛矯正の履歴も伺い、ご希望に合う方法を一緒に考えます。

ご予約はお電話のみで承っています。
0979-53-9922
ラフェ・クレール|大分県中津市宮夫281-5

LINE・SNSからのご予約やお問い合わせは受け付けておりません。


この記事を書いた美容師

La Fee Claire(ラフェ・クレール)代表。

20歳から美容師として、
カラー、
くせ毛、
縮毛矯正、
年齢による髪質変化と向き合ってきました。

一回の施術直後だけではなく、
次回来店時、
半年後、
数年後の毛先まで確認しながら、
施術方法を検証しています。

この記事では、
当店での実際の施術経験と、
一般的な毛髪科学として研究されている内容を
同じものとして扱わないように分けて記載しています。

参考にした一次情報・研究

白髪染めは根元と毛先に同じ薬を使う必要がある?ブリーチ毛の実例で分かる「塗り分け」の考え方【中津市】

「白髪染めやカラーって、
根元から毛先まで同じ薬を塗るものじゃないの?」

そう思っている方は、
かなり多いと思います。

でも私は、
根元と毛先をいつも同じ髪として考えているわけではありません。

理由はとても簡単です。

根元は、
最近生えてきた髪。

毛先は、
これまで何度もカラーやブリーチなどを経験してきた髪だからです。

今回は、
誰にでも分かる言葉で、

「なぜ根元と毛先でカラーを分けることがあるのか?」

を、
実際のお客様のカラー写真を見ながら説明します。

なお、
今回ご紹介するお客様は白髪染めではなく
おしゃれ染めの実例です。

ただ、
「根元と毛先では髪の履歴も、カラーに求める役割も違う」
という考え方は、
白髪染めを続けている方にも共通する大切な部分です。

先に答え|根元と毛先に同じ薬を使う必要はある?

答えは、

必ずしも同じ薬を使う必要はありません。

ただし、

「根元と毛先は絶対に分けなければいけない」

という意味でもありません。

髪の状態や希望する色によっては、
一つのカラー設計で全体を染めることもあります。

大切なのは、

「今、この部分の髪に何が必要なのか?」

を考えることです。

実際、
カラー剤メーカーが公開しているプロ向けレシピでも、
根元と中間〜毛先で薬剤の強さを変えるケースと、
塗り分けずに染めるケースの両方があります。

つまり、
「いつでも全部同じ」
でも、
「いつでも必ず別」
でもありません。

髪を見て決める。

これが基本だと私は考えています。

根元と毛先ではカラーの役割が違う

今回のようなカラーを、
もっと簡単に考えてみます。

根元は、
新しく伸びてきた髪です。

今回のお客様の場合、
根元には
希望する明るさと色味を作る
という仕事があります。

一方、
毛先はすでにブリーチされていて、
十分に明るくなっています。

つまり毛先には、
さらに明るくすることよりも、

「今ある明るさを利用しながら、
抜けている色味を整える」

という仕事があります。

誰にでも分かるように言うと

根元は、
「明るさと色を作りたい場所」。

毛先は、
「すでにある明るさを使って、色を整えたい場所」。

同じ頭に生えている髪でも、
やってほしい仕事が違うのです。

実例|ブリーチ履歴のある毛先をショコラへ

今回のお客様の希望は、

明るさは10〜11トーン。

色味は「ショコラ」で全体を統一。

というものでした。

施術前を見ると、
根元と毛先ではかなり状態が違います。

特に毛先には
過去のブリーチ履歴があり、
明るく色が抜けています。

ブリーチ履歴で明るく抜けた毛先と根元の状態が分かるカラー施術前の左後ろ
施術前・左後ろ。根元と、ブリーチ履歴で明るくなった毛先では状態が大きく違います。
ブリーチ履歴で明るく抜けた毛先と根元の状態が分かるカラー施術前の右後ろ
施術前・右後ろ。同じ頭でも、根元と毛先では今回のカラーに必要な役割が違います。

この毛先を見て、

「茶色にしたいなら、
茶色のカラー剤を塗ればいいのでは?」

と思うかもしれません。

ところが、
ブリーチ履歴のある髪は
それほど単純ではありません。

なぜブリーチ毛の色合わせは難しいの?

ブリーチは、
髪の中にある色素を減らして
髪を明るくします。

ただし、
変わるのは色だけではありません。

研究では、
ブリーチ処理によって
髪の表面にあるキューティクルや、
内部の構造にも変化が起こることが確認されています。

つまり、
ブリーチした毛先は
単純に

「普通の髪が明るくなっただけ」

ではありません。

髪の中に残っている色。

どこまで明るくなっているのか。

過去に何回ブリーチしたのか。

どの程度ダメージしているのか。

どんな色が残っているのか。

そこへ、
最終的にどんな色を入れたいのか。

いくつもの条件を一緒に考える必要があります。

「ショコラ」という色を作る場合も同じです

例えば、
明るく抜けた髪に
単純にブラウンを乗せれば、
必ず希望通りのショコラになるわけではありません。

髪に残っている黄色やオレンジなどの色と、
これから入れる色が混ざるからです。

絵の具を想像すると、
少し分かりやすいと思います。

真っ白な紙へ茶色を塗る場合と、
黄色やオレンジが残っている紙へ
同じ茶色を塗る場合では、
見える色が変わります。

髪も、
考え方としては似ています。

そのため、
必要に応じて反対側の色、
いわゆる
「補色」
も考えながら色を組み立てます。

ナチュラルハーブカラーの公式カラーチャートにも、
レッド、
イエロー、
ブルー、
パープルなどの色と、
補色関係を利用して色味を抑える考え方が示されています。

ただし、
ラフェ・クレールで使用している
具体的な配合比率やカラー計算は
独自の技術部分になるため公開していません。

なぜ毛先にナチュラルハーブカラーを選んだのか

ここで、
もう一つ大切なことがあります。

なぜ今回、
ブリーチ履歴のある毛先に
普通のアルカリカラーではなく、
ナチュラルハーブカラー
を選んだのか。

理由は、
今回の毛先に
「これ以上明るくする仕事」が
必要なかったからです。

今回のお客様が希望された明るさは、
10〜11トーン。

毛先はすでにブリーチによって、
今回希望されている10〜11トーンを作るうえで
十分な明るさがありました。

つまり毛先に必要だったのは、
さらに明るくすることではありません。

今ある明るさを利用しながら、
抜けている色を補い、
ショコラという色味へ整えること。

これが、
今回の毛先に必要な仕事でした。

ナチュラルハーブカラーの特徴

メーカー公式では、
ナチュラルハーブカラーは
アルカリ剤と過酸化水素を使用しないカラーとして紹介されています。

そのため、
髪をさらに明るくする
「トーンアップ」はできません。

でも今回の毛先は、
すでに今回の希望色を作るために十分な明るさがあります。

だから私は、
この特徴が今回の毛先に合っていると考えました。

なお、ナチュラルハーブカラーにはジアミンが含まれています。
「天然成分が多い=アレルギーの心配がない」という意味ではありません。
メーカーも使用前の皮膚パッチテストを案内しています。

誰にでも分かるように言うと、

もう十分に明るい髪を、
もう一度明るくする必要はない。

ということです。

必要なのは、
明るさを作ることではなく、
色を整えることです。

もう一つの理由は「色を組み立てられること」

ナチュラルハーブカラーには、
ブラウンやベージュだけでなく、
レッド、
オレンジ、
イエロー、
グリーン、
ブルー、
パープルなどの
ニュアンスカラーがあります。

メーカー公式でも、
補色関係を利用して
不要な色味を抑える考え方が示されています。

これは、
今回のようなブリーチ履歴のある毛先では
とても重要です。

ブリーチした髪には、
黄色やオレンジなど、
その時の髪によって
さまざまな色が残っています。

そこへ、
ただ「茶色」を塗れば
必ずショコラになるわけではありません。

今残っている色を見て、
必要な色を足し、
いらない色を抑える。

そのため私は、

「完成された色を選ぶ」
というより、
「その毛先に必要な色を組み立てる」

という考え方で施術しています。

ここは大切なので補足します

ナチュラルハーブカラーが
すべての髪に一番良い、
という意味ではありません。

髪を明るくしたい場合には、
アルカリカラーだからできる仕事があります。

今回は、
毛先にすでに十分な明るさがあり、
「明るくすること」より
「色を整えること」が必要だったため、
私はナチュラルハーブカラーが
この毛先には適していると判断しました。

そして、
この考え方こそが
カラサポで大切にしている

「必要なところに、
必要な役割だけを与える」

という考え方につながっています。

ナチュラルハーブカラーの製品特徴や色設計については、
メーカー公式情報も参考にしています。


ナチュラルハーブカラー公式|製品の特徴


ナチュラルハーブカラー公式|カラーチャート・補色について

今回、根元と毛先をどう分けたのか

今回の施術では、

根元

ナシードカラーを使用。

希望する10〜11トーンへ向けて、
根元に必要な明るさと色味を作ります。

根元には
「明るさを作る」という役割があります。

毛先

ナチュラルハーブカラーを使用。

毛先はすでにブリーチによって、
今回希望されている10〜11トーンを作るうえで
十分な明るさがあります。

そのため、
さらに明るくすることを目的にするのではなく、
現在の明るさを利用しながら
ショコラの色味へ整えていきます。

毛先には
「明るさを作る」より、
「色を整える」という役割を持たせています。

ここが、
今回一番伝えたいところです。

根元と毛先までカラーする。

でも、根元と毛先へ同じ仕事をさせるわけではない。

同じ頭だからといって、
同じ薬剤、
同じ強さ、
同じ考え方でなければならない理由はありません。

仕上がり|10〜11トーンのショコラへ

仕上がりがこちらです。

根元と毛先でカラー方法を分けながら、
全体では
10〜11トーンのショコラ
として見えるように整えています。

根元はナシードカラー、毛先はナチュラルハーブカラーで10〜11トーンのショコラに整えた左後ろの仕上がり
施術後・左後ろ。根元はナシードカラー、毛先はナチュラルハーブカラーで色を整えています。
根元とブリーチ履歴のある毛先を別のカラー設計で10〜11トーンのショコラに整えた右後ろの仕上がり
施術後・右後ろ。根元と毛先を別々に考えながら、全体の色味をショコラへ統一しています。

写真を見ると、
明るく抜けていた毛先が
全体の色へなじんでいることが分かると思います。

ただ暗くしたかったわけではありません。

希望は、
10〜11トーンという明るさを残したショコラ
です。

暗くしすぎても違います。

明るすぎても違います。

赤すぎても、
黄色すぎても、
今回の希望とは違います。

だからこそ、
現在の毛先の状態を見て
色を組み立てています。

ブリーチ履歴のある毛先を根元と別のカラー設計で10〜11トーンのショコラに整えたビフォーアフター
今回のビフォーアフターを見やすくまとめた比較用デザインです。施術状態の確認には、上に掲載している元の実写真4枚をご覧ください。

「難しいカラー」とはどういう意味?

今回のような、
ブリーチ履歴のある毛先を
明るさを残しながら自然なブラウン系へ整える施術は、
判断することが多いカラーです。

ただし、

「できる美容師がほとんどいない」

とまで私は言いません。

何%の美容師ができるのかを調べた
信頼できる統計があるわけではないからです。

一方で、
技術的に考えることが多いのは事実です。

例えば、

・現在の明るさ

・ブリーチの回数や履歴

・残っている黄色やオレンジなどの色

・毛先のダメージ状態

・どのくらい色が入りやすい状態なのか

・希望する最終的な明るさ

・希望色を作るために必要な色と補色

などを同時に考えます。

研究でも、
ブリーチによって毛髪の表面や内部構造が変化することが確認されています。

また、
カラーを繰り返すことによって、
キューティクル表面の変化や
髪の物理的な性質に変化が生じることも報告されています。

そのため、
ブリーチ履歴のある毛先を
単純に

「今の色が明るいから、茶色を足せばいい」

とだけ考えるのではなく、
髪の履歴まで見て判断する必要があります。

カラサポで大切にしている考え方

今回の実例は、
ラフェ・クレールで行っている
カラサポの考え方が分かりやすく出ています。

カラサポでは、

必要なところに、
必要な役割だけを与える。

ということを大切にしています。

毛先までカラーはします。

でも、

「毛先までカラーする」

ことと、

「根元と同じアルカリカラーを
毎回毛先まで重ねる」

ことは、
私の中では同じではありません。

根元には根元の役割。

毛先には毛先の役割。

そして今回のように、
過去のブリーチ履歴があるなら
その履歴も含めて考える。

一回のカラー直後だけではなく、
次回、
半年後、
数年後の毛先まで考える。

それが、
カラサポの中心にある考え方です。

白髪染めでも考え方は同じ?

今回のお客様は
おしゃれ染めでした。

では、
白髪染めには関係がないのでしょうか。

私はそうは考えていません。

白髪染めでも、
根元と毛先では状態が違います。

例えば、
根元には新しく伸びてきた白髪があります。

そこには、
白髪を染めるという仕事があります。

一方、
すでに何度も染められている毛先は、
白髪をもう一度ゼロから染める場所ではありません。

色が抜けているのか。

明るさは足りているのか。

今回、本当にアルカリによる明るさが必要なのか。

そこを考えることが大切です。

つまり、

白髪染めだから毎回、
根元から毛先まで同じ薬剤でなければならない、
というわけではありません。

ただし、
毛先の状態や希望色によっては
同じ薬剤設計が適している場合もあります。

だからこそ、
決めつけずに髪を見ます。

以前の記事でも「根元と毛先の履歴」について解説しています

白髪染めを繰り返した時に、
なぜ毛先ほどダメージが重なりやすいのかについては、
こちらの記事で詳しく説明しています。


白髪染めを繰り返すと毛先がパサパサ・チリチリするのはなぜ?

「できるだけ髪を傷ませずカラーを続ける」
というカラサポ全体の考え方については、
こちらの長期症例もご覧ください。


髪をできるだけ傷ませずカラーを続けるには?50代女性を3年間追った実例

まとめ|今の髪に必要なことを考える

根元と毛先。

同じ人の髪ですが、
これまで経験してきたことは違います。

今回のお客様も、
根元とブリーチ履歴のある毛先では
状態が大きく違いました。

そこで、

根元はナシードカラー。

毛先はナチュラルハーブカラー。

それぞれに役割を分け、
希望する
10〜11トーンのショコラ
へ整えました。

大切なのは、

「何を塗るか」だけではなく、
「なぜ、その部分にそれを使うのか」

だと思っています。

今日だけきれいに染まればいいのではなく、
これから先もカラーを続ける髪だからこそ、
毛先の未来まで考える。

ラフェ・クレールでは、
その考え方を大切にしています。

ご予約について

ラフェ・クレールのご予約は、
お電話のみ
で承っています。


0979-53-9922

LINE・SNSからのご予約やお問い合わせは
受け付けておりません。

ブリーチ、
白髪染め、
縮毛矯正など、
これまでの髪の履歴が複雑な方も、
まず現在の髪を確認します。

できること、
難しいことを分けたうえで
施術方法をご提案します。


美容師の方へ|カラサポについて

今回のようなカラーでは、
単純に色番号を一つ選ぶだけではなく、
髪の明るさ、
残っている色、
履歴、
希望色を見ながら
判断する必要があります。

カラサポでは、
こうした複雑なカラー計算や判断の一部を
仕組みにしていく開発も続けています。

美容師の感性や最終判断をなくすのではなく、
複雑な計算部分を支え、
スタッフでも判断しやすくしていく。

それが、
カラサポ事業の目的の一つです。


美容師向け「カラサポ」について詳しく見る


この記事を書いた美容師

La Fee Claire(ラフェ・クレール)代表。

20歳から美容師として、
カラー、
くせ毛、
縮毛矯正、
年齢による髪質変化と向き合ってきました。

カラーでは、
一回の仕上がりだけを見るのではなく、
次回来店時、
半年後、
数年後の毛先まで確認しながら
施術方法を検証しています。

今回掲載した写真も、
実際にラフェ・クレールで施術した
お客様の記録です。

参考にした一次情報・毛髪研究

今回の記事では、
実際のお客様の施術記録と、
メーカーが公開しているプロ向け情報、
毛髪研究を分けて確認しています。

・ナプラ公式「NASEED COLOR」製品情報・プロ向けカラーレシピ

・ナチュラルハーブカラー公式「PRODUCTS」「お客様ご提案フロー」

・The physical and chemical disruption of human hair after bleaching – studies by transmission electron microscopy and redox proteomics

・Quantifying the effects of repeated dyeing: Morphological, mechanical, and chemical changes in human hair fibers

なお、
研究で分かっている一般的な毛髪の性質と、
ラフェ・クレールで実際のお客様を見ながら行っているカラー判断は、
同じものとして扱わないよう区別して記載しています。

白髪染めを続けても艶髪は目指せる?60代後半〜80代、カラサポを続ける4名の実例【中津市】

「もう年齢だから、髪の艶は仕方がない。」

「白髪染めを続けている以上、
きれいな髪は難しい。」

そんなふうに思っている方は、
意外と多いのではないでしょうか。

ラフェ・クレールには、
60代、70代、80代になっても
白髪染めやカラーを続けながら、
髪を大切にされているお客様がいらっしゃいます。

今回は、
実際にカラサポを継続されている
60代後半から80代のお客様4名

の髪をご紹介します。

写真だけでは分かりにくい部分もあるため、
できるだけ動画も一緒に載せています。

先にお伝えしておきたいことがあります。

この記事は、
「カラサポをすれば誰でも同じ髪になる」
とお伝えするための記事ではありません。

髪質も違います。

今までのカラー履歴も違います。

自宅でのお手入れも違います。

一人ひとり条件は違います。

だから今回は、
難しい言葉を並べるのではなく、
「実際に白髪染めを続けているお客様の髪は、今どうなっているのか」
を、誰にでも分かる言葉でお伝えします。

先に答え|年齢だけで髪の艶は決まりません

年齢を重ねると、
髪にも変化は起こります。

若い頃より髪が細く感じたり、
うねりが出てきたり、
乾燥しやすく感じたりする方もいます。

白髪も増えてきます。

これは、
年齢とともに髪や毛根に変化が起きるためです。

でも、

「70代だから艶は出ない」

「80代だから髪はきれいにならない」

と、
年齢の数字だけで決まるものでもありません。

今までどんなカラーをしてきたのか。

毛先へどれくらい薬剤の負担が重なっているのか。

髪をどのように乾かしているのか。

熱や摩擦をどのくらい受けているのか。

そして、
今ある髪に対して
どんな施術を続けているのか。

そうしたものも、
髪の見た目には関係してきます。

そもそも髪の「艶」は何で見えるの?

難しく考えなくて大丈夫です。

髪の艶は、
とても簡単に言えば、
髪に当たった光がきれいに返ってくることで見えます。

髪の表面が大きく乱れ、
一本一本がバラバラな方向を向いていると、
光もいろいろな方向へ散らばります。

すると、
パサついて見えやすくなります。

反対に、
髪の表面や毛流れが比較的整っていると、
光もまとまって反射しやすくなります。

その結果、
私たちの目には
「艶がある髪」
として見えやすくなります。

つまり、
艶を見る時は
年齢だけではなく、
髪の表面・形・ダメージ履歴・日頃の扱い方
まで一緒に考える必要があります。

① 70代|いつもカットとカラーでご来店

まずは、
70代のお客様です。

いつも
カットとカラーでご来店いただいています。

白髪染めをやめているわけではありません。

現在もカラーを続けながら、
カラサポで髪の状態を確認しています。

白髪染めを続けながらカラサポを継続している70代女性のお客様の艶髪
いつもカットとカラーでご来店いただいている70代のお客様。カラサポを継続している現在の髪です。

写真だけでは、
光の当たり方によって
艶が強く見えることもあります。

そこで、
実際の髪の動きも分かるように
動画でも記録しました。

70代のお客様の実際の髪。写真だけでは分かりにくい艶や髪の動きを動画で記録しています。

私が見てほしいのは、
「70代なのにすごいでしょう」
ということではありません。

そうではなく、

白髪染めを続けることと、
髪を大切にすることは、
必ずしも反対ではない。

ということです。

大切なのは、
カラーをするか、しないかだけではなく、
毎回どのようにカラーをするか
だと私は考えています。

② 80代|髪質改善をきっかけにご来店

次は、
80代のお客様です。

もともと、
私が行っている髪質改善に興味を持って
ご来店くださいました。

それから現在まで、
髪の状態を確認しながら
施術を続けています。

髪質改善に興味を持って来店しカラサポを継続している80代女性のお客様の艶髪
髪質改善に興味を持ってご来店くださった80代のお客様。現在もカラサポを継続されています。
現在の髪の状態を動画でも記録。動いた時の毛流れや艶もご覧いただけます。

80代だからといって、
髪に興味がなくなるわけではありません。

むしろ、
長くお付き合いしていると、

「今日はここが気になる。」

「前より扱いやすくなった。」

そんな小さな変化を
一緒に確認することの方が大切だと感じます。

一回だけの仕上がりではなく、
次回来店した時の髪を見る。

またカラーをする時に、
前回からどう変わったかを見る。

私は、
そうやって髪を長く見ていくことを
大切にしています。

③ 80代|「髪だけは、いつも綺麗に」

もう一人、
80代のお客様です。

この方と話していると、
よく出てくる言葉があります。

「髪だけは、いつも綺麗にしていたい。」

少し笑いながら話されることもありますが、
長く担当している私には、
この言葉がとても印象に残っています。

年齢を重ねても、
自分の髪をきれいにしていたい。

美容室へ来て、
髪が整った状態で帰りたい。

美容師として、
とても大切な気持ちだと思っています。

髪をいつも綺麗にしていたいとカラサポを継続している80代女性のお客様の艶髪
「髪だけは、いつも綺麗にしていたい」と話してくださる80代のお客様。現在も定期的に髪を整えています。
髪を大切にしながらカラサポを続けている80代のお客様の現在の髪です。

美容室の仕事は、
ただ白髪を染めることだけではありません。

私は、

「これからも自分の髪を好きでいられる状態を、
できるだけ長く一緒に作っていくこと」

も大切な仕事だと思っています。

④ 60代後半|複数の角度から見た現在の髪

最後は、
60代後半のお客様です。

艶の写真を見る時に、
一つ気をつけたいことがあります。

写真は、
照明や撮影する角度によって
見え方が変わります。

そこで今回は、
一方向だけではなく、
複数の角度から撮影した写真をまとめています。

カラサポを継続している60代後半女性のお客様の艶髪を4方向から撮影した実例
60代後半のお客様の現在の髪。後ろや斜めなど、複数の角度から実際の状態を記録しています。
実際に撮影した複数方向の写真をまとめ、現在の髪の状態が分かるようにしています。

4名の髪を見ながら、私が大切だと思うこと

今回、
60代後半から80代まで
4名のお客様をご紹介しました。

この4名を並べた理由は、

「何歳なら艶髪になれるのか」
という年齢の線引きをしたいからではありません。

むしろ逆です。

髪は、
年齢だけでは判断できないということを
お伝えしたかったからです。

同じ70代でも、
髪質は違います。

同じ80代でも、
白髪の量も違います。

これまでのカラー履歴も、
自宅での扱い方も違います。

だから私は、
年齢を見て施術を決めるのではなく、
目の前にある髪を見て決めます。

根元は今どうなっているか。

中間はどうなっているか。

毛先には、
これまで何回くらいカラーの履歴が重なっているのか。

乾いている時はどうか。

濡れた時はどうか。

そうしたものを確認しながら、
その時の髪に必要な施術を考えます。

カラサポで大切にしていること

カラサポで
私が一番大切にしているのは、

「髪全体を、毎回同じ髪として扱わないこと」

です。

新しく生えてきた根元と、
何年も前からそこにある毛先では、
今まで経験してきたことが違います。

根元には、
白髪を染めたり、
必要な明るさを作ったりする役割があります。

一方で毛先は、
すでに明るさが足りていることもあります。

その場合、
今回必要なのが
「さらに明るくすること」なのか、
それとも
「抜けた色を整えること」なのか。

私はそこを分けて考えます。

つまり、

「毛先までカラーすること」と、
「根元と同じ処理を毛先まで繰り返すこと」は、
同じではありません。

毎月、あるいは定期的に
白髪染めを続ける方だからこそ、
一回一回の小さな違いを大切にする。

今だけではなく、
1年後、
3年後、
5年後の毛先まで考える。

それが、
ラフェ・クレールで
カラサポを作ってきた理由の一つです。

白髪染めによる毛先のダメージについては、
こちらの記事で詳しく説明しています。


白髪染めを繰り返すと毛先がパサパサ・チリチリするのはなぜ?

カラサポの考え方を長期症例から知りたい方は、
こちらもご覧ください。


髪をできるだけ傷ませずカラーを続けるには?50代女性を3年間追った実例

この4名の実例から言えること・言えないこと

ここは、
とても大切なので
はっきり書いておきます。

今回、実際にお見せできること

今回の4名は、
実際にラフェ・クレールへ通い、
カラーやカラサポを続けている
60代後半から80代のお客様です。

掲載しているのは、
実際のお客様の髪を撮影した写真と動画です。

年齢を重ねても、
白髪染めを続けながら髪を大切にしている方が
実際にいらっしゃることはお見せできます。

今回の写真だけでは言えないこと

この髪の状態が
「カラサポだけの効果」
だと証明することはできません。

カット、
もともとの髪質、
自宅でのお手入れ、
ドライヤーやアイロンの使い方なども関係します。

また、
60代・70代・80代のすべての方が
同じ状態になるという意味でもありません。

だからラフェ・クレールでは、
一人のきれいな写真だけで
「誰でもこうなります」
とはお伝えしません。

研究でも、
年齢とともに髪の太さや表面、
強さ、艶などに変化が生じることが報告されています。

また、
酸化カラーを繰り返すことで、
毛髪表面や内部構造に変化が生じることも報告されています。

だからこそ、
年齢だけを見るのでも、
カラーだけを見るのでもなく、
その方の髪の履歴を一緒に見ること
が大切だと私は考えています。

年齢を重ねても髪を大切にしたい方へ

白髪は染めたい。

でも、
髪はパサパサにしたくない。

年齢を重ねても、
できるだけきれいな髪でいたい。

私は、
その気持ちを
諦める必要はないと思っています。

ただし、
若い頃とまったく同じ髪だと考えて、
同じことを繰り返すのではありません。

今の髪を見て、
今の髪に必要なことを考える。

そして次回来店した時に、
また髪を見る。

その繰り返しです。

「今日だけきれいに見える髪」ではなく、
これから先もカラーを続ける髪だからこそ、
数年先まで考えていく。

それが、
ラフェ・クレールの
カラサポで大切にしている考え方です。

ご予約について

ラフェ・クレールのご予約は、
お電話のみ
で承っています。


0979-53-9922

LINE・SNSからのご予約やお問い合わせは
受け付けておりません。

「もう年齢だから仕方がないのかな」
と思っている方も、
まずは年齢だけで判断せず、
これまでのカラーや縮毛矯正などの履歴を含めて
現在の髪を確認します。

できることと、
難しいことを分けてお伝えします。


美容師の方へ|カラサポについて

カラサポは、
ラフェ・クレールだけの施術として終わらせるのではなく、
カラーの判断を仕組みにしていくための開発も続けています。

根元と毛先を同じように扱うのではなく、
髪の履歴と現在の状態を見ながら
必要な施術を分けて考える。

そして、
複雑な計算部分を仕組みで支えながら、
最終的な判断は美容師が行う。

それが、
カラサポ事業で目指していることの一つです。


美容師向け「カラサポ」について詳しく見る


この記事を書いた美容師

La Fee Claire(ラフェ・クレール)代表。

20歳から美容師として、
カラー、
くせ毛、
縮毛矯正、
年齢による髪質の変化と向き合ってきました。

一回の施術直後だけではなく、
次回来店した時の髪、
半年後、
数年後まで見ながら、
施術方法を検証しています。

今回掲載した4名も、
実際にラフェ・クレールへ継続してご来店いただいている
お客様の記録です。

参考にした毛髪研究

この記事では、
ラフェ・クレールで実際に見ているお客様の髪と、
研究で分かっている一般的な毛髪の性質を
同じものとして扱わないようにしています。

・Hair Aging Revisited: An Expert Delphi Consensus on Pathogenesis, Clinical Features, and Future Therapies

・What Ages Hair?

・Quantifying the effects of repeated dyeing: Morphological, mechanical, and chemical changes in human hair fibers

実際のお客様の写真や動画は
ラフェ・クレールでの一次情報です。

一方、
年齢や酸化染毛による毛髪の一般的な変化については、
毛髪研究を参考にしています。

白髪染めを繰り返すと毛先がパサパサ・チリチリするのはなぜ?カラーを休んでも戻らない理由

「毎回トリートメントもしているのに、毛先だけパサパサする。」

「白髪染めを繰り返していたら、いつの間にか毛先がチリチリしてきた。」

「しばらくカラーを休めば、傷んだ髪も元に戻ると思っていた。」

美容室でカウンセリングをしていると、
こうしたお悩みを本当によく聞きます。

そして意外と知られていないのが、
「髪を染める時、髪の中では何が起きているのか」
という基本的な仕組みです。

先に結論からお伝えします。

白髪染めを含む一般的な酸化カラーは、
髪を染めるために髪をアルカリ側へ傾け、
キューティクルを膨らませ、
色の材料を髪の中へ入れます。

これは悪いことをしているのではありません。

白髪をしっかり染めたり、
髪色を明るくしたりするために必要な仕組みです。

問題は、
すでに何度もカラーや縮毛矯正を経験している毛先へ、
同じような負担を何度も重ねていくこと

です。

今回は、
実際のお客様の経過を見ながら、
できるだけ誰でも分かる言葉で説明します。

先に答え|なぜ毛先ほど傷みやすいの?

髪の毛を、
一本の長いひもだと思ってください。

根元にある髪は、
最近生えてきたばかりです。

でも毛先は、
何年も前に生えてきた髪です。

その間に、
カラー、
縮毛矯正、
ドライヤー、
アイロン、
紫外線、
ブラッシング、
洋服や枕との摩擦など、
いろいろなことを経験しています。

つまり、
根元と毛先は、同じ人の髪でも「今まで経験してきたこと」が違います。

だから私は、
根元と毛先を
同じ髪として考えていません。

アルカリカラーでは髪の中で何が起きる?

髪の表面には、
魚のうろこのように重なった
「キューティクル」
があります。

これは、
髪の中を守るための
小さな屋根のようなものです。

一般的な酸化カラーでは、
髪をアルカリ性に傾けることで、
このキューティクルを膨らませます。

そして、
染料や過酸化水素などが
髪の内部へ入りやすい状態を作ります。

とても簡単に言えば、

「色を髪の中へ入れるために、
一度、髪の扉を開けやすくする」

ようなイメージです。

この仕組みそのものが
酸化カラーの特徴です。

研究でも、
アルカリと酸化剤を使う永久染毛では
キューティクルが膨潤し、
染料の材料が毛髪内部へ入りやすくなることが報告されています。

また、
カラーを繰り返すことで、
キューティクルや毛髪内部の構造、
手触りや強度などに変化が生じることも報告されています。

ここは誤解してほしくありません。

「アルカリカラー=悪い」
と言っているわけではありません。

白髪をしっかり染める、
髪を明るくする、
色を大きく変えるためには、
酸化カラーだからできることがあります。

大切なのは、
すでに何度も薬剤処理されている毛先へ、
今回も同じ負担が本当に必要なのかを考えること

だと私は思っています。

「髪が溶ける」という表現について

カウンセリングでは、
「カラーで髪が溶けるんですか?」
と驚かれることがあります。

正確には、
髪が液体になって
本当に溶けてしまうという意味ではありません。

薬剤処理が強く重なった髪では、
水分を含んだ時に必要以上に柔らかくなり、
伸びやすく、
形が安定しにくくなることがあります。

美容師の現場では、
こうした状態を
「軟化しすぎている」
と表現することがあります。

髪が濡れた時は、
健康な髪でも乾いている時より柔らかくなります。

しかし、
強い化学処理が重なった髪では、
濡れた状態で非常に弱くなり、
摩擦や強いコーミングなどの力を受けると
さらに傷みやすくなります。

トリートメントをしていれば大丈夫?

ここも、
とても大切なところです。

今回ご紹介するお客様も、
カラーをするたびに
トリートメントなどへお金をかけ、
できるだけ髪を傷ませないようにしていたそうです。

でも、
髪は大きく傷んでいました。

だからといって、
「トリートメントは意味がない」
ということではありません。

トリートメントには、
髪の表面を整えたり、
摩擦を減らしたり、
手触りや指通りを改善したりする役割があります。

傷んだ髪には、
とても大切です。

ただし、
すでに起きてしまった酸化ダメージや
毛髪構造の変化を、

「健康だった頃の髪とまったく同じ状態へ戻す」

こととは別の話です。

毛髪は、
皮膚の傷のように
自分の力で生物学的に治っていく組織ではありません。

トリートメントで、
傷んだ部分を補い、
表面を整え、
扱いやすくすることはできます。

だから私は、

「傷ませてから毎回補う」だけではなく、
「次のカラーで必要以上の負担を増やさない」

という考え方も同じくらい大切だと思っています。

実例|カラーが怖くなり、約1年間カラーを休んだお客様

ここからは、
実際のお客様の経過です。

2026年2月。

インターネットで当店をかなり調べたうえで、
相談に来てくださいました。

過去には、
カラーリングと
リタッチの縮毛矯正を繰り返していました。

本人も髪の状態がおかしいことには
気づいていました。

カラーをすること自体が怖くなり、
ご来店までの約1年間、
カラーをほとんどせずに過ごしていました。

そのため根元はかなり伸びていました。

それでも、
すでに傷んでいた毛先は
元の状態には戻っていませんでした。

2026年2月の来店時。カラーを約1年間控えていましたが、すでに傷んでいた毛先には強いダメージが残っていました。

乾いた状態でも、
手触りはナイロンのようにギチギチしていました。

さらに濡らすと、
ゴムのように必要以上に伸び、
コームも簡単には通せないほど
非常にデリケートな状態でした。

私は、
今回の状態を
「縮毛矯正だけの失敗」
とは考えていません。

過去のカラーと縮毛矯正、
それぞれの薬剤履歴が重なった
複合的な化学ダメージ
として考えました。

特に、
カラーも矯正も
毛髪内部へ作用させるために
アルカリ性の薬剤を使用するケースがあります。

そこへ酸化処理、
熱、
摩擦、
コーミングなどの影響まで加われば、
もともと弱っている毛先は
さらに扱いが難しくなります。

研究で分かっていることと、今回の判断は分けて考えています。

研究では、
酸化染毛や縮毛矯正などの化学処理によって、
毛髪のキューティクルや内部構造、
強度などが変化することが報告されています。

一方で、
「今回のお客様のダメージの何%がカラーで、
何%が縮毛矯正だったのか」
まで科学的に測定したわけではありません。
ここは美容師として、
履歴・濡れた時の状態・手触り・毛髪の反応を見て判断しています。

まず「神の矯正」で形を整えた理由

この状態で、
私はすぐに
「カラサポだけで何とかしましょう」
とは考えませんでした。

毛先の形状と手触りが大きく乱れ、
毎日の扱いそのものが難しい状態だったからです。

そこで最初に、
神の矯正
で髪の形状と扱いやすさを整えることにしました。

2026年2月。神の矯正直後。見た目と手触りは大きく整いましたが、これで髪が健康毛へ戻ったという意味ではありません。

見た目も、
手触りも、
大きく改善しました。

ただし、
私はお客様へ
ここで終わりとは説明していません。


一度きれいに見える状態へ整えたからといって、
過去の損傷履歴まで消えたわけではないからです。

むしろ、
かなりデリケートな髪だからこそ、
ここからどうカラーを続けていくかが重要です。

そこで、

「これからはカラサポで、
カラーをしながら髪の状態を一緒に立て直していきましょう」

と提案しました。

お客様は、
「傷んでいるのにカラーをするんですか?」
と驚かれていました。

それも当然だと思います。

インターネットで調べれば、
傷んだ髪には
「カラーを控えましょう」
という情報がたくさん出てきます。

でも、
カラサポで私が考えているのは、
傷んだ毛先へ、また同じアルカリカラーを重ねることではありません。

8週ごとにカラサポ|2026年9月、4回目

このお客様には、
約8週間ごとのカラサポを提案しました。

年間で予約枠も確保していただき、
髪の状態を毎回確認しながら進めています。

もちろん、
8週間という周期が
すべてのお客様に正解という意味ではありません。

今回のお客様の
白髪の状態、
過去のダメージ、
毛先の反応、
日常のお手入れを見ながら決めた周期です。

そして2026年9月。

4回目のカラサポを行いました。

2026年9月 カラサポ4回目後のロングヘアを後ろから見た状態
2026年9月・後ろ正面。カラサポ4回目。何もつけずに仕上げた状態です。
2026年9月 カラサポ4回目後のロングヘアを右斜めから見た状態
2026年9月・右斜め。同じくスタイリング剤をつけていない状態です。

2026年2月に初めて触った時は、
本当に弱々しく、
濡れると必要以上に伸びる状態でした。

9月の時点では、
私が触っても
以前よりしなやかさを感じ、
扱いやすさもかなり変わってきました。

正直、
私自身もここまで来て
ようやく少し安心できました。

当店で使う「髪の体力」という言葉について

私はカウンセリングで、
「髪の体力が戻ってきた」
と表現することがあります。
これは髪が生物学的に生き返ったという意味ではありません。
濡れた時の伸び方、
手触り、
しなやかさ、
扱いやすさなどを美容師として総合的に見た表現です。

普通のカラーとカラサポは「色の作り方」も違います

ここは、
カウンセリングで説明すると
驚かれることがとても多い部分です。

お客様の中には、

「カラサポも、
毛先用の白髪染めのチューブを出して使っている」

と思っていた方がたくさんいらっしゃいました。

実際は違います。

一般的な酸化カラー

メーカーが、
「ブラウン」
「ベージュ」
「アッシュ」
などの色調をあらかじめ設計し、
チューブに入れて商品化します。

美容師は、
その中からお客様に合う色を選び、
必要に応じて複数の色を混ぜて使用します。

カラサポの毛先

「完成した白髪染めの色」を
チューブから出して使う考え方ではありません。

ハーブカラーにある
原色や補色などの粉末を使い、
そのお客様に必要な色味を
美容師が一から組み立てます。

つまり、
完成した色を選ぶというより、
その人の毛先に必要な色を作る

という考え方です。

カラサポでは、
基本的に毛先までカラーをします。

ここも、
少し不思議に感じるかもしれません。

「毛先が傷んでいるなら、
毛先は染めない方がいいのでは?」

と思いますよね。

でも、

「毛先まで染めること」と、
「根元と同じアルカリカラーを毛先まで重ねること」は、
私の中ではまったく同じではありません。

根元には根元の役割。

毛先には毛先の役割。

同じ頭の髪でも、
必要なものが違うからです。

具体的な配合や内部成分の組み立ては
ラフェ・クレール独自の技術のため公開していません。

ただ、
私が一番大切にしている考え方は
公開できます。

「今日だけきれいに染める」のではなく、
数年後の毛先を考えてカラーを組み立てること。

これがカラサポの中心にある考え方です。

3年間追った、もう一つの髪質改善記録

もう一人、
長期間追ってきたお客様をご紹介します。

この方は、
カラサポを確立する前から
私が担当していました。

だからこそ、
私は
「カットだけでどこまで変わったのか」
「カラーの考え方を変えてからどう変化したのか」
を長期間見ています。

2020年3月から、
髪質改善に取り組み始めました。

当初は、
カラーによるダメージなどが重なり、
髪の形状やまとまりが大きく乱れていました。

髪質改善カットは、
薬剤で髪を無理に伸ばす技術ではありません。

そのため、
すでに大きく傷んで変形している部分に対しては、
最初から劇的な変化が出たわけではありませんでした。

そこから、
根気よく髪質改善カットを続けながら、
カラーの方法も見直していきました。

新しく伸びてくる髪を
できるだけ余計に傷ませないようにしながら、
カラサポでカラーを続けていく。

2021年頃から、
少しずつ変化が
はっきり分かるようになりました。

そして2023年には、
本当に大きく印象が変わりました。

2020年3月から2023年まで髪質改善カットとカラサポを継続したお客様の髪質変化の記録
2020年3月から2023年までの経過。髪質改善カットとカラー方法の見直しを継続した、実際のお客様の髪質改善記録です。

このお客様から、
最初の頃に言われた言葉を
今でも覚えています。

「同世代できれいな髪の人を見るのも嫌。」

それくらい、
自分の髪がストレスになっていました。

でも、
髪が少しずつきれいになっていくと、
美容室から帰る時の足取りまで変わっていきました。

本当に、
ルンルンという言葉が合うような感じでした。

現在もご来店いただいていますが、
以前のように
髪そのものが大きなストレスになることは
ほとんどないそうです。

この変化を「カラサポだけの成果」とは言いません

ここは、
私がとても大切にしているところです。

この変化は、
カラサポだけで起きたとは考えていません。

このお客様の場合は、
髪質改善カットとカラー設計の両方
が大きく関係しています。

癖毛改善カットには、
髪の重なりや収まりを変えていく役割があります。

一方で、
定期的にカラーをしている方の場合、
毎回のカラーによって毛先へ負担を積み重ね続ければ、
カットだけできれいな状態を安定させるのは難しい。

私がそう考える理由は、
カラサポを確立する前から
このお客様を担当し、
経過を長期間見続けてきたからです。

では、白髪染めをやめれば髪は元に戻るの?

今回の2026年2月のお客様は、
カラーが怖くなり、
約1年間カラーを控えていました。

それでも、
すでに傷んでいた毛先は
元の健康毛には戻っていませんでした。

これは、
髪の毛が皮膚の傷のように
自分自身で生まれ変わる組織ではないからです。

新しく生えてくる髪は
新しい髪です。

でも、
すでに毛先にある髪は、
その毛先のままです。

だから私は、

「傷んだから全部やめる」
だけではなく、
「これから生えてくる髪と、今ある毛先をどう扱うか」

を一緒に考えます。

髪をきれいにしたい方へ伝えたいこと

白髪を染めたい。

髪色も楽しみたい。

縮毛矯正も必要。

でも、
髪はきれいにしていきたい。

私は、
この希望は矛盾しているとは思っていません。

ただし、
すべてを同じ薬、
同じ考え方、
同じ強さで繰り返せばいいとは思っていません。

根元と毛先では、
これまでの履歴が違います。

健康な髪と、
何度もカラーや矯正を経験した髪では、
同じ施術をしても反応が違います。

だから、
今だけを見るのではなく、
数年先の毛先まで考える。

その考え方から作ってきたのが、
ラフェ・クレールの
「カラサポ」
です。

「できるだけ髪を傷ませずにカラーを続ける」
という当店の考え方については、
こちらの記事でも詳しく紹介しています。


髪をできるだけ傷ませずカラーを続けるには?50代女性を3年間追った実例

縮毛矯正については、
こちらをご覧ください。


ラフェ・クレール「神の矯正」

髪質改善カットについては、
こちらをご覧ください。


ラフェ・クレールの髪質改善カット

ご予約について

ラフェ・クレールのご予約は、
お電話のみ
で承っています。


0979-53-9922

LINE・SNSからのご予約やお問い合わせは
受け付けておりません。

髪の履歴が複雑な方、
カラーや縮毛矯正によるダメージで
どうしたらよいか分からなくなっている方も、
現在の髪を確認したうえで
できること・できないことをお伝えします。


美容師の方へ|カラサポについて

カラサポは、
ラフェ・クレールだけの施術として終わらせるのではなく、
カラー判断を仕組みにしていくための開発も続けています。

既製の完成色を選ぶだけではなく、
髪の履歴や毛先の状態に合わせて
色と施術設計を組み立てる。

その判断を
オーナーやベテラン一人だけの感覚にしないことも、
カラサポ事業の目的の一つです。


美容師向け「カラサポ」について詳しく見る


この記事を書いた美容師

La Fee Claire(ラフェ・クレール)代表。

20歳から美容師として、
カラー、
くせ毛、
縮毛矯正、
年齢による髪質変化と向き合ってきました。

一回の施術直後だけではなく、
次回来店時、
半年後、
数年後の髪まで記録しながら
施術方法を検証しています。

この記事で紹介した症例も、
実際に当店で継続して担当しているお客様の記録です。

参考にした毛髪研究

この記事の科学的な説明は、
当店の経験だけで断定せず、
毛髪の酸化染毛・アルカリ処理・縮毛矯正・毛髪損傷について報告された研究やレビューも確認したうえで記載しています。

・Mechanisms of impairment in hair and scalp induced by hair dyeing and perming and potential interventions

・Quantifying the effects of repeated dyeing: Morphological, mechanical, and chemical changes in human hair fibers

・On Hair Care Physicochemistry: From Structure and Degradation to Novel Biobased Conditioning Agents

・Effect of equilibrium pH on the structure and properties of bleach-damaged human hair fibers

なお、
研究で分かっている一般的な毛髪の性質と、
ラフェ・クレールで実際のお客様を観察して得た判断は、
同じものとして扱わないよう区別して記載しています。

ホームカラーと高温アイロンで毛先がチリチリに|実際の施術例と髪の考え方

「髪をきれいに伸ばしていきたい」

そう思っていても、カラーや毎日のアイロンを繰り返す中で、
気がつくと毛先のパサつきや広がりが以前より強くなっていることがあります。

今回は、約1年ぶりにご来店いただいたお客様の実際のケースをご紹介します。

ご自宅でのカラーと毎日のアイロンを続ける中で、
毛先のチリつきや広がりが強くなり、
「どうしたらいいか分からない」とご相談いただきました。

同じような悩みがある方に、
傷んだ髪に何かを足すことだけではなく、まず現在の髪の状態とこれまでの履歴を見ることが大切
だということを知っていただければと思います。

ラフェ・クレール 和田耕治

1年前は「きれいに伸ばしたい」と考えていました

今回のお客様は、以前から髪を伸ばしながら、
できるだけきれいな状態を保ちたいと希望されていました。

その後、約1年間ご来店がなく、
その間にご自宅で2回ほどカラーをされたそうです。

カラー後から髪の広がりが気になるようになり、
ご自宅では毎日のように高温のアイロンを使って整えていたとのことでした。

ご来店時には、特に毛先にチリつきや硬さがあり、
髪が広がってまとまりにくい状態になっていました。

ホームカラーとアイロンを繰り返した後の毛先の状態
ご来店時の毛先の状態です。

最初に考えたのは「何をすれば直るか」ではありません

このような状態を見たとき、
私が最初に考えるのは「どのトリートメントをすればいいか」ではありません。

まず確認するのは、

  • これまでどんなカラーをしてきたのか
  • 縮毛矯正やパーマなどの履歴があるか
  • 普段アイロンをどのくらい使っているのか
  • どの部分から状態が変わっているのか
  • 現在の毛先にどの程度の負担が残っているのか

といったことです。

カラー、熱、摩擦、これまでの施術など、
髪の状態は一つの原因だけで決まるとは限りません。

今回のお客様の場合は、
ご自宅でのカラーを行ったあとに広がりを感じるようになり、
その広がりを毎日の高温アイロンで整えていたという履歴がありました。

その経過と実際の髪の状態を合わせて見ながら、
これから何をするのかを考えていきました。

カラーと高温アイロンが重なっている髪

カラーを繰り返した髪は、
何もしていない髪と同じ状態ではありません。

さらに、広がりを抑えるために高温のアイロンを何度も使用すると、
毛先にはカラーとは別の熱による負担も重なっていきます。

特に、すでに傷みが強くなっている毛先ほど、
「広がるからもっとアイロンをする」
という繰り返しになりやすいことがあります。

だから私は、
今見えている広がりだけを抑えるのではなく、その髪がどういう経過で現在の状態になったのか
を大切にしています。

今回は「神の矯正」から施術しました

髪の状態を確認したうえで、
今回はラフェ・クレールの高難易度縮毛矯正
「神の矯正」で施術しました。

神の矯正は、
通常の縮毛矯正では判断が難しいダメージ履歴のある髪などに対して、
髪の状態を細かく確認しながら施術方法を組み立てるメニューです。

ただし、傷みが強い髪であれば必ず縮毛矯正ができるわけではありません。

髪の状態によっては施術を見送ったり、
別の方法をご提案することもあります。

神の矯正施術後の毛先の状態
ダメージが強かった髪の神の矯正施術前後
今回のお客様の施術前後の状態です。仕上がりには髪質や履歴による個人差があります。


高難易度縮毛矯正「神の矯正」について詳しく見る →

数日後のカラーでは「カラサポ」を

矯正施術の数日後、
今度は白髪を染めるためにカラーを行いました。

ここで使用したのが、
ラフェ・クレールの髪質改善カラー
「カラサポ」です。

カラサポでは、
新しく伸びた根元と、
すでにカラーやその他の施術履歴がある毛先を
毎回同じようには染めません。

必要な部分には必要なカラーを行い、
すでに明るさがある毛先には、
必要以上に明るくするための処理を重ねないことを大切にしています。

今回のように毛先の履歴が複雑な場合は、
特にその考え方が重要になります。

神の矯正後にカラサポでカラーを行った髪の経過
一番右がカラサポでカラーを行った後の状態です。


髪質改善カラー「カラサポ」について詳しく見る →

「元の髪に戻す」という意味ではありません

ここは、とても大切なので書いておきます。

一度大きな負担を受けた毛髪そのものが、
施術によって生まれたばかりの髪へ戻るわけではありません。

今回の施術で目指したのは、
現在残っている髪の状態を見ながら、
見た目の艶やまとまり、手触り、日常での扱いやすさを整えていくことです。

そして今後のカラーでも、
必要以上の負担をできるだけ重ねないようにする。

私は、この積み重ねの方が大切だと考えています。

ホームカラーを否定したいわけではありません

ご自宅でカラーをする事情は人それぞれです。

忙しくて美容室へ行けないこともありますし、
白髪が気になって自分で染めたいこともあると思います。

ですから私は、
「ホームカラーをしてはいけない」と一方的に言いたいわけではありません。

ただ、
カラーをしたあとから急に広がるようになった、毛先が硬くなった、引っかかりやチリつきが強くなった
など、以前とは明らかに違う変化を感じた場合は、
それ以上無理に整え続ける前に一度髪の状態を確認した方がいい場合があります。

私自身、あまり細かく注意ばかりお伝えすると、
お客様もカラーや髪のおしゃれを楽しめなくなってしまうと思っています。

だから現在は、
ご相談いただいたときに、
今の髪に何が起きていそうなのか、
これからどうしたらいいのかを一緒に考えるようにしています。

同じような状態でも、施術方法は同じとは限りません

今回のお客様には神の矯正とカラサポを行いました。

ただし、
毛先がチリついている方すべてに同じ施術をするわけではありません。

髪の太さ、ダメージの程度、
カラーや縮毛矯正の履歴、
日常のアイロン使用などによって判断は変わります。

状態によっては、
その日に施術を行わないという判断もあります。

施術名を先に決めるのではなく、まず髪を見る。

これはラフェ・クレールが、
カラーでも縮毛矯正でも大切にしている考え方です。

中津市で毛先のチリつきやダメージにお悩みの方へ

「もう切るしかないのかな」

そう思っている場合でも、
実際の髪を見なければ何ができるかは判断できません。

反対に、
無理に施術をしない方がいい髪もあります。

ラフェ・クレールでは、
今まで何をしてきた髪なのかを確認したうえで、
現在できることを考えます。

毛先のチリつき、広がり、
縮毛矯正やカラーを重ねた髪などでお困りの場合は、
ご予約時またはご来店時にこれまでの施術履歴をお伝えください。

ご予約について

ご予約はお電話で承っております。

特にダメージ履歴が複雑な場合は、
これまでのカラー・縮毛矯正・アイロンなどについて、
分かる範囲でお聞かせください。

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ラフェ・クレール
大分県中津市宮夫281-5