カラーをする時間を、毛先を整える時間へ。カラサポ独自ハーブカラー配合の考え方【中津市】

「カラーをすると、また毛先が傷むのでは?」

「髪質改善カラーって、
普通のカラーと何が違うの?」

「トリートメントを混ぜているだけ?」

カラーを繰り返している方から、
こうした疑問をいただくことがあります。

ラフェ・クレールのカラサポでは、
ただ髪色を変えるだけではなく、

カラーをする時間そのものを、
これからの毛先を考える時間にする。

という考え方を大切にしています。

ただし最初に、
とても大切なことをお伝えします。

カラサポは、
傷んだ髪を生物学的に元の健康毛へ戻す技術ではありません。

また、
「絶対に傷まない」
「一度で髪が完全に修復する」
というものでもありません。

では、
なぜ実際にカラサポを続けているお客様の中に、
毛先の艶やまとまり、
扱いやすさの変化を感じる方がいるのでしょうか。

今回は、
当店の独自配合そのものを公開するのではなく、

「どんな考え方で設計しているのか」

を、
現在の毛髪研究で分かっていることと、
実際の施術経験を分けながら、
誰にでも分かる言葉で説明します。

カラーをする時間を毛先を整える時間へというカラサポ独自ハーブカラー配合の考え方
カラサポ独自ハーブカラー配合の考え方をまとめた解説用イメージです。実際のお客様の症例写真ではありません。

先に答え|カラサポ独自配合は何を目指している?

一言でいうと、

必要以上の負担をできるだけ増やさずに色を整えながら、
毛先の艶・柔らかさ・まとまり・扱いやすさを整えていくこと。

を目指しています。

ここで大切なのは、

「傷ませてから、
後でたくさん補修すればいい」

という考え方だけではないことです。

まず、
今回のカラーで本当に必要な処理は何なのか
を考えます。

例えば、
すでに以前のカラーやブリーチによって
十分に明るくなっている毛先。

その毛先を、
今回は少し落ち着かせたい。

あるいは、
色味だけを変えたい。

その場合、
毛先をもう一度さらに明るくする必要はありません。

そこでカラサポでは、

「色を変えるために必要のない処理まで、
毎回毛先へ繰り返さない」

ところから考えます。

必要以上の酸化処理を減らし弱酸性領域や補修保護を組み合わせ艶とまとまりを目指すカラサポの4つの考え方
カラサポで大切にしている4つの考え方をまとめた解説図です。

① 必要以上の酸化処理を毛先へ繰り返さない

一般的な酸化染毛剤は、
黒髪を明るくできる優れたカラー剤です。

髪を明るくするときには、
髪の中にあるメラニン色素を減らしながら、
同時に染料を発色させます。

これは、
黒い根元を明るくしたい場合には
とても大切な働きです。

つまり、
アルカリカラーが悪いわけではありません。

必要な場所には、
必要な働きです。

では、
すでに十分明るくなっている毛先はどうでしょうか。

希望する明るさよりも、
すでに毛先の方が明るい場合、

必要なのは
「さらに明るくすること」ではありません。

必要なのは、

今ある明るさを利用して、
希望する色と濃さへ整えること。

です。

カラサポでは、
こうした毛先に対して、
必要以上の酸化処理を繰り返さないことを
最初の土台にしています。

私は、
この部分が最も大切だと考えています。

どれだけ補修成分を使っても、
毎回その前に必要のない負担を増やしていたら、
毛先を長くきれいに保つことは難しくなるからです。

② ダメージ履歴のある毛先を穏やかな環境で扱う

カラサポの独自配合では、
すでにカラーやブリーチなどの履歴がある毛先を、
毛髪に配慮した
弱酸性領域
で扱う設計を採用しています。

ここも、
誤解してほしくない部分があります。

弱酸性だから、
傷んだ髪が元通りになるわけではありません。

一度傷んだ毛髪が、
弱酸性にするだけで
新品の髪へ戻ることはありません。

一方で、
ブリーチによってダメージを受けた毛髪を
異なるpH環境で比較した研究では、
弱酸性側の特定条件で
毛髪タンパク質の構造的な状態が良好だったことが報告されています。

そのため私は、

すでに履歴のある毛先を、
必要もないのに再び強いアルカリ側へ傾けるのではなく、

できるだけ毛髪へ配慮した環境で色を整える。

という考え方に合理性があると考えています。

③ カラーと同時に補修・保護を考える

カラサポ独自配合では、
色を整えるだけでなく、

毛髪の表面や内部のコンディションを整えることを目的とした
複数の補修・保護成分も組み合わせています。

具体的な商品名、
メーカー名、
成分名、
配合比率については公開していません。

ただ、
考え方としては、

・傷んだ毛髪表面を整える

・摩擦や引っかかりを抑えやすい状態を目指す

・毛羽立ちを整える

・柔らかさやまとまりを整える

・カラー後の毛先を扱いやすい状態へ近づける

といった複数の目的を
一つのカラー工程の中に組み込んでいます。

つまり、

「カラー剤へ何か一つを足せば髪質改善になる」

という発想ではありません。

まず不要な負担を増やさない。

そのうえで、
カラーをしている時間に
補修・保護も重ねていく。

この順番を大切にしています。

④ なぜ艶・まとまりが変わって見えるの?

髪の艶は、
単純に一つの成分だけで決まるものではありません。

髪の表面が荒れていたり、
毛羽立っていたり、
一本一本の方向がバラバラになっていると、
光はさまざまな方向へ散ります。

すると、
髪は艶が少なく見えやすくなります。

反対に、

毛髪表面の凹凸や摩擦が整い、
髪の流れがそろってくると、
光が比較的そろった方向へ反射しやすくなります。

その結果、

艶が見えやすく、
まとまりのある髪に見える。

という変化が起こります。

カラサポでは、
この見た目だけを一時的に作ることだけを
目的にはしていません。

必要以上の酸化処理を減らすこと。

毛髪に配慮した環境で施術すること。

補修・保護を重ねること。

ホームケアや普段の摩擦・熱にも気をつけること。

こうした積み重ねによって、
数か月先の毛先の状態まで考えていきます。

普通の「トリートメント付きカラー」と何が違う?

ここは、
とても大切なところです。

私は、
トリートメントを否定していません。

トリートメントには、
指通りを整えたり、
摩擦を減らしたり、
柔らかさやまとまりを補う大切な役割があります。

ただ、
カラサポが最初に考えるのは、

「傷んだあとで何を補うか」だけではなく、
「そもそも今回、本当に必要な負担なのか?」

ということです。

例えば、
もう明るくする必要がない毛先なら、
必要以上の脱色作用を繰り返さない。

そのうえで、
必要な補修・保護を組み合わせる。

つまり、

予防する考え方と、
整える考え方を一緒にする。

ここが、
カラサポ独自配合を考えるうえで
大きなポイントです。

研究で分かっていること・まだ証明していないこと

この記事では、
ここを曖昧にしたくありません。

カラサポについて研究で分かっていることとまだ証明していないことを分けた解説図
既存研究で分かっている一般的な毛髪科学と、カラサポ独自配合そのものについてまだ証明していないことを分けています。

研究から説明できること

一般的な毛髪科学として、

・酸化処理が毛髪へ負担を与えること

・ダメージ履歴のある毛髪は、
処理環境によって構造や物性の影響を受けること

・毛髪へ吸着したり、
表面や損傷部のコンディションを整えたりする
補修・保護成分が存在すること

・毛髪内部や表面へ働きかける可能性が研究されている
コンディショニング成分が存在すること

などには、
それぞれ既存研究があります。

一方、まだ証明していないこと

カラサポ独自配合そのものについて、
大学や研究機関で
比較対照試験を行ったわけではありません。

そのため、

「この独自配合によって、
必ず毛髪強度が何%上がる」

「この配合を使えば、
誰でも同じ結果になる」

「髪の内部構造が完全に元通りになる」

といったことは言えません。

個々の成分について研究結果があったとしても、

それだけで、
カラサポ完成配合そのものの効果が
証明されたことにはなりません。

ここは、
実際の施術経験と、
研究で証明されていることを
分けて考えています。

「再生」という言葉について

ラフェ・クレールでは、
独自の配合の一部を
「再生カラー」と表現することがあります。

ただし、
ここでいう再生は、

一度傷んだ髪が、
生物学的に新品の髪へ戻る
という意味ではありません。

髪は、
皮膚の傷のように
自分自身で治癒する組織ではありません。

当店がこの言葉を使っているのは、

必要以上のダメージを増やしにくいカラーへ切り替え、

カラーをするたびに
毛先の補修・保護を積み重ね、

ホームケアやカットも含めて続けることで、

初回来店時より
艶、
まとまり、
柔らかさ、
扱いやすさが整い、

「髪が再生したように感じるほど、
見た目や手触りが変わった」

と感じるケースを実際に経験しているためです。

もちろん、
結果には個人差があります。

過去のカラー履歴、
ブリーチ履歴、
縮毛矯正履歴、
髪質、
長さ、
来店周期、
ホームケアなどでも変わります。

なぜ詳しい配合を公開しないの?

ここまで読んで、

「では、
何をどのくらい混ぜているの?」

と思われる方もいると思います。

カラサポでは、
具体的な商品名、
メーカー名、
成分名、
配合比率、
混合方法などは公開していません。

これは、
ただ秘密にしたいからではありません。

現在の毛先の明るさ。

過去のカラー履歴。

残っている色。

希望する明るさ。

希望する色味。

ダメージ状態。

これらを見ながら、
カラー全体を設計しているからです。

一つの商品や一つの成分だけが、
カラサポなのではありません。

髪の場所ごとに、
今、本当に必要な仕事を考えること。

そして、
その複雑なカラー判断を
再現しやすい仕組みにしていること。

そこまで含めて、
カラサポです。

カラサポ全体について知りたい方へ

カラサポの基本的な考え方、
白髪染めやハーブカラー、
実際の施術については
こちらのページでまとめています。


中津市の髪質改善カラー「カラサポ」について詳しく見る

あわせて読んでほしい記事

なぜ白髪染めを繰り返すと、
毛先ほど負担が重なりやすいのかについては
こちらで詳しく解説しています。


白髪染めを繰り返すと毛先がパサパサ・チリチリするのはなぜ?

実際に長期間カラーを続けているお客様の髪を見ながら、
カラサポ全体の考え方を知りたい方はこちらをご覧ください。


髪をできるだけ傷ませずカラーを続けるには?50代女性を3年間追った実例

まとめ|毛先の未来から逆算してカラーを考える

カラサポ独自ハーブカラー配合は、

「特別な成分を入れれば、
傷んだ髪が元通りになる」

という考え方ではありません。

まず、
必要以上の酸化処理を繰り返さない。

そして、
ダメージ履歴のある毛先を
できるだけ毛髪へ配慮した環境で扱う。

そのうえで、
補修・保護を目的とした複数の要素を組み合わせ、

カラーをする時間そのものを、
毛先のコンディションを整える時間として使う。

これが、
私たちの考え方です。

今日きれいに染まるだけではなく、
半年後、
一年後、
その先の毛先まで考える。

ラフェ・クレールでは、
そんなカラーを目指しています。

ご予約について

ラフェ・クレールのご予約は、
お電話のみ
で承っています。


0979-53-9922

LINE・SNSからのご予約やお問い合わせは
受け付けておりません。


この記事を書いた美容師

La Fee Claire(ラフェ・クレール)代表。

20歳から美容師として、
カラー、
くせ毛、
縮毛矯正、
年齢による髪質変化と向き合ってきました。

一回の施術直後だけではなく、
次回来店時、
半年後、
数年後の毛先まで確認しながら、
施術方法を検証しています。

この記事では、
当店での実際の施術経験と、
一般的な毛髪科学として研究されている内容を
同じものとして扱わないように分けて記載しています。

参考にした一次情報・研究

・日本化粧品工業会「髪の毛を染めるしくみ ―ヘアカラーリング剤―」

・Malinauskyte E, et al.
Effect of equilibrium pH on the structure and properties of bleach-damaged human hair fibers.
Biopolymers. 2020.

なお、
カラサポで使用している具体的な商材名、
メーカー名、
個別成分名、
配合比率、
混合方法については、
独自技術保護のため公開していません。

また、
個々の成分や一般的な毛髪研究の結果は、
カラサポ完成配合そのものの効果を
直接証明するものではありません。

白髪染めは根元と毛先に同じ薬を使う必要がある?ブリーチ毛の実例で分かる「塗り分け」の考え方【中津市】

「白髪染めやカラーって、
根元から毛先まで同じ薬を塗るものじゃないの?」

そう思っている方は、
かなり多いと思います。

でも私は、
根元と毛先をいつも同じ髪として考えているわけではありません。

理由はとても簡単です。

根元は、
最近生えてきた髪。

毛先は、
これまで何度もカラーやブリーチなどを経験してきた髪だからです。

今回は、
誰にでも分かる言葉で、

「なぜ根元と毛先でカラーを分けることがあるのか?」

を、
実際のお客様のカラー写真を見ながら説明します。

なお、
今回ご紹介するお客様は白髪染めではなく
おしゃれ染めの実例です。

ただ、
「根元と毛先では髪の履歴も、カラーに求める役割も違う」
という考え方は、
白髪染めを続けている方にも共通する大切な部分です。

先に答え|根元と毛先に同じ薬を使う必要はある?

答えは、

必ずしも同じ薬を使う必要はありません。

ただし、

「根元と毛先は絶対に分けなければいけない」

という意味でもありません。

髪の状態や希望する色によっては、
一つのカラー設計で全体を染めることもあります。

大切なのは、

「今、この部分の髪に何が必要なのか?」

を考えることです。

実際、
カラー剤メーカーが公開しているプロ向けレシピでも、
根元と中間〜毛先で薬剤の強さを変えるケースと、
塗り分けずに染めるケースの両方があります。

つまり、
「いつでも全部同じ」
でも、
「いつでも必ず別」
でもありません。

髪を見て決める。

これが基本だと私は考えています。

根元と毛先ではカラーの役割が違う

今回のようなカラーを、
もっと簡単に考えてみます。

根元は、
新しく伸びてきた髪です。

今回のお客様の場合、
根元には
希望する明るさと色味を作る
という仕事があります。

一方、
毛先はすでにブリーチされていて、
十分に明るくなっています。

つまり毛先には、
さらに明るくすることよりも、

「今ある明るさを利用しながら、
抜けている色味を整える」

という仕事があります。

誰にでも分かるように言うと

根元は、
「明るさと色を作りたい場所」。

毛先は、
「すでにある明るさを使って、色を整えたい場所」。

同じ頭に生えている髪でも、
やってほしい仕事が違うのです。

実例|ブリーチ履歴のある毛先をショコラへ

今回のお客様の希望は、

明るさは10〜11トーン。

色味は「ショコラ」で全体を統一。

というものでした。

施術前を見ると、
根元と毛先ではかなり状態が違います。

特に毛先には
過去のブリーチ履歴があり、
明るく色が抜けています。

ブリーチ履歴で明るく抜けた毛先と根元の状態が分かるカラー施術前の左後ろ
施術前・左後ろ。根元と、ブリーチ履歴で明るくなった毛先では状態が大きく違います。
ブリーチ履歴で明るく抜けた毛先と根元の状態が分かるカラー施術前の右後ろ
施術前・右後ろ。同じ頭でも、根元と毛先では今回のカラーに必要な役割が違います。

この毛先を見て、

「茶色にしたいなら、
茶色のカラー剤を塗ればいいのでは?」

と思うかもしれません。

ところが、
ブリーチ履歴のある髪は
それほど単純ではありません。

なぜブリーチ毛の色合わせは難しいの?

ブリーチは、
髪の中にある色素を減らして
髪を明るくします。

ただし、
変わるのは色だけではありません。

研究では、
ブリーチ処理によって
髪の表面にあるキューティクルや、
内部の構造にも変化が起こることが確認されています。

つまり、
ブリーチした毛先は
単純に

「普通の髪が明るくなっただけ」

ではありません。

髪の中に残っている色。

どこまで明るくなっているのか。

過去に何回ブリーチしたのか。

どの程度ダメージしているのか。

どんな色が残っているのか。

そこへ、
最終的にどんな色を入れたいのか。

いくつもの条件を一緒に考える必要があります。

「ショコラ」という色を作る場合も同じです

例えば、
明るく抜けた髪に
単純にブラウンを乗せれば、
必ず希望通りのショコラになるわけではありません。

髪に残っている黄色やオレンジなどの色と、
これから入れる色が混ざるからです。

絵の具を想像すると、
少し分かりやすいと思います。

真っ白な紙へ茶色を塗る場合と、
黄色やオレンジが残っている紙へ
同じ茶色を塗る場合では、
見える色が変わります。

髪も、
考え方としては似ています。

そのため、
必要に応じて反対側の色、
いわゆる
「補色」
も考えながら色を組み立てます。

ナチュラルハーブカラーの公式カラーチャートにも、
レッド、
イエロー、
ブルー、
パープルなどの色と、
補色関係を利用して色味を抑える考え方が示されています。

ただし、
ラフェ・クレールで使用している
具体的な配合比率やカラー計算は
独自の技術部分になるため公開していません。

なぜ毛先にナチュラルハーブカラーを選んだのか

ここで、
もう一つ大切なことがあります。

なぜ今回、
ブリーチ履歴のある毛先に
普通のアルカリカラーではなく、
ナチュラルハーブカラー
を選んだのか。

理由は、
今回の毛先に
「これ以上明るくする仕事」が
必要なかったからです。

今回のお客様が希望された明るさは、
10〜11トーン

毛先はすでにブリーチによって、
今回希望されている10〜11トーンを作るうえで
十分な明るさがありました。

つまり毛先に必要だったのは、
さらに明るくすることではありません。

今ある明るさを利用しながら、
抜けている色を補い、
ショコラという色味へ整えること。

これが、
今回の毛先に必要な仕事でした。

ナチュラルハーブカラーの特徴

メーカー公式では、
ナチュラルハーブカラーは
アルカリ剤と過酸化水素を使用しないカラーとして紹介されています。

そのため、
髪をさらに明るくする
「トーンアップ」はできません。

でも今回の毛先は、
すでに今回の希望色を作るために十分な明るさがあります。

だから私は、
この特徴が今回の毛先に合っていると考えました。

なお、ナチュラルハーブカラーにはジアミンが含まれています。
「天然成分が多い=アレルギーの心配がない」という意味ではありません。
メーカーも使用前の皮膚パッチテストを案内しています。

誰にでも分かるように言うと、

もう十分に明るい髪を、
もう一度明るくする必要はない。

ということです。

必要なのは、
明るさを作ることではなく、
色を整えることです。

もう一つの理由は「色を組み立てられること」

ナチュラルハーブカラーには、
ブラウンやベージュだけでなく、
レッド、
オレンジ、
イエロー、
グリーン、
ブルー、
パープルなどの
ニュアンスカラーがあります。

メーカー公式でも、
補色関係を利用して
不要な色味を抑える考え方が示されています。

これは、
今回のようなブリーチ履歴のある毛先では
とても重要です。

ブリーチした髪には、
黄色やオレンジなど、
その時の髪によって
さまざまな色が残っています。

そこへ、
ただ「茶色」を塗れば
必ずショコラになるわけではありません。

今残っている色を見て、
必要な色を足し、
いらない色を抑える。

そのため私は、

「完成された色を選ぶ」
というより、
「その毛先に必要な色を組み立てる」

という考え方で施術しています。

ここは大切なので補足します

ナチュラルハーブカラーが
すべての髪に一番良い、
という意味ではありません。

髪を明るくしたい場合には、
アルカリカラーだからできる仕事があります。

今回は、
毛先にすでに十分な明るさがあり、
「明るくすること」より
「色を整えること」が必要だったため、
私はナチュラルハーブカラーが
この毛先には適していると判断しました。

そして、
この考え方こそが
カラサポで大切にしている

「必要なところに、
必要な役割だけを与える」

という考え方につながっています。

ナチュラルハーブカラーの製品特徴や色設計については、
メーカー公式情報も参考にしています。


ナチュラルハーブカラー公式|製品の特徴


ナチュラルハーブカラー公式|カラーチャート・補色について

今回、根元と毛先をどう分けたのか

今回の施術では、

根元

ナシードカラーを使用。

希望する10〜11トーンへ向けて、
根元に必要な明るさと色味を作ります。

根元には
「明るさを作る」という役割があります。

毛先

ナチュラルハーブカラーを使用。

毛先はすでにブリーチによって、
今回希望されている10〜11トーンを作るうえで
十分な明るさがあります。

そのため、
さらに明るくすることを目的にするのではなく、
現在の明るさを利用しながら
ショコラの色味へ整えていきます。

毛先には
「明るさを作る」より、
「色を整える」という役割を持たせています。

ここが、
今回一番伝えたいところです。

根元と毛先までカラーする。

でも、根元と毛先へ同じ仕事をさせるわけではない。

同じ頭だからといって、
同じ薬剤、
同じ強さ、
同じ考え方でなければならない理由はありません。

仕上がり|10〜11トーンのショコラへ

仕上がりがこちらです。

根元と毛先でカラー方法を分けながら、
全体では
10〜11トーンのショコラ
として見えるように整えています。

根元はナシードカラー、毛先はナチュラルハーブカラーで10〜11トーンのショコラに整えた左後ろの仕上がり
施術後・左後ろ。根元はナシードカラー、毛先はナチュラルハーブカラーで色を整えています。
根元とブリーチ履歴のある毛先を別のカラー設計で10〜11トーンのショコラに整えた右後ろの仕上がり
施術後・右後ろ。根元と毛先を別々に考えながら、全体の色味をショコラへ統一しています。

写真を見ると、
明るく抜けていた毛先が
全体の色へなじんでいることが分かると思います。

ただ暗くしたかったわけではありません。

希望は、
10〜11トーンという明るさを残したショコラ
です。

暗くしすぎても違います。

明るすぎても違います。

赤すぎても、
黄色すぎても、
今回の希望とは違います。

だからこそ、
現在の毛先の状態を見て
色を組み立てています。

ブリーチ履歴のある毛先を根元と別のカラー設計で10〜11トーンのショコラに整えたビフォーアフター
今回のビフォーアフターを見やすくまとめた比較用デザインです。施術状態の確認には、上に掲載している元の実写真4枚をご覧ください。

「難しいカラー」とはどういう意味?

今回のような、
ブリーチ履歴のある毛先を
明るさを残しながら自然なブラウン系へ整える施術は、
判断することが多いカラーです。

ただし、

「できる美容師がほとんどいない」

とまで私は言いません。

何%の美容師ができるのかを調べた
信頼できる統計があるわけではないからです。

一方で、
技術的に考えることが多いのは事実です。

例えば、

・現在の明るさ

・ブリーチの回数や履歴

・残っている黄色やオレンジなどの色

・毛先のダメージ状態

・どのくらい色が入りやすい状態なのか

・希望する最終的な明るさ

・希望色を作るために必要な色と補色

などを同時に考えます。

研究でも、
ブリーチによって毛髪の表面や内部構造が変化することが確認されています。

また、
カラーを繰り返すことによって、
キューティクル表面の変化や
髪の物理的な性質に変化が生じることも報告されています。

そのため、
ブリーチ履歴のある毛先を
単純に

「今の色が明るいから、茶色を足せばいい」

とだけ考えるのではなく、
髪の履歴まで見て判断する必要があります。

カラサポで大切にしている考え方

今回の実例は、
ラフェ・クレールで行っている
カラサポの考え方が分かりやすく出ています。

カラサポでは、

必要なところに、
必要な役割だけを与える。

ということを大切にしています。

毛先までカラーはします。

でも、

「毛先までカラーする」

ことと、

「根元と同じアルカリカラーを
毎回毛先まで重ねる」

ことは、
私の中では同じではありません。

根元には根元の役割。

毛先には毛先の役割。

そして今回のように、
過去のブリーチ履歴があるなら
その履歴も含めて考える。

一回のカラー直後だけではなく、
次回、
半年後、
数年後の毛先まで考える。

それが、
カラサポの中心にある考え方です。

白髪染めでも考え方は同じ?

今回のお客様は
おしゃれ染めでした。

では、
白髪染めには関係がないのでしょうか。

私はそうは考えていません。

白髪染めでも、
根元と毛先では状態が違います。

例えば、
根元には新しく伸びてきた白髪があります。

そこには、
白髪を染めるという仕事があります。

一方、
すでに何度も染められている毛先は、
白髪をもう一度ゼロから染める場所ではありません。

色が抜けているのか。

明るさは足りているのか。

今回、本当にアルカリによる明るさが必要なのか。

そこを考えることが大切です。

つまり、

白髪染めだから毎回、
根元から毛先まで同じ薬剤でなければならない、
というわけではありません。

ただし、
毛先の状態や希望色によっては
同じ薬剤設計が適している場合もあります。

だからこそ、
決めつけずに髪を見ます。

以前の記事でも「根元と毛先の履歴」について解説しています

白髪染めを繰り返した時に、
なぜ毛先ほどダメージが重なりやすいのかについては、
こちらの記事で詳しく説明しています。


白髪染めを繰り返すと毛先がパサパサ・チリチリするのはなぜ?

「できるだけ髪を傷ませずカラーを続ける」
というカラサポ全体の考え方については、
こちらの長期症例もご覧ください。


髪をできるだけ傷ませずカラーを続けるには?50代女性を3年間追った実例

まとめ|今の髪に必要なことを考える

根元と毛先。

同じ人の髪ですが、
これまで経験してきたことは違います。

今回のお客様も、
根元とブリーチ履歴のある毛先では
状態が大きく違いました。

そこで、

根元はナシードカラー。

毛先はナチュラルハーブカラー。

それぞれに役割を分け、
希望する
10〜11トーンのショコラ
へ整えました。

大切なのは、

「何を塗るか」だけではなく、
「なぜ、その部分にそれを使うのか」

だと思っています。

今日だけきれいに染まればいいのではなく、
これから先もカラーを続ける髪だからこそ、
毛先の未来まで考える。

ラフェ・クレールでは、
その考え方を大切にしています。

ご予約について

ラフェ・クレールのご予約は、
お電話のみ
で承っています。


0979-53-9922

LINE・SNSからのご予約やお問い合わせは
受け付けておりません。

ブリーチ、
白髪染め、
縮毛矯正など、
これまでの髪の履歴が複雑な方も、
まず現在の髪を確認します。

できること、
難しいことを分けたうえで
施術方法をご提案します。


美容師の方へ|カラサポについて

今回のようなカラーでは、
単純に色番号を一つ選ぶだけではなく、
髪の明るさ、
残っている色、
履歴、
希望色を見ながら
判断する必要があります。

カラサポでは、
こうした複雑なカラー計算や判断の一部を
仕組みにしていく開発も続けています。

美容師の感性や最終判断をなくすのではなく、
複雑な計算部分を支え、
スタッフでも判断しやすくしていく。

それが、
カラサポ事業の目的の一つです。


美容師向け「カラサポ」について詳しく見る


この記事を書いた美容師

La Fee Claire(ラフェ・クレール)代表。

20歳から美容師として、
カラー、
くせ毛、
縮毛矯正、
年齢による髪質変化と向き合ってきました。

カラーでは、
一回の仕上がりだけを見るのではなく、
次回来店時、
半年後、
数年後の毛先まで確認しながら
施術方法を検証しています。

今回掲載した写真も、
実際にラフェ・クレールで施術した
お客様の記録です。

参考にした一次情報・毛髪研究

今回の記事では、
実際のお客様の施術記録と、
メーカーが公開しているプロ向け情報、
毛髪研究を分けて確認しています。

・ナプラ公式「NASEED COLOR」製品情報・プロ向けカラーレシピ

・ナチュラルハーブカラー公式「PRODUCTS」「お客様ご提案フロー」

・The physical and chemical disruption of human hair after bleaching – studies by transmission electron microscopy and redox proteomics

・Quantifying the effects of repeated dyeing: Morphological, mechanical, and chemical changes in human hair fibers

なお、
研究で分かっている一般的な毛髪の性質と、
ラフェ・クレールで実際のお客様を見ながら行っているカラー判断は、
同じものとして扱わないよう区別して記載しています。

白髪染めを続けても艶髪は目指せる?60代後半〜80代、カラサポを続ける4名の実例【中津市】

「もう年齢だから、髪の艶は仕方がない。」

「白髪染めを続けている以上、
きれいな髪は難しい。」

そんなふうに思っている方は、
意外と多いのではないでしょうか。

ラフェ・クレールには、
60代、70代、80代になっても
白髪染めやカラーを続けながら、
髪を大切にされているお客様がいらっしゃいます。

今回は、
実際にカラサポを継続されている
60代後半から80代のお客様4名

の髪をご紹介します。

写真だけでは分かりにくい部分もあるため、
できるだけ動画も一緒に載せています。

先にお伝えしておきたいことがあります。

この記事は、
「カラサポをすれば誰でも同じ髪になる」
とお伝えするための記事ではありません。

髪質も違います。

今までのカラー履歴も違います。

自宅でのお手入れも違います。

一人ひとり条件は違います。

だから今回は、
難しい言葉を並べるのではなく、
「実際に白髪染めを続けているお客様の髪は、今どうなっているのか」
を、誰にでも分かる言葉でお伝えします。

先に答え|年齢だけで髪の艶は決まりません

年齢を重ねると、
髪にも変化は起こります。

若い頃より髪が細く感じたり、
うねりが出てきたり、
乾燥しやすく感じたりする方もいます。

白髪も増えてきます。

これは、
年齢とともに髪や毛根に変化が起きるためです。

でも、

「70代だから艶は出ない」

「80代だから髪はきれいにならない」

と、
年齢の数字だけで決まるものでもありません。

今までどんなカラーをしてきたのか。

毛先へどれくらい薬剤の負担が重なっているのか。

髪をどのように乾かしているのか。

熱や摩擦をどのくらい受けているのか。

そして、
今ある髪に対して
どんな施術を続けているのか。

そうしたものも、
髪の見た目には関係してきます。

そもそも髪の「艶」は何で見えるの?

難しく考えなくて大丈夫です。

髪の艶は、
とても簡単に言えば、
髪に当たった光がきれいに返ってくることで見えます。

髪の表面が大きく乱れ、
一本一本がバラバラな方向を向いていると、
光もいろいろな方向へ散らばります。

すると、
パサついて見えやすくなります。

反対に、
髪の表面や毛流れが比較的整っていると、
光もまとまって反射しやすくなります。

その結果、
私たちの目には
「艶がある髪」
として見えやすくなります。

つまり、
艶を見る時は
年齢だけではなく、
髪の表面・形・ダメージ履歴・日頃の扱い方
まで一緒に考える必要があります。

① 70代|いつもカットとカラーでご来店

まずは、
70代のお客様です。

いつも
カットとカラーでご来店いただいています。

白髪染めをやめているわけではありません。

現在もカラーを続けながら、
カラサポで髪の状態を確認しています。

白髪染めを続けながらカラサポを継続している70代女性のお客様の艶髪
いつもカットとカラーでご来店いただいている70代のお客様。カラサポを継続している現在の髪です。

写真だけでは、
光の当たり方によって
艶が強く見えることもあります。

そこで、
実際の髪の動きも分かるように
動画でも記録しました。

70代のお客様の実際の髪。写真だけでは分かりにくい艶や髪の動きを動画で記録しています。

私が見てほしいのは、
「70代なのにすごいでしょう」
ということではありません。

そうではなく、

白髪染めを続けることと、
髪を大切にすることは、
必ずしも反対ではない。

ということです。

大切なのは、
カラーをするか、しないかだけではなく、
毎回どのようにカラーをするか
だと私は考えています。

② 80代|髪質改善をきっかけにご来店

次は、
80代のお客様です。

もともと、
私が行っている髪質改善に興味を持って
ご来店くださいました。

それから現在まで、
髪の状態を確認しながら
施術を続けています。

髪質改善に興味を持って来店しカラサポを継続している80代女性のお客様の艶髪
髪質改善に興味を持ってご来店くださった80代のお客様。現在もカラサポを継続されています。
現在の髪の状態を動画でも記録。動いた時の毛流れや艶もご覧いただけます。

80代だからといって、
髪に興味がなくなるわけではありません。

むしろ、
長くお付き合いしていると、

「今日はここが気になる。」

「前より扱いやすくなった。」

そんな小さな変化を
一緒に確認することの方が大切だと感じます。

一回だけの仕上がりではなく、
次回来店した時の髪を見る。

またカラーをする時に、
前回からどう変わったかを見る。

私は、
そうやって髪を長く見ていくことを
大切にしています。

③ 80代|「髪だけは、いつも綺麗に」

もう一人、
80代のお客様です。

この方と話していると、
よく出てくる言葉があります。

「髪だけは、いつも綺麗にしていたい。」

少し笑いながら話されることもありますが、
長く担当している私には、
この言葉がとても印象に残っています。

年齢を重ねても、
自分の髪をきれいにしていたい。

美容室へ来て、
髪が整った状態で帰りたい。

美容師として、
とても大切な気持ちだと思っています。

髪をいつも綺麗にしていたいとカラサポを継続している80代女性のお客様の艶髪
「髪だけは、いつも綺麗にしていたい」と話してくださる80代のお客様。現在も定期的に髪を整えています。
髪を大切にしながらカラサポを続けている80代のお客様の現在の髪です。

美容室の仕事は、
ただ白髪を染めることだけではありません。

私は、

「これからも自分の髪を好きでいられる状態を、
できるだけ長く一緒に作っていくこと」

も大切な仕事だと思っています。

④ 60代後半|複数の角度から見た現在の髪

最後は、
60代後半のお客様です。

艶の写真を見る時に、
一つ気をつけたいことがあります。

写真は、
照明や撮影する角度によって
見え方が変わります。

そこで今回は、
一方向だけではなく、
複数の角度から撮影した写真をまとめています。

カラサポを継続している60代後半女性のお客様の艶髪を4方向から撮影した実例
60代後半のお客様の現在の髪。後ろや斜めなど、複数の角度から実際の状態を記録しています。
実際に撮影した複数方向の写真をまとめ、現在の髪の状態が分かるようにしています。

4名の髪を見ながら、私が大切だと思うこと

今回、
60代後半から80代まで
4名のお客様をご紹介しました。

この4名を並べた理由は、

「何歳なら艶髪になれるのか」
という年齢の線引きをしたいからではありません。

むしろ逆です。

髪は、
年齢だけでは判断できないということを
お伝えしたかったからです。

同じ70代でも、
髪質は違います。

同じ80代でも、
白髪の量も違います。

これまでのカラー履歴も、
自宅での扱い方も違います。

だから私は、
年齢を見て施術を決めるのではなく、
目の前にある髪を見て決めます。

根元は今どうなっているか。

中間はどうなっているか。

毛先には、
これまで何回くらいカラーの履歴が重なっているのか。

乾いている時はどうか。

濡れた時はどうか。

そうしたものを確認しながら、
その時の髪に必要な施術を考えます。

カラサポで大切にしていること

カラサポで
私が一番大切にしているのは、

「髪全体を、毎回同じ髪として扱わないこと」

です。

新しく生えてきた根元と、
何年も前からそこにある毛先では、
今まで経験してきたことが違います。

根元には、
白髪を染めたり、
必要な明るさを作ったりする役割があります。

一方で毛先は、
すでに明るさが足りていることもあります。

その場合、
今回必要なのが
「さらに明るくすること」なのか、
それとも
「抜けた色を整えること」なのか。

私はそこを分けて考えます。

つまり、

「毛先までカラーすること」と、
「根元と同じ処理を毛先まで繰り返すこと」は、
同じではありません。

毎月、あるいは定期的に
白髪染めを続ける方だからこそ、
一回一回の小さな違いを大切にする。

今だけではなく、
1年後、
3年後、
5年後の毛先まで考える。

それが、
ラフェ・クレールで
カラサポを作ってきた理由の一つです。

白髪染めによる毛先のダメージについては、
こちらの記事で詳しく説明しています。


白髪染めを繰り返すと毛先がパサパサ・チリチリするのはなぜ?

カラサポの考え方を長期症例から知りたい方は、
こちらもご覧ください。


髪をできるだけ傷ませずカラーを続けるには?50代女性を3年間追った実例

この4名の実例から言えること・言えないこと

ここは、
とても大切なので
はっきり書いておきます。

今回、実際にお見せできること

今回の4名は、
実際にラフェ・クレールへ通い、
カラーやカラサポを続けている
60代後半から80代のお客様です。

掲載しているのは、
実際のお客様の髪を撮影した写真と動画です。

年齢を重ねても、
白髪染めを続けながら髪を大切にしている方が
実際にいらっしゃることはお見せできます。

今回の写真だけでは言えないこと

この髪の状態が
「カラサポだけの効果」
だと証明することはできません。

カット、
もともとの髪質、
自宅でのお手入れ、
ドライヤーやアイロンの使い方なども関係します。

また、
60代・70代・80代のすべての方が
同じ状態になるという意味でもありません。

だからラフェ・クレールでは、
一人のきれいな写真だけで
「誰でもこうなります」
とはお伝えしません。

研究でも、
年齢とともに髪の太さや表面、
強さ、艶などに変化が生じることが報告されています。

また、
酸化カラーを繰り返すことで、
毛髪表面や内部構造に変化が生じることも報告されています。

だからこそ、
年齢だけを見るのでも、
カラーだけを見るのでもなく、
その方の髪の履歴を一緒に見ること
が大切だと私は考えています。

年齢を重ねても髪を大切にしたい方へ

白髪は染めたい。

でも、
髪はパサパサにしたくない。

年齢を重ねても、
できるだけきれいな髪でいたい。

私は、
その気持ちを
諦める必要はないと思っています。

ただし、
若い頃とまったく同じ髪だと考えて、
同じことを繰り返すのではありません。

今の髪を見て、
今の髪に必要なことを考える。

そして次回来店した時に、
また髪を見る。

その繰り返しです。

「今日だけきれいに見える髪」ではなく、
これから先もカラーを続ける髪だからこそ、
数年先まで考えていく。

それが、
ラフェ・クレールの
カラサポで大切にしている考え方です。

ご予約について

ラフェ・クレールのご予約は、
お電話のみ
で承っています。


0979-53-9922

LINE・SNSからのご予約やお問い合わせは
受け付けておりません。

「もう年齢だから仕方がないのかな」
と思っている方も、
まずは年齢だけで判断せず、
これまでのカラーや縮毛矯正などの履歴を含めて
現在の髪を確認します。

できることと、
難しいことを分けてお伝えします。


美容師の方へ|カラサポについて

カラサポは、
ラフェ・クレールだけの施術として終わらせるのではなく、
カラーの判断を仕組みにしていくための開発も続けています。

根元と毛先を同じように扱うのではなく、
髪の履歴と現在の状態を見ながら
必要な施術を分けて考える。

そして、
複雑な計算部分を仕組みで支えながら、
最終的な判断は美容師が行う。

それが、
カラサポ事業で目指していることの一つです。


美容師向け「カラサポ」について詳しく見る


この記事を書いた美容師

La Fee Claire(ラフェ・クレール)代表。

20歳から美容師として、
カラー、
くせ毛、
縮毛矯正、
年齢による髪質の変化と向き合ってきました。

一回の施術直後だけではなく、
次回来店した時の髪、
半年後、
数年後まで見ながら、
施術方法を検証しています。

今回掲載した4名も、
実際にラフェ・クレールへ継続してご来店いただいている
お客様の記録です。

参考にした毛髪研究

この記事では、
ラフェ・クレールで実際に見ているお客様の髪と、
研究で分かっている一般的な毛髪の性質を
同じものとして扱わないようにしています。

・Hair Aging Revisited: An Expert Delphi Consensus on Pathogenesis, Clinical Features, and Future Therapies

・What Ages Hair?

・Quantifying the effects of repeated dyeing: Morphological, mechanical, and chemical changes in human hair fibers

実際のお客様の写真や動画は
ラフェ・クレールでの一次情報です。

一方、
年齢や酸化染毛による毛髪の一般的な変化については、
毛髪研究を参考にしています。

白髪染めを繰り返すと毛先がパサパサ・チリチリするのはなぜ?カラーを休んでも戻らない理由

「毎回トリートメントもしているのに、毛先だけパサパサする。」

「白髪染めを繰り返していたら、いつの間にか毛先がチリチリしてきた。」

「しばらくカラーを休めば、傷んだ髪も元に戻ると思っていた。」

美容室でカウンセリングをしていると、
こうしたお悩みを本当によく聞きます。

そして意外と知られていないのが、
「髪を染める時、髪の中では何が起きているのか」
という基本的な仕組みです。

先に結論からお伝えします。

白髪染めを含む一般的な酸化カラーは、
髪を染めるために髪をアルカリ側へ傾け、
キューティクルを膨らませ、
色の材料を髪の中へ入れます。

これは悪いことをしているのではありません。

白髪をしっかり染めたり、
髪色を明るくしたりするために必要な仕組みです。

問題は、
すでに何度もカラーや縮毛矯正を経験している毛先へ、
同じような負担を何度も重ねていくこと

です。

今回は、
実際のお客様の経過を見ながら、
できるだけ誰でも分かる言葉で説明します。

先に答え|なぜ毛先ほど傷みやすいの?

髪の毛を、
一本の長いひもだと思ってください。

根元にある髪は、
最近生えてきたばかりです。

でも毛先は、
何年も前に生えてきた髪です。

その間に、
カラー、
縮毛矯正、
ドライヤー、
アイロン、
紫外線、
ブラッシング、
洋服や枕との摩擦など、
いろいろなことを経験しています。

つまり、
根元と毛先は、同じ人の髪でも「今まで経験してきたこと」が違います。

だから私は、
根元と毛先を
同じ髪として考えていません。

アルカリカラーでは髪の中で何が起きる?

髪の表面には、
魚のうろこのように重なった
「キューティクル」
があります。

これは、
髪の中を守るための
小さな屋根のようなものです。

一般的な酸化カラーでは、
髪をアルカリ性に傾けることで、
このキューティクルを膨らませます。

そして、
染料や過酸化水素などが
髪の内部へ入りやすい状態を作ります。

とても簡単に言えば、

「色を髪の中へ入れるために、
一度、髪の扉を開けやすくする」

ようなイメージです。

この仕組みそのものが
酸化カラーの特徴です。

研究でも、
アルカリと酸化剤を使う永久染毛では
キューティクルが膨潤し、
染料の材料が毛髪内部へ入りやすくなることが報告されています。

また、
カラーを繰り返すことで、
キューティクルや毛髪内部の構造、
手触りや強度などに変化が生じることも報告されています。

ここは誤解してほしくありません。

「アルカリカラー=悪い」
と言っているわけではありません。

白髪をしっかり染める、
髪を明るくする、
色を大きく変えるためには、
酸化カラーだからできることがあります。

大切なのは、
すでに何度も薬剤処理されている毛先へ、
今回も同じ負担が本当に必要なのかを考えること

だと私は思っています。

「髪が溶ける」という表現について

カウンセリングでは、
「カラーで髪が溶けるんですか?」
と驚かれることがあります。

正確には、
髪が液体になって
本当に溶けてしまうという意味ではありません。

薬剤処理が強く重なった髪では、
水分を含んだ時に必要以上に柔らかくなり、
伸びやすく、
形が安定しにくくなることがあります。

美容師の現場では、
こうした状態を
「軟化しすぎている」
と表現することがあります。

髪が濡れた時は、
健康な髪でも乾いている時より柔らかくなります。

しかし、
強い化学処理が重なった髪では、
濡れた状態で非常に弱くなり、
摩擦や強いコーミングなどの力を受けると
さらに傷みやすくなります。

トリートメントをしていれば大丈夫?

ここも、
とても大切なところです。

今回ご紹介するお客様も、
カラーをするたびに
トリートメントなどへお金をかけ、
できるだけ髪を傷ませないようにしていたそうです。

でも、
髪は大きく傷んでいました。

だからといって、
「トリートメントは意味がない」
ということではありません。

トリートメントには、
髪の表面を整えたり、
摩擦を減らしたり、
手触りや指通りを改善したりする役割があります。

傷んだ髪には、
とても大切です。

ただし、
すでに起きてしまった酸化ダメージや
毛髪構造の変化を、

「健康だった頃の髪とまったく同じ状態へ戻す」

こととは別の話です。

毛髪は、
皮膚の傷のように
自分の力で生物学的に治っていく組織ではありません。

トリートメントで、
傷んだ部分を補い、
表面を整え、
扱いやすくすることはできます。

だから私は、

「傷ませてから毎回補う」だけではなく、
「次のカラーで必要以上の負担を増やさない」

という考え方も同じくらい大切だと思っています。

実例|カラーが怖くなり、約1年間カラーを休んだお客様

ここからは、
実際のお客様の経過です。

2026年2月。

インターネットで当店をかなり調べたうえで、
相談に来てくださいました。

過去には、
カラーリングと
リタッチの縮毛矯正を繰り返していました。

本人も髪の状態がおかしいことには
気づいていました。

カラーをすること自体が怖くなり、
ご来店までの約1年間、
カラーをほとんどせずに過ごしていました。

そのため根元はかなり伸びていました。

それでも、
すでに傷んでいた毛先は
元の状態には戻っていませんでした。

2026年2月の来店時。カラーを約1年間控えていましたが、すでに傷んでいた毛先には強いダメージが残っていました。

乾いた状態でも、
手触りはナイロンのようにギチギチしていました。

さらに濡らすと、
ゴムのように必要以上に伸び、
コームも簡単には通せないほど
非常にデリケートな状態でした。

私は、
今回の状態を
「縮毛矯正だけの失敗」
とは考えていません。

過去のカラーと縮毛矯正、
それぞれの薬剤履歴が重なった
複合的な化学ダメージ
として考えました。

特に、
カラーも矯正も
毛髪内部へ作用させるために
アルカリ性の薬剤を使用するケースがあります。

そこへ酸化処理、
熱、
摩擦、
コーミングなどの影響まで加われば、
もともと弱っている毛先は
さらに扱いが難しくなります。

研究で分かっていることと、今回の判断は分けて考えています。

研究では、
酸化染毛や縮毛矯正などの化学処理によって、
毛髪のキューティクルや内部構造、
強度などが変化することが報告されています。

一方で、
「今回のお客様のダメージの何%がカラーで、
何%が縮毛矯正だったのか」
まで科学的に測定したわけではありません。
ここは美容師として、
履歴・濡れた時の状態・手触り・毛髪の反応を見て判断しています。

まず「神の矯正」で形を整えた理由

この状態で、
私はすぐに
「カラサポだけで何とかしましょう」
とは考えませんでした。

毛先の形状と手触りが大きく乱れ、
毎日の扱いそのものが難しい状態だったからです。

そこで最初に、
神の矯正
で髪の形状と扱いやすさを整えることにしました。

2026年2月。神の矯正直後。見た目と手触りは大きく整いましたが、これで髪が健康毛へ戻ったという意味ではありません。

見た目も、
手触りも、
大きく改善しました。

ただし、
私はお客様へ
ここで終わりとは説明していません。


一度きれいに見える状態へ整えたからといって、
過去の損傷履歴まで消えたわけではないからです。

むしろ、
かなりデリケートな髪だからこそ、
ここからどうカラーを続けていくかが重要です。

そこで、

「これからはカラサポで、
カラーをしながら髪の状態を一緒に立て直していきましょう」

と提案しました。

お客様は、
「傷んでいるのにカラーをするんですか?」
と驚かれていました。

それも当然だと思います。

インターネットで調べれば、
傷んだ髪には
「カラーを控えましょう」
という情報がたくさん出てきます。

でも、
カラサポで私が考えているのは、
傷んだ毛先へ、また同じアルカリカラーを重ねることではありません。

8週ごとにカラサポ|2026年9月、4回目

このお客様には、
約8週間ごとのカラサポを提案しました。

年間で予約枠も確保していただき、
髪の状態を毎回確認しながら進めています。

もちろん、
8週間という周期が
すべてのお客様に正解という意味ではありません。

今回のお客様の
白髪の状態、
過去のダメージ、
毛先の反応、
日常のお手入れを見ながら決めた周期です。

そして2026年9月。

4回目のカラサポを行いました。

2026年9月 カラサポ4回目後のロングヘアを後ろから見た状態
2026年9月・後ろ正面。カラサポ4回目。何もつけずに仕上げた状態です。
2026年9月 カラサポ4回目後のロングヘアを右斜めから見た状態
2026年9月・右斜め。同じくスタイリング剤をつけていない状態です。

2026年2月に初めて触った時は、
本当に弱々しく、
濡れると必要以上に伸びる状態でした。

9月の時点では、
私が触っても
以前よりしなやかさを感じ、
扱いやすさもかなり変わってきました。

正直、
私自身もここまで来て
ようやく少し安心できました。

当店で使う「髪の体力」という言葉について

私はカウンセリングで、
「髪の体力が戻ってきた」
と表現することがあります。
これは髪が生物学的に生き返ったという意味ではありません。
濡れた時の伸び方、
手触り、
しなやかさ、
扱いやすさなどを美容師として総合的に見た表現です。

普通のカラーとカラサポは「色の作り方」も違います

ここは、
カウンセリングで説明すると
驚かれることがとても多い部分です。

お客様の中には、

「カラサポも、
毛先用の白髪染めのチューブを出して使っている」

と思っていた方がたくさんいらっしゃいました。

実際は違います。

一般的な酸化カラー

メーカーが、
「ブラウン」
「ベージュ」
「アッシュ」
などの色調をあらかじめ設計し、
チューブに入れて商品化します。

美容師は、
その中からお客様に合う色を選び、
必要に応じて複数の色を混ぜて使用します。

カラサポの毛先

「完成した白髪染めの色」を
チューブから出して使う考え方ではありません。

ハーブカラーにある
原色や補色などの粉末を使い、
そのお客様に必要な色味を
美容師が一から組み立てます。

つまり、
完成した色を選ぶというより、
その人の毛先に必要な色を作る

という考え方です。

カラサポでは、
基本的に毛先までカラーをします。

ここも、
少し不思議に感じるかもしれません。

「毛先が傷んでいるなら、
毛先は染めない方がいいのでは?」

と思いますよね。

でも、

「毛先まで染めること」と、
「根元と同じアルカリカラーを毛先まで重ねること」は、
私の中ではまったく同じではありません。

根元には根元の役割。

毛先には毛先の役割。

同じ頭の髪でも、
必要なものが違うからです。

具体的な配合や内部成分の組み立ては
ラフェ・クレール独自の技術のため公開していません。

ただ、
私が一番大切にしている考え方は
公開できます。

「今日だけきれいに染める」のではなく、
数年後の毛先を考えてカラーを組み立てること。

これがカラサポの中心にある考え方です。

3年間追った、もう一つの髪質改善記録

もう一人、
長期間追ってきたお客様をご紹介します。

この方は、
カラサポを確立する前から
私が担当していました。

だからこそ、
私は
「カットだけでどこまで変わったのか」
「カラーの考え方を変えてからどう変化したのか」
を長期間見ています。

2020年3月から、
髪質改善に取り組み始めました。

当初は、
カラーによるダメージなどが重なり、
髪の形状やまとまりが大きく乱れていました。

髪質改善カットは、
薬剤で髪を無理に伸ばす技術ではありません。

そのため、
すでに大きく傷んで変形している部分に対しては、
最初から劇的な変化が出たわけではありませんでした。

そこから、
根気よく髪質改善カットを続けながら、
カラーの方法も見直していきました。

新しく伸びてくる髪を
できるだけ余計に傷ませないようにしながら、
カラサポでカラーを続けていく。

2021年頃から、
少しずつ変化が
はっきり分かるようになりました。

そして2023年には、
本当に大きく印象が変わりました。

2020年3月から2023年まで髪質改善カットとカラサポを継続したお客様の髪質変化の記録
2020年3月から2023年までの経過。髪質改善カットとカラー方法の見直しを継続した、実際のお客様の髪質改善記録です。

このお客様から、
最初の頃に言われた言葉を
今でも覚えています。

「同世代できれいな髪の人を見るのも嫌。」

それくらい、
自分の髪がストレスになっていました。

でも、
髪が少しずつきれいになっていくと、
美容室から帰る時の足取りまで変わっていきました。

本当に、
ルンルンという言葉が合うような感じでした。

現在もご来店いただいていますが、
以前のように
髪そのものが大きなストレスになることは
ほとんどないそうです。

この変化を「カラサポだけの成果」とは言いません

ここは、
私がとても大切にしているところです。

この変化は、
カラサポだけで起きたとは考えていません。

このお客様の場合は、
髪質改善カットとカラー設計の両方
が大きく関係しています。

癖毛改善カットには、
髪の重なりや収まりを変えていく役割があります。

一方で、
定期的にカラーをしている方の場合、
毎回のカラーによって毛先へ負担を積み重ね続ければ、
カットだけできれいな状態を安定させるのは難しい。

私がそう考える理由は、
カラサポを確立する前から
このお客様を担当し、
経過を長期間見続けてきたからです。

では、白髪染めをやめれば髪は元に戻るの?

今回の2026年2月のお客様は、
カラーが怖くなり、
約1年間カラーを控えていました。

それでも、
すでに傷んでいた毛先は
元の健康毛には戻っていませんでした。

これは、
髪の毛が皮膚の傷のように
自分自身で生まれ変わる組織ではないからです。

新しく生えてくる髪は
新しい髪です。

でも、
すでに毛先にある髪は、
その毛先のままです。

だから私は、

「傷んだから全部やめる」
だけではなく、
「これから生えてくる髪と、今ある毛先をどう扱うか」

を一緒に考えます。

髪をきれいにしたい方へ伝えたいこと

白髪を染めたい。

髪色も楽しみたい。

縮毛矯正も必要。

でも、
髪はきれいにしていきたい。

私は、
この希望は矛盾しているとは思っていません。

ただし、
すべてを同じ薬、
同じ考え方、
同じ強さで繰り返せばいいとは思っていません。

根元と毛先では、
これまでの履歴が違います。

健康な髪と、
何度もカラーや矯正を経験した髪では、
同じ施術をしても反応が違います。

だから、
今だけを見るのではなく、
数年先の毛先まで考える。

その考え方から作ってきたのが、
ラフェ・クレールの
「カラサポ」
です。

「できるだけ髪を傷ませずにカラーを続ける」
という当店の考え方については、
こちらの記事でも詳しく紹介しています。


髪をできるだけ傷ませずカラーを続けるには?50代女性を3年間追った実例

縮毛矯正については、
こちらをご覧ください。


ラフェ・クレール「神の矯正」

髪質改善カットについては、
こちらをご覧ください。


ラフェ・クレールの髪質改善カット

ご予約について

ラフェ・クレールのご予約は、
お電話のみ
で承っています。


0979-53-9922

LINE・SNSからのご予約やお問い合わせは
受け付けておりません。

髪の履歴が複雑な方、
カラーや縮毛矯正によるダメージで
どうしたらよいか分からなくなっている方も、
現在の髪を確認したうえで
できること・できないことをお伝えします。


美容師の方へ|カラサポについて

カラサポは、
ラフェ・クレールだけの施術として終わらせるのではなく、
カラー判断を仕組みにしていくための開発も続けています。

既製の完成色を選ぶだけではなく、
髪の履歴や毛先の状態に合わせて
色と施術設計を組み立てる。

その判断を
オーナーやベテラン一人だけの感覚にしないことも、
カラサポ事業の目的の一つです。


美容師向け「カラサポ」について詳しく見る


この記事を書いた美容師

La Fee Claire(ラフェ・クレール)代表。

20歳から美容師として、
カラー、
くせ毛、
縮毛矯正、
年齢による髪質変化と向き合ってきました。

一回の施術直後だけではなく、
次回来店時、
半年後、
数年後の髪まで記録しながら
施術方法を検証しています。

この記事で紹介した症例も、
実際に当店で継続して担当しているお客様の記録です。

参考にした毛髪研究

この記事の科学的な説明は、
当店の経験だけで断定せず、
毛髪の酸化染毛・アルカリ処理・縮毛矯正・毛髪損傷について報告された研究やレビューも確認したうえで記載しています。

・Mechanisms of impairment in hair and scalp induced by hair dyeing and perming and potential interventions

・Quantifying the effects of repeated dyeing: Morphological, mechanical, and chemical changes in human hair fibers

・On Hair Care Physicochemistry: From Structure and Degradation to Novel Biobased Conditioning Agents

・Effect of equilibrium pH on the structure and properties of bleach-damaged human hair fibers

なお、
研究で分かっている一般的な毛髪の性質と、
ラフェ・クレールで実際のお客様を観察して得た判断は、
同じものとして扱わないよう区別して記載しています。

癖毛改善は“疎水性”がカギ。髪がまとまる仕組みと正しいカラーの考え方

癖毛を本気で改善したいなら、“髪の性質”を知ることが大切です

こんにちは。
ラフェ・クレールの和田です。

今回は、癖毛改善と「疎水性」というキーワードについてお話しします。

普段あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、
実はこの「疎水性」が、髪質改善や癖毛のコントロールにおいてとても大切な要素なんです。

今までいろいろなメニューを試しても、なかなか髪が扱いやすくならなかった方へ。
「親水性」と「疎水性」の違いを知ることで、癖毛改善のヒントが見つかるかもしれません。


親水性と疎水性とは? まずはやさしく解説します

髪には「水を含みやすい性質」と「水をはじく性質」があります。
この違いが、**親水性(しんすいせい)疎水性(そすいせい)**です。

🟠 親水性とは?

水分を吸いやすい状態の髪です。
傷みが進んだ髪、カラーやパーマでアルカリ損傷を受けた髪はこの状態になります。

内部のタンパク質が流出し、髪の芯がゆるんでふやけたような状態になりやすく、
髪の形状も不安定になり、うねりやすく、まとまりが悪くなります。

🔵 疎水性とは?

水をはじきやすく、健康な髪の理想的な状態です。
バージン毛(薬剤を使っていない髪)や、しっかりケアされている髪に多いです。

疎水性の髪はドライヤーで乾きやすく、熱に強く、まとまりも良いのが特徴です。


癖毛は「親水性」になることで悪化します

特に美容室で起こりやすいのが、
**アルカリカラーによる髪の軟化(なんか)**です。

アルカリカラーは、髪を明るくするためにpH10以上の強いアルカリ性の薬剤を使います。
この薬剤がすでに明るくなっている毛先やダメージ毛に作用すると、
髪の構造がゆるんでしまい、親水性に傾いてしまうのです。

親水性が進むと、

  • 髪が乾きにくい

  • 水分を吸ってふくらむ

  • 乾かす時間が長くなり熱にさらされる
    という悪循環に陥ります。


📌 当店が「ナチュラルハーブカラー」にこだわる理由

ラフェ・クレールでは、こうした髪への負担を防ぐため、
**アルカリ剤を使わない「ナチュラルハーブカラー」**を徹底して採用しています。

これは、ダメージ部分をさらに親水性に傾けないようにする工夫です。

特に、カラー剤は「1剤(アルカリ)」と「2剤(過酸化水素)」に分かれていますが、
2剤を薄めてもpHは大きく変わらないため、ダメージのリスクは残ります。

髪のダメージを進行させないためにも、既染部(すでに染まっている部分)へのアルカリ使用は避けるべきというのが、私たちの考えです。

🔗 カラサポについてはこちらをご覧ください


疎水性に導くことで起きる、髪の変化とは?

✅ 髪がすぐ乾くようになる

→ 熱のダメージを抑えられる

✅ ふくらみにくくなる

→ 湿気に強くなり、癖毛が出にくくなる

✅ 自然なツヤが出る

→ 髪の表面が整い、光を反射しやすくなる

✅ 手触りがなめらかに

→ 絡まりにくく、お手入れがしやすくなる


ドライヤーの時間が長くなるのは、親水化のサインかも?

親水性の髪は、水分をため込みやすいスポンジのような状態です。
そのため、ドライヤーで乾かす時間が長くなってしまいます。

そして、乾かす時間が長い=髪が高温にさらされる時間が長くなるということ。
これが「熱焼け」と呼ばれる状態を引き起こし、
髪の表面がパリッと硬くなり、ついには破裂してしまうケースもあります。


熱焼けで破裂してしまった毛先の髪


実は「リタッチ」だけでも親水化するって知ってましたか?

根元だけを染めるリタッチなら、傷まないと思っている方も多いですが、
実はこれも完全に安心とは言えません。

なぜなら、薬剤を流すときに水圧や流れで薬が毛先に触れてしまうため、
親水性が進む原因になるからです。

だからこそ、リタッチの際にも髪を守るケア処理を欠かさず行う必要があります。


エイジング毛=親水性の髪。癖毛改善にも密接な関係があります

年齢を重ねると、髪が細く・乾燥しやすく・うねりやすくなる。
それはまさに、「親水性の髪」が生えている状態です。

エイジング毛と呼ばれるこの髪質は、
癖毛と同じような改善アプローチが必要です。

つまり、癖毛改善は、エイジングケアの第一歩でもあるということ。


まとめ:癖毛改善のカギは「疎水性」の維持にあります

癖毛を本気で改善したいなら、
ただトリートメントをするだけでは不十分です。

髪の性質を理解し、親水性を抑えて疎水性に導くこと
これが、長く扱いやすい髪をつくるためのベースになります。

当店では、髪を疎水化するための**独自のカラーリング設計(カラサポ)**を行っています。
ご興味のある美容師の方は、ぜひ下記リンクから詳細をご覧ください。

🔗 カラサポの詳しい内容はこちら


▼ ホームページ
https://lafeeclaire.biz/

▼ 和田耕治のインスタグラム
https://www.instagram.com/

▼ ラフェ・クレール公式インスタグラム
https://www.instagram.com/lafeeclaire_official/

ホームカラーと高温アイロンで毛先がチリチリに|実際の施術例と髪の考え方

「髪をきれいに伸ばしていきたい」

そう思っていても、カラーや毎日のアイロンを繰り返す中で、
気がつくと毛先のパサつきや広がりが以前より強くなっていることがあります。

今回は、約1年ぶりにご来店いただいたお客様の実際のケースをご紹介します。

ご自宅でのカラーと毎日のアイロンを続ける中で、
毛先のチリつきや広がりが強くなり、
「どうしたらいいか分からない」とご相談いただきました。

同じような悩みがある方に、
傷んだ髪に何かを足すことだけではなく、まず現在の髪の状態とこれまでの履歴を見ることが大切
だということを知っていただければと思います。

ラフェ・クレール 和田耕治

1年前は「きれいに伸ばしたい」と考えていました

今回のお客様は、以前から髪を伸ばしながら、
できるだけきれいな状態を保ちたいと希望されていました。

その後、約1年間ご来店がなく、
その間にご自宅で2回ほどカラーをされたそうです。

カラー後から髪の広がりが気になるようになり、
ご自宅では毎日のように高温のアイロンを使って整えていたとのことでした。

ご来店時には、特に毛先にチリつきや硬さがあり、
髪が広がってまとまりにくい状態になっていました。

ホームカラーとアイロンを繰り返した後の毛先の状態
ご来店時の毛先の状態です。

最初に考えたのは「何をすれば直るか」ではありません

このような状態を見たとき、
私が最初に考えるのは「どのトリートメントをすればいいか」ではありません。

まず確認するのは、

  • これまでどんなカラーをしてきたのか
  • 縮毛矯正やパーマなどの履歴があるか
  • 普段アイロンをどのくらい使っているのか
  • どの部分から状態が変わっているのか
  • 現在の毛先にどの程度の負担が残っているのか

といったことです。

カラー、熱、摩擦、これまでの施術など、
髪の状態は一つの原因だけで決まるとは限りません。

今回のお客様の場合は、
ご自宅でのカラーを行ったあとに広がりを感じるようになり、
その広がりを毎日の高温アイロンで整えていたという履歴がありました。

その経過と実際の髪の状態を合わせて見ながら、
これから何をするのかを考えていきました。

カラーと高温アイロンが重なっている髪

カラーを繰り返した髪は、
何もしていない髪と同じ状態ではありません。

さらに、広がりを抑えるために高温のアイロンを何度も使用すると、
毛先にはカラーとは別の熱による負担も重なっていきます。

特に、すでに傷みが強くなっている毛先ほど、
「広がるからもっとアイロンをする」
という繰り返しになりやすいことがあります。

だから私は、
今見えている広がりだけを抑えるのではなく、その髪がどういう経過で現在の状態になったのか
を大切にしています。

今回は「神の矯正」から施術しました

髪の状態を確認したうえで、
今回はラフェ・クレールの高難易度縮毛矯正
「神の矯正」で施術しました。

神の矯正は、
通常の縮毛矯正では判断が難しいダメージ履歴のある髪などに対して、
髪の状態を細かく確認しながら施術方法を組み立てるメニューです。

ただし、傷みが強い髪であれば必ず縮毛矯正ができるわけではありません。

髪の状態によっては施術を見送ったり、
別の方法をご提案することもあります。

神の矯正施術後の毛先の状態
ダメージが強かった髪の神の矯正施術前後
今回のお客様の施術前後の状態です。仕上がりには髪質や履歴による個人差があります。


高難易度縮毛矯正「神の矯正」について詳しく見る →

数日後のカラーでは「カラサポ」を

矯正施術の数日後、
今度は白髪を染めるためにカラーを行いました。

ここで使用したのが、
ラフェ・クレールの髪質改善カラー
「カラサポ」です。

カラサポでは、
新しく伸びた根元と、
すでにカラーやその他の施術履歴がある毛先を
毎回同じようには染めません。

必要な部分には必要なカラーを行い、
すでに明るさがある毛先には、
必要以上に明るくするための処理を重ねないことを大切にしています。

今回のように毛先の履歴が複雑な場合は、
特にその考え方が重要になります。

神の矯正後にカラサポでカラーを行った髪の経過
一番右がカラサポでカラーを行った後の状態です。


髪質改善カラー「カラサポ」について詳しく見る →

「元の髪に戻す」という意味ではありません

ここは、とても大切なので書いておきます。

一度大きな負担を受けた毛髪そのものが、
施術によって生まれたばかりの髪へ戻るわけではありません。

今回の施術で目指したのは、
現在残っている髪の状態を見ながら、
見た目の艶やまとまり、手触り、日常での扱いやすさを整えていくことです。

そして今後のカラーでも、
必要以上の負担をできるだけ重ねないようにする。

私は、この積み重ねの方が大切だと考えています。

ホームカラーを否定したいわけではありません

ご自宅でカラーをする事情は人それぞれです。

忙しくて美容室へ行けないこともありますし、
白髪が気になって自分で染めたいこともあると思います。

ですから私は、
「ホームカラーをしてはいけない」と一方的に言いたいわけではありません。

ただ、
カラーをしたあとから急に広がるようになった、毛先が硬くなった、引っかかりやチリつきが強くなった
など、以前とは明らかに違う変化を感じた場合は、
それ以上無理に整え続ける前に一度髪の状態を確認した方がいい場合があります。

私自身、あまり細かく注意ばかりお伝えすると、
お客様もカラーや髪のおしゃれを楽しめなくなってしまうと思っています。

だから現在は、
ご相談いただいたときに、
今の髪に何が起きていそうなのか、
これからどうしたらいいのかを一緒に考えるようにしています。

同じような状態でも、施術方法は同じとは限りません

今回のお客様には神の矯正とカラサポを行いました。

ただし、
毛先がチリついている方すべてに同じ施術をするわけではありません。

髪の太さ、ダメージの程度、
カラーや縮毛矯正の履歴、
日常のアイロン使用などによって判断は変わります。

状態によっては、
その日に施術を行わないという判断もあります。

施術名を先に決めるのではなく、まず髪を見る。

これはラフェ・クレールが、
カラーでも縮毛矯正でも大切にしている考え方です。

中津市で毛先のチリつきやダメージにお悩みの方へ

「もう切るしかないのかな」

そう思っている場合でも、
実際の髪を見なければ何ができるかは判断できません。

反対に、
無理に施術をしない方がいい髪もあります。

ラフェ・クレールでは、
今まで何をしてきた髪なのかを確認したうえで、
現在できることを考えます。

毛先のチリつき、広がり、
縮毛矯正やカラーを重ねた髪などでお困りの場合は、
ご予約時またはご来店時にこれまでの施術履歴をお伝えください。

ご予約について

ご予約はお電話で承っております。

特にダメージ履歴が複雑な場合は、
これまでのカラー・縮毛矯正・アイロンなどについて、
分かる範囲でお聞かせください。

お電話でのご予約


0979-53-9922

ラフェ・クレール
大分県中津市宮夫281-5