2年前と現在を比較|カラー履歴と髪質改善の長期実例

左が2年前。
右が現在です。

同じお客様の髪です。

以前はラフェ・クレールへ通ってくださっていたお客様ですが、
仕事上のお付き合いもあり、
約2年間、別の美容室へ通われていました。

そして2年前、
久しぶりにご相談に来られました。

その時に言われた言葉を、
今でも覚えています。

「仕事の関係で美容室に行っていたけれど、
自分でも髪がかなりヤバいと思って、
相談に来ました」

ご本人にとっては、
それくらい髪の状態が気になっていたのだと思います。

まず、
2年前と現在を見比べてみてください。

2年前と現在の髪を比較した髪質改善の実例。左は広がりや毛流れの乱れが見られた状態、右は現在のロングヘア

左:2年前、右:現在。同じお客様の髪です。見やすくするため一枚にレイアウトした比較画像です。

見た目の印象は大きく変わりました。でも、最初に伝えておきたいことがあります

写真を見ると、
髪の印象はかなり違って見えると思います。

ただし私は、
この写真だけを見て、

「前の美容室で傷んだ」
「一つの薬剤だけが原因だった」
「カラサポだけで髪が元通りになった」

と断定するつもりはありません。

髪の状態には、
過去のカラー、
縮毛矯正、
ドライヤーやアイロン、
摩擦、
ホームケア、
髪そのものの履歴など、
多くの条件が関係します。

そして一度損傷した毛髪が、
生物学的に新品の髪へ戻るわけでもありません。

そのうえで、
実際にご来店時の髪を触り、
濡れた状態や毛先の動きを確認した時に、
私が特に気になったのが、


アルカリ処理を繰り返した髪に見られる
「軟化」と、
それに伴う扱いにくさでした。

私が美容師として使う「髪の軟化」という言葉

「軟化」と聞くと、
柔らかくなって良いことのように感じるかもしれません。

でも、
ここでいう軟化は少し違います。

私が現場で見ているのは、

濡れた時に必要以上に髪が柔らかく感じる。

髪の形が安定しにくい。

毛流れが揃いにくい。

パヤつきや広がりが出やすい。

乾かした時にも、
本来の髪より頼りなく感じる。

といった状態です。

これは病名ではありません。

美容師として、
髪を濡らした時の伸び方、
手触り、
弾力、
乾かした後の形などを見ながら、
私が施術判断のために使っている表現です。

そもそも、なぜアルカリカラーは髪を膨らませるのか

一般的な酸化カラーは、
黒い髪を明るくしながら色を入れるために、
アルカリと過酸化水素の働きを利用します。

これは悪いことではありません。

黒髪を明るくしたい時には、
必要な働きです。

アルカリ側へ傾くことで、
毛髪は水分を取り込みやすくなり、
膨らむ方向へ変化します。

その状態を利用して、
染料や酸化剤が毛髪内部へ働きます。

つまり、


アルカリによって髪が膨潤すること自体は、
酸化カラーの仕組みの一部です。

問題は、
「アルカリカラーが悪いかどうか」
ではありません。

今その髪に、
その作用が必要なのかどうかです。

リタッチカラーなら、毛先は絶対に傷まない?

髪が傷んできた時、

「今回は根元だけ染めましょう」

とリタッチカラーを提案する美容室は多いと思います。

これは合理的な考え方です。

毛先へ酸化カラーを直接塗らなければ、
毎回毛先までアルカリカラーを塗る方法と比べて、
毛先への酸化処理を減らせます。

私も、
リタッチという考え方そのものを否定していません。

ただ、
私はそこで終わりにはしません。

カラー剤を流す時には、
乳化やすすぎの工程で、
根元に使用した薬剤を含む水分が
中間から毛先を通る場面があります。

また、
髪は水に濡れれば膨潤し、
シャンプー、
コーミング、
タオルドライなどによる摩擦も受けます。

特に、
すでに大きくダメージしている毛先では、
こうした小さな負担も無視したくありません。

ただし、


「リタッチのすすぎ液が毛先を通っただけで、
必ず髪が傷む」

とまで言うことはできません。

接触時間、
薬剤の種類、
pH、
髪のダメージ履歴、
すすぎ方などで条件は変わるからです。

だからラフェ・クレールでは、


「根元だけ染めたから毛先は関係ない」

と考えるのではなく、

すすぎ、
摩擦、
毛先のコンディショニングまで含めて
一つのカラー施術として考えています。

毛先の色を変えたい時は、さらに考えることが増えます

もう一つあります。

根元だけではなく、
毛先の色も変えたい時です。

たとえば、

明るくなってきた毛先を少し暗くしたい。

色が抜けてきたので、
もう一度きれいな色を入れたい。

季節に合わせて色味を変えたい。

こうした希望は当然あります。

一般的な美容室でも、
毛先への負担を考えて、
過酸化水素濃度を下げたり、
アルカリ量を減らした薬剤を使ったり、
アルカリの働きを抑える処方を組み合わせたりします。

それぞれに意味があります。

ただ、
私が最初に考えるのは、


「その毛先に、
もう一度明るくする作用が本当に必要なのか」

ということです。

すでに十分明るくなっている毛先を、
今回は暗くしたいのであれば、

さらにメラニンを減らすための作用は
必要ない場合があります。

だからラフェ・クレールでは、

根元には根元の仕事。
毛先には毛先の仕事。

と分けて考えます。

「アルカリ剤が入っていたら全部同じ」ではありません

ここも誤解してほしくないところです。

アルカリカラーといっても、
すべてが同じ強さではありません。

使用するアルカリ剤、
完成した薬剤のpH、
アルカリを保持する力、
放置時間、
過酸化水素濃度、
もともとの髪のダメージなどによって、
毛髪への影響は変わります。

ですから、

「アルカリカラーは全部ダメ」
「弱い薬なら絶対に傷まない」

という二択ではありません。

私が大切だと思っているのは、


必要な場所には必要な力を使い、
必要のない場所には、
できるだけ余計な力を使わないこと。

これです。

このお客様に行ったのは、「傷んだ髪を元に戻す」ことではありません

2年前、
このお客様の髪を見た時に、

私が考えたのは、

「何を付ければ、
今日きれいに見えるか」

だけではありませんでした。

一度損傷した毛髪を、
生まれたばかりの髪へ戻すことはできません。

だからまず、


これ以上、
必要のない負担を増やさないこと。

そこから考えました。

根元と毛先を同じ髪として扱わない。

必要な明るさを作るところと、
すでに明るさがあるところを分ける。

毛先には、
今ある明るさを利用して
色とコンディションを整える。

そして、
髪質改善も一回で判断するのではなく、
次回来店した時、
その次、
半年後、
さらにその先まで見ていく。

そうして現在まで、
髪の状態を確認しながら施術を続けています。

2年前と現在。私が一番見てほしいところ

私がこの写真で見てほしいのは、

単純な「艶」だけではありません。

髪全体の輪郭。

毛流れ。

表面のパヤつき。

毛先までのまとまり。

そして、
ロングヘアとして見た時の
全体の印象です。

髪が整うだけで、
人の見た目の印象は大きく変わります。

ただ、
「何歳若く見える」といった数字で
評価するつもりはありません。

大切なのは、


2年前にご本人が
「自分でもヤバいと思った」
と感じていた髪が、

現在は、
長さを保ちながら
ここまで違う印象になっていることです。

他の美容室やアルカリカラーを否定したいわけではありません

今回の記事を書いた理由は、
他の美容室の施術を否定するためではありません。

アルカリカラーには、
黒髪を明るくし、
白髪を染め、
多彩なヘアカラーを作れる
大切な役割があります。

私自身も、
必要な場所にはアルカリカラーを使います。

ただ、


「使えるから使う」のではなく、
「今この部分に必要だから使う」。

その判断を大切にしています。

このお客様の2年間を見て、
私自身も改めて感じました。

髪質改善は、
最後に何か良いトリートメントを付けるだけではなく、


毎回行うカラーそのものを
どう設計するかまで含めて考える必要がある。

ということです。

トリートメントは意味がないの?

いいえ。

トリートメントは大切です。

毛髪表面の摩擦を減らす。
指通りを整える。
毛羽立ちを抑える。
水分や油分の状態を整える。

こうした役割があります。

特に、
すでにダメージが大きい髪では、
カラー後のコンディショニングまで考えることは重要です。

ただし、


「毎回同じ負担を加えて、
最後にトリートメントで元に戻す」

という考え方だけではなく、


まず必要以上の負担を増やさない。
そのうえで必要なケアを行う。

私はこの順番を大切にしています。

カラサポで大切にしているのも、この考え方です

ラフェ・クレールの
髪質改善カラー「カラサポ」も、

根元から毛先まで
同じ方法で染めるシステムではありません。

新しく伸びた根元。

すでに何度もカラーを経験している中間。

長い年月の施術履歴が残っている毛先。

同じ頭の髪でも、
状態は違います。

だから、


必要なところには必要なカラーを。
すでに明るさがあるところには、
必要以上の酸化処理を重ねない。

という考え方で施術しています。

カラサポの基本的な考え方については、
こちらで詳しく説明しています。


中津市の髪質改善カラー「カラサポ」について詳しく見る →

関連する実例と解説

白髪染めやカラーを繰り返した毛先で、
なぜパサつきやチリつきが起こりやすくなるのかについては、
こちらの記事で詳しく説明しています。


白髪染めを繰り返すと毛先が傷みやすくなる理由を見る →

また、
カラーをする時間そのものを利用して、
毛先のコンディションを整えるカラサポの考え方については、
こちらで解説しています。


カラサポ独自ハーブカラー配合の考え方を見る →

一回の仕上がりではなく、
数年間の髪の変化を追った別の実例はこちらです。


カラーを続けながら髪を伸ばした長期実例を見る →

よくあるご質問

リタッチカラーなら毛先は絶対に傷みませんか?

毛先へ酸化カラーを直接塗らない分、
毎回全体へ塗る方法より毛先への酸化処理を減らせます。
ただし髪はすすぎ、シャンプー、摩擦、熱などの影響も受けるため、
「毛先への負担が完全にゼロ」とまでは言えません。

トリートメントをすればアルカリによるダメージは元に戻りますか?

トリートメントには摩擦や指通り、まとまり、表面状態などを整える役割があります。
ただし、一度失われた毛髪内部の構造が生物学的に元通りになるわけではありません。
そのため当店では「補修すること」と同時に、
新しい負担を必要以上に増やさないことを重視しています。

毛先の色を変えたい場合はどうしますか?

現在の明るさ、残っている色、ダメージ履歴、希望する色を確認して方法を決めます。
すでに十分な明るさがある毛先では、
さらに明るくする必要がなければ、
今ある明るさを利用して色味を整える方法を考えます。

今回の実例から、私が改めて感じたこと

髪は、
一回の施術だけを見ても分からないことがあります。

今日きれいだったか。

それだけではなく、

2か月後はどうだったのか。

半年後はどうだったのか。

2年後、
毛先はどうなっているのか。

私が美容師として本当に見たいのは、
そこです。

このお客様が、
髪の状態を心配しながら
勇気を持って相談に来てくださったからこそ、

その後の髪を長く見続けることができました。

そして、
こうした一人ひとりの経過を残していくことが、

次のお客様の髪を考える時の
大切な材料になります。


髪をきれいにするために、
最後に何を付けるかだけではなく、

毎回のカラーで
「何をしないか」まで考える。

これも、
ラフェ・クレールが考える
髪質改善の大切な部分です。

参考にした毛髪研究

この記事では、
ラフェ・クレールで実際にお客様の髪を見てきた経験と、
一般的な毛髪研究で確認されていることを分けて記載しています。

・Malinauskyte E, et al.
“Effect of equilibrium pH on the structure and properties of bleach-damaged human hair fibers.”
Biopolymers. 2020.
DOI: 10.1002/bip.23401

・Dias MFRG, et al.
“The Shampoo pH can Affect the Hair: Myth or Reality?”
International Journal of Trichology. 2014.

・“Investigation of hair dye deposition, hair color loss, and hair damage during multiple oxidative dyeing and shampooing cycles.”
2016.

・“Comparison of damage to human hair fibers caused by monoethanolamine- and ammonia-based hair colorants.”
2014.

なお、
これらの研究が今回のお客様の髪の原因を直接証明しているわけではありません。
一般的な毛髪の性質を理解するための参考資料として使用しています。

この記事を書いた美容師

La Fee Claire(ラフェ・クレール)代表。

20歳から美容師として、
カラー、
くせ毛、
縮毛矯正、
年齢による髪質変化と向き合ってきました。

一回の施術直後だけではなく、

次回来店時、
半年後、
数年後の髪まで見ながら、

施術方法を検証することを大切にしています。

中津市で、カラーによる髪のダメージにお悩みの方へ

「ずっとリタッチなのに、
なぜか毛先が扱いにくくなってきた」

「トリートメントをしているのに、
パサつきや広がりが気になる」

「カラーは続けたいけれど、
このままでいいのか不安」

そんな時は、

今の髪だけではなく、
これまでどんなカラーや施術をしてきたのかも
聞かせてください。

髪の履歴を確認したうえで、
今できること、
できないことをお伝えします。

ご予約は、
お電話で承っております。

お電話でのご予約


0979-53-9922

70代、白髪染めを続けながら髪の艶はどこまで整えられる?約90分の施術を検証【中津市】

「ここまでしないと、髪はきれいにならないのか……」

今回の仕上がりを見ながら、
私自身が改めて感じたことです。

今回ご紹介するのは、
長く担当させていただいている70代のお客様です。

施術は、
カット・カラー・トリートメント。

ご来店からお帰りまで、
約90分でした。

もちろん、
70代だから特別なことをしなければならない、
という意味ではありません。

髪は年齢だけでは判断できません。

これまでのカラー、
日常のお手入れ、
熱や摩擦、
毛先に残っているダメージなど、
一人ひとり髪の履歴が違うからです。

今回の記事では、
「一回できれいになりました」
というBefore/Afterだけではなく、


なぜ今の施術方法になったのか。
なぜカラー前から髪を整えるのか。
そして、なぜ私はここまで工程を重ねるようになったのか。

私自身の検証の経緯も含めて、
できるだけ正直に残してみます。

まずは、ご来店時の髪を確認します

今回のお客様は70代。

ご希望の色味は、
自然なナチュラル系です。

ご来店時の髪を見ると、
表面には細かなパヤつきがあり、
毛流れも少し乱れて見えます。

毛先にも乾燥感があり、
光が均一に反射しにくい状態でした。

まずは、
施術前の実際の動画をご覧ください。

施術前の状態。表面のパヤつき、毛流れ、毛先の乾燥感を確認します。
70代のお客様のカットカラー施術前の髪。表面のパヤつきと毛流れの状態
動画から確認できる施術前の髪。髪の状態が分かるよう、仕上がりとの比較に使用しています。

今回行ったのは「カット・カラー・トリートメント」

根元は、
6トーンを基準にカラーしました。

一方、
すでに明るさのある毛先は、
さらに明るくする必要はありません。

そこで毛先は、
カラサポで使用しているハーブカラーを使い、
今ある明るさを生かしながら
色味とコンディションを整えています。

そして、
今回はカラー剤を塗る前にも
一つ大切な工程を入れています。


いきなり染め始めるのではなく、
まず髪の土台を整えてからカラーへ入る。

さらに最後は、
毛髪内部と表面の状態を考えた
架橋系のトリートメントで仕上げています。

具体的な商品名、
成分名、
濃度、
配合比率、
処理する順番の細部については、
ラフェ・クレール独自の技術のため公開していません。

ただ、
なぜそれぞれの工程を入れているのかという
「役割」については、
このあと詳しく説明します。

仕上がり|オイルを足さず、素髪の状態で確認

約90分後です。

今回、
仕上げにオイルを足して
艶を作ってはいません。

素髪に近い状態で、
毛流れと艶、
まとまりを確認しました。

施術後。仕上げにオイルを足していない状態で、毛流れ・艶・まとまりを動画で確認しています。
70代のお客様のカットカラーとトリートメント施術後。オイルを足さず艶とまとまりが見える髪
施術後の状態。表面の毛流れと光の反射が分かる角度で撮影しています。

Before/Afterを並べて確認します

写真だけでは分かりにくい部分もあるため、
比較しやすいように一枚にまとめました。

ただし、
この比較画像だけで判断するのではなく、
上に掲載した元動画と元静止画もあわせてご覧ください。

70代のお客様のカットカラーとトリートメント施術前後を並べた比較画像
左:ご来店時、右:施術後。約90分のカット・カラー・トリートメントの比較です。検証の確認には元動画・元静止画を優先しています。

「ここまでしないと、髪はきれいにならないのか」と思う

正直に言うと、
私自身、
今の工程を見ながらそう思うことがあります。

カラー前に髪を整える。
根元と毛先でカラーの仕事を分ける。
毛先へ必要以上の酸化処理を重ねない。
カラーをしながらコンディションを整える。
最後にもう一度、
内部と表面の状態を考えてトリートメントする。

工程だけを見ると、
かなり手をかけています。

でも、
最初からここまでしていたわけではありません。

むしろ逆です。

以前の配合や施術でも、
カラーはできました。

艶も出ました。

それでも、
長く担当しているお客様の髪を見ていると、

「このパヤつきは、もう少し何とかできないだろうか」

「手触りは良くなったけれど、次回来店した時はどうだろう」

「カラーを続けながら、もっと扱いやすい髪にできないだろうか」

そう感じることが何度もありました。

今のカラサポは、お客様の悩みからできています

今のカラサポを作ってきた流れは、
とても単純です。

お客様の悩みを聞く。

今の方法で解決できなければ、
なぜなのかを考える。

その悩みに合いそうな
毛髪ケア技術や素材を調べる。

実際に試す。

手触りだけではなく、
次回来店した時の髪も見る。

良ければ残す。

思ったほど良くなければ、
また考える。

そして、
またお客様から別の悩みを聞く。


この繰り返しです。

「新しい成分だから使う」
「流行っているから使う」
という順番ではありません。

先にあるのは、
いつもお客様の髪の悩みです。

その悩みを少しでも軽くするために、
必要だと思ったものを探してきました。

その結果、
少しずつ工程が増え、
今のカラサポと前処理の考え方になっています。

成分名は公開しません。でも「何を狙っているのか」は説明できます

カラサポと前処理には、
役割の違う複数の毛髪ケア技術を組み合わせています。

具体的な商品名や配合は
企業秘密として公開していません。

ただ、
私が何を考えて組み合わせているのかは、
隠す必要はないと思っています。

カラー前には、
ダメージ履歴のある髪を
穏やかな環境へ整えること。

さらに、
毛髪の表面だけではなく、
内部まで考えた補修を行うこと。

年齢とともに気になりやすい
パヤつきやうねり、
毛流れの乱れについても、
毛髪内部の状態まで考えること。

そして、
熱や繰り返す施術で負担を受けた髪に対して、
内部と表面の両方から状態を整えていくこと。

公開されている毛髪研究でも、

ダメージ毛の内部へ短時間でなじむ補修素材、

弱酸性領域におけるダメージ毛の構造、

毛髪内部の繊維構造とうねりの関係、

毛髪内部への浸透と熱処理時の安定性、

毛髪へ吸着・浸透するタンパク質由来の補修技術

などが研究されています。

私は、
そうした研究を参考にしながら、
実際のお客様の髪で
「何のために使うのか」を考えています。

ただし、
ここはとても大切なので
誤解のないように書いておきます。


個々の毛髪研究が存在することと、
カラサポの完成した組み合わせそのものが
科学的に証明されていることは別です。

現在のカラサポ完成処方を、
大学や研究機関で比較対照試験したわけではありません。

ですから、

「髪が完全に再生する」
「一度で内部が元通りになる」
「誰でも同じ結果になる」

という説明はしません。

今回確認できるのは、
このお客様に、
この施術を行った結果として、
約90分後にこの状態になったという事実です。

架橋だけでは足りない、と感じるようになった理由

私自身、
以前はトリートメントの「架橋」に
かなり期待していました。

もちろん、
今も大切な工程だと考えています。

でも、
カラーを繰り返して
毛先の状態が大きく崩れている髪を見ていると、


最後に架橋するだけでは足りないのではないか。

そう感じるようになりました。

私の中では、
先に髪の内部と表面の状態を整え、
そのうえで架橋系トリートメントを行う方が、
柔らかさやまとまりに
手応えを感じるケースが増えました。

これは、
ラフェ・クレールで実際のお客様を施術してきた中での
私自身の観察です。

まだ、
「この工程が何%作用した」
と数字で証明できるものではありません。

だからこそ、
これからも写真や動画、
次回来店時の状態を残しながら
検証を続けたいと思っています。

今の私が、最も自信を持って選べる方法

強く傷んだ髪や、
年齢とともに扱いにくくなった髪を前にした時、

現在の私が
最も自信を持って選べる方法の一つが、


カラサポと、
カラー前から行う現在の前処理の組み合わせです。

これは、
「他の方法では絶対にできない」
という意味ではありません。

世の中には、
優れた美容師さんも、
優れた技術もたくさんあります。

私自身がこれまで試し、
長くお客様の髪を見続けてきた中で、


今、
私が一番迷わず選べる方法になった。

という意味です。

自慢したくて作ったものではありません。

お客様の髪を見て、

「まだ足りない」
「もう少し何とかできないか」

を繰り返していたら、
今の形になりました。

お客様の悩みを少しでも減らせることは、美容師冥利に尽きます

長く担当させていただいていると、
髪は一回の施術だけでは分からないことが
本当にたくさんあります。

前回は良かった。

でも、
2か月後はどうだったのか。

自宅で扱いやすかったのか。

次のカラーをした時も
良い状態を保てるのか。

そういうところまで見られるのが、
常連のお客様を長く担当する美容師の
大きな強みだと思っています。

髪が生物学的に若返るわけではありません。

それでも、
お客様が鏡を見た時に、

「今日は髪がいい感じ」
「前より扱いやすい」

と思える日が増えるのであれば、


お客様の悩みを少しでも解決できることは、
美容師冥利に尽きます。

なぜ今、カラサポ事業やブログで残そうと思うのか

私自身も、
少しずつ年齢を重ねてきました。

若い頃は、
目の前のお客様をきれいにすることに
夢中でした。

もちろん、
今もそこは変わりません。

でも最近、
少し考え方が変わってきました。

今まで試して、
失敗して、
また考えて、
お客様に教えてもらいながら
少しずつ積み上げてきたものを、


自分の頭の中だけで終わらせたくない。

そう思うようになりました。

残したいのは、
商品名や秘密の配合だけではありません。

むしろ、

「なぜそう考えたのか」
「何が足りなかったのか」
「お客様のどんな悩みから、この方法が生まれたのか」

そういう部分です。

それが、
私がカラサポを事業として形にしたいと思う理由の一つであり、

このブログで
実際のお客様の髪を記録している理由でもあります。

私一人ができても、
いつかそこで終わります。

でも、
考え方と検証記録が残れば、

次の美容師が、
そこから続きを考えることができます。

今のカラサポも、
完成したとは思っていません。

またお客様から新しい悩みを聞けば、
私はたぶん、
また調べて、
試して、
変えていくと思います。

70代でも、白髪染めをやめることが答えとは限りません

白髪が気になる。

きれいな色でいたい。

でも、
髪の艶やまとまりも諦めたくない。

その気持ちは、
何歳になっても同じだと思います。

ラフェ・クレールでは、

「カラーをするから仕方がない」

で終わらせるのではなく、


カラーを続けるなら、
どうすれば必要以上の負担を増やしにくくできるのか。

を考えています。

カラサポの基本的な考え方については、
こちらの固定ページで詳しく説明しています。


中津市の髪質改善カラー「カラサポ」について詳しく見る →


白髪染めを繰り返すと毛先が傷みやすくなる理由を見る →

今回の検証で分かったこと、まだ分からないこと

今回確認できたのは、

70代のお客様に、
カット・カラー・前処理・毛先のカラサポ・トリートメントを組み合わせ、

約90分後、
オイルを足していない状態でも、
ご来店時より毛流れが揃い、
艶とまとまりが見えやすい仕上がりになったことです。

一方で、
今回一回の結果だけで、

「70代なら誰でもこうなる」
「この一つの工程だけで変わった」
「内部が完全に修復された」

とは言えません。

本当に大切なのは、
次回来店した時の状態です。

今回の仕上がりが、
日常生活の中でどう変化していくのか。

次回も確認し、
また必要であれば
施術内容を考え直します。

それが、
ラフェ・クレールで続けている
髪の検証です。

施術料金について

今回は、
カット・カラー・トリートメントを組み合わせた施術です。

髪の状態や必要な施術によって内容が変わるため、
最新の料金についてはメニューページをご確認ください。


ラフェ・クレールのメニュー・料金を見る →

中津市で、年齢とともに変わってきた髪にお悩みの方へ

髪は、
今見えている状態だけでは分からないことがあります。

これまでどんなカラーをしてきたのか。

縮毛矯正やブリーチの履歴はあるのか。

いつ頃から髪質が変わってきたのか。

そうした「髪の履歴」も含めて、
一緒に考えます。

ご来店の際は、
今の髪だけでなく、
これまでの髪のことも聞かせてください。

ご予約は、
お電話で承っております。

お電話でのご予約


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癖毛のメカニズムと研究から見えた「髪質改善」の可能性

癖毛は治らない…? いいえ、研究すればわかることがあります。

こんにちは。
ラフェ・クレールの和田です。

今回は、私が10年以上研究してきたテーマでもある「癖毛(くせげ)」について、
実際のお客様のビフォーアフターを交えながら、やさしく解説していきます。

このブログを読んでくださっている方の中にも、
「髪がうねる」「広がる」「まとまらない」
といった癖毛の悩みをお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか。

実は、癖毛は単純に「遺伝」や「生まれつき」だけではなく、
いくつかの要素が重なって発生しているケースがとても多いんです。


癖毛の正体は、複雑な“髪質の乱れ”の集まりです

癖毛は、ただうねるだけではありません。
実際には以下のような要素が、複雑に絡み合っています。

  • 生えグセ(頭皮からの毛の向き)

  • 髪のダメージ(アイロン、カラー、摩擦など)

  • 血行不良による髪質の変化

  • ホルモンバランスや発毛サイクルの乱れ

こうした原因が複数重なると、髪1本1本の質が変わってしまい、
絡まり・広がり・まとまらなさといった“癖”として現れてきます。

特に最近は、年齢による血流の低下や栄養不足が、髪質の悪化に影響しているケースも多く見受けられます。


髪の素材を整えることが、デザインの土台になる

髪の素材(質)が整っていないと、どれだけ上手にカットしても、
自宅でのお手入れがしにくくなってしまいます。

逆に、髪の土台がしっかり整っていると、
カットやデザインも活きてきて、お手入れがとてもラクになるのです。

髪質が悪化してしまうと、
技術力のある美容師さんでもどうにもできない場面が出てきます。
だからこそ、「素材」を整えることがとても大切です。


【ビフォーアフター①】

担当美容師さんも悩んでいた髪質の改善例

最初のお客様は、以前10年以上担当されていた美容師さんから
「手に負えないので、他を探してみてください」と言われて、当店にお越しくださいました。

ここで大切なのは、
その美容師さんが決して悪かったわけではないということです。

カットの丁寧さ、バランス、仕上がりも上手で、
私から見ても信頼できる技術者だと感じました。

ただ、それでも手に負えなくなっていたのは、
髪質の悪化が原因です。

このようなケースでは、
技術力だけでなく、髪質を立て直すための理論やメカニズムが必要になります。

当店では、髪の状態を見ながら、
丁寧に内部補修や頭皮ケアを行い、約1年かけて髪の素材を整えていきました。

結果として、お手入れしやすい髪質へと改善できました。

縮毛矯正はしていない改善事例

縮毛矯正はしていない改善事例


【ビフォーアフター②】

自宅でのダメージ蓄積が原因だったケース

2人目のお客様は、ご自宅でのヘアケアによって
髪が徐々に悪化していったタイプの方です。

とにかく髪が絡まりやすく、
最初は「手ぐしすら通らない状態」でした。

この状態が長く続くと、摩擦によってキューティクルが剥がれ、
**ビビり毛(ジリジリとした毛)**ができやすくなります。

さらに、膨張しやすい髪質とビビり毛が合わさることで、
ウネリや広がりが強くなっていきます。

ここまで悪化すると、改善には時間と計画的なケアが必要になります。

縮毛矯正は1度もしていません。


髪が悪化したら、選択肢は限られます

一度深刻にダメージを受けた髪は、
「切る」か「薬剤で伸ばす(縮毛矯正)」かの2択になることがほとんどです。

当店では、必要に応じて縮毛矯正をおすすめすることもあります。
ただし、それも状態を見て、最善の方法を選ぶことが前提です。

髪質改善は、ただのトリートメントや一度の施術でどうにかなるものではありません。
素材に向き合い、計画的にケアしていくことで、ようやく効果が現れてくるのです。


癖毛の研究を続けて思うこと

私は10年以上、癖毛や髪質の悪化について研究を続けてきました。

すればするほど、「髪って本当に不思議だな」と感じることばかりです。
同じように見える髪でも、状態・原因・対処法はひとりひとり違います。

だからこそ、放置は一番よくない選択です。


もしかして私も?と思った方へ

この記事を読んで、
「私の髪も似ているかも」と思った方は、ぜひ早めの対策をおすすめします。

癖毛は、放置することで悪化しやすくなります。
それを未然に防ぐだけでも、将来の髪が変わってきます。

髪質改善は、時間がかかることもありますが、
そのぶん効果がしっかり出る施術です。

ラフェ・クレールでは、髪の土台づくりから丁寧に取り組み、
お一人おひとりの髪質に合った方法をご提案しています。


気になる方は、いつでもお気軽にご相談ください。

▼ ホームページ
https://lafeeclaire.biz/

▼ 和田耕治のインスタグラム
https://www.instagram.com/

▼ ラフェ・クレール公式インスタグラム
https://www.instagram.com/lafeeclaire_official/

▼ アメーバブログ(昔の記事もぜひご覧ください)
https://www.ameba.jp/profile/general/lafeeclaire-2007/


綺麗な髪は、一日にしてならず。
だからこそ、私たちは時間をかけて丁寧に、向き合っていきます。

あなたの「髪の未来」が、今日から少しでも良くなりますように。

縮毛矯正でビビり毛に?髪質改善美容室が自然なストレートへ導く方法

縮毛矯正のあとに髪がチリチリに…

それでも綺麗を取り戻せる理由

こんにちは。
大分県中津市の美容室「ラフェ・クレール」です。

今回は、縮毛矯正のあとに髪の手触りや見た目に違和感を感じ、
「チリチリしてまとまらない」とご相談いただいたお客様の事例をご紹介します。

よくあるお悩みのひとつが「ビビり毛」と呼ばれる髪の状態。
この記事では、なぜそうなってしまうのか、
そしてどう改善できるのかを、わかりやすくお話しします。

「もう切るしかないかも…」
「元の髪には戻らないのかな…」

そんな不安を感じている方に、少しでも希望を持っていただけたら嬉しいです。


ビビり毛とは?

なぜ起こるの?

「ビビり毛」とは、縮毛矯正やブリーチなどの強い薬剤、
またはアイロンなどの高温によるダメージが重なり、
髪の内部が壊れてチリチリ・ジリジリになってしまった状態のことをいいます。

髪が硬くなったり、反対にスカスカでまとまらなかったり、
ごわついて手触りも悪くなります。

今回のお客様も、縮毛矯正をされたあとに髪の変化を感じ始めたそうです。
特に毛先はパサつきやチリつきが目立ち、
ドライヤーで乾かすと広がって収まりがつかないとのことでした。

ビビり毛は、通常のトリートメントだけではなかなか改善が難しく、
髪の内部構造をきちんと理解したうえでのケアが必要です。


今回の施術:

「神の矯正」で髪にやさしくアプローチ

ラフェ・クレールでは、
このような繊細な状態の髪に対しては「神の矯正」という特殊な技術を使って対応します。

これは、高度な技術と豊富な知識を必要とする、
いわゆる「高難易度の髪質改善矯正」です。


髪を無理に引っ張らず、状態に合わせて整える

ビビり毛のように傷んでしまった状態には、
強く引っ張って真っすぐにするような施術は逆効果です。

そのため、私たちは状態を丁寧に見極めながら、
髪に負担の少ない方法を選ぶよう心がけています。

内部には、まず必要な栄養をしっかり補給。
そこから、やさしく熱を加えながら、無理なく自然なストレートへと導きました。


スカスカの内部を補修しながら伸ばす

今回のお客様の髪は、アルカリと熱の影響で
髪の中がスカスカになり、強い広がりが出ている状態でした。

まずは内部補修のケアから始め、
髪の密度と弾力を整えながら、やさしく施術を進めていきました。


Before / After の変化に感動

こちらが実際のお客様のビフォーアフターです。

Before: 髪の広がりとチリつきが強く、まとまらない状態。
(画像:縮毛矯正後にチリチリしたビビり毛の例)

縮毛矯正後にチリチリになってしまった髪。 毛先の広がりとツヤのなさが目立ち、乾かすだけではまとまりにくい状態でした。後ろ姿からも、髪の広がりと質感の乱れがよく分かります。 特に毛先はパサつきが強く、手ぐしも通りづらい状態でした。

After: 自然なツヤとまとまりが戻り、しなやかで健康的な仕上がりに。
(画像:神の矯正でビビり毛を改善した状態)

「神の矯正」で髪の内部をやさしく補修し、 自然なストレートとやわらかい質感を取り戻しました。後ろ姿もこのとおり。 ツヤとまとまりが復活し、髪がしなやかに動くようになりました。

乾かしただけの状態です。

まるで別人のように見えるかもしれませんが、
これは一時的にごまかしたものではなく、
髪の内側からしっかりと整えた結果です。


縮毛矯正後に髪の違和感がある方へ

ビビり毛になってしまっても、あきらめる必要はありません。
切るしかないと思っていた髪も、方法を選べば回復の道はあります。
たとえば、髪の状態に合わせた優しい施術を行えば、
自然でやわらかい質感に近づけることも可能です。

「なんだか手触りが変わった気がする」
「乾かすと広がってしまう…」

そんな違和感を感じたときは、ぜひ一度ご相談ください。

ラフェ・クレールでは、強い施術でごまかすのではなく、
今の髪ときちんと向き合いながら、最善のケアをご提案しています。


ご相談・ご予約について

髪質改善やダメージケア、
そして縮毛矯正後の髪に違和感を感じる方へ。

ラフェ・クレールの「神の矯正」は、
そんなお悩みに向き合うために生まれた技術です。

髪に優しく、そして確実に。
お一人おひとりの髪に合った方法で、丁寧に対応いたします。

ご予約・ご相談は下記よりどうぞ。

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(過去の試行錯誤した記事も、ぜひご覧ください)


髪のことでお悩みの方に、
ほんの少しでも「希望」をお届けできるように、
私たちはこれからも、ていねいに向き合っていきます。

お気軽にご相談くださいね。