白髪染めを繰り返すと毛先がパサパサ・チリチリするのはなぜ?カラーを休んでも戻らない理由

「毎回トリートメントもしているのに、毛先だけパサパサする。」

「白髪染めを繰り返していたら、いつの間にか毛先がチリチリしてきた。」

「しばらくカラーを休めば、傷んだ髪も元に戻ると思っていた。」

美容室でカウンセリングをしていると、
こうしたお悩みを本当によく聞きます。

そして意外と知られていないのが、
「髪を染める時、髪の中では何が起きているのか」
という基本的な仕組みです。

先に結論からお伝えします。

白髪染めを含む一般的な酸化カラーは、
髪を染めるために髪をアルカリ側へ傾け、
キューティクルを膨らませ、
色の材料を髪の中へ入れます。

これは悪いことをしているのではありません。

白髪をしっかり染めたり、
髪色を明るくしたりするために必要な仕組みです。

問題は、
すでに何度もカラーや縮毛矯正を経験している毛先へ、
同じような負担を何度も重ねていくこと

です。

今回は、
実際のお客様の経過を見ながら、
できるだけ誰でも分かる言葉で説明します。

先に答え|なぜ毛先ほど傷みやすいの?

髪の毛を、
一本の長いひもだと思ってください。

根元にある髪は、
最近生えてきたばかりです。

でも毛先は、
何年も前に生えてきた髪です。

その間に、
カラー、
縮毛矯正、
ドライヤー、
アイロン、
紫外線、
ブラッシング、
洋服や枕との摩擦など、
いろいろなことを経験しています。

つまり、
根元と毛先は、同じ人の髪でも「今まで経験してきたこと」が違います。

だから私は、
根元と毛先を
同じ髪として考えていません。

アルカリカラーでは髪の中で何が起きる?

髪の表面には、
魚のうろこのように重なった
「キューティクル」
があります。

これは、
髪の中を守るための
小さな屋根のようなものです。

一般的な酸化カラーでは、
髪をアルカリ性に傾けることで、
このキューティクルを膨らませます。

そして、
染料や過酸化水素などが
髪の内部へ入りやすい状態を作ります。

とても簡単に言えば、

「色を髪の中へ入れるために、
一度、髪の扉を開けやすくする」

ようなイメージです。

この仕組みそのものが
酸化カラーの特徴です。

研究でも、
アルカリと酸化剤を使う永久染毛では
キューティクルが膨潤し、
染料の材料が毛髪内部へ入りやすくなることが報告されています。

また、
カラーを繰り返すことで、
キューティクルや毛髪内部の構造、
手触りや強度などに変化が生じることも報告されています。

ここは誤解してほしくありません。

「アルカリカラー=悪い」
と言っているわけではありません。

白髪をしっかり染める、
髪を明るくする、
色を大きく変えるためには、
酸化カラーだからできることがあります。

大切なのは、
すでに何度も薬剤処理されている毛先へ、
今回も同じ負担が本当に必要なのかを考えること

だと私は思っています。

「髪が溶ける」という表現について

カウンセリングでは、
「カラーで髪が溶けるんですか?」
と驚かれることがあります。

正確には、
髪が液体になって
本当に溶けてしまうという意味ではありません。

薬剤処理が強く重なった髪では、
水分を含んだ時に必要以上に柔らかくなり、
伸びやすく、
形が安定しにくくなることがあります。

美容師の現場では、
こうした状態を
「軟化しすぎている」
と表現することがあります。

髪が濡れた時は、
健康な髪でも乾いている時より柔らかくなります。

しかし、
強い化学処理が重なった髪では、
濡れた状態で非常に弱くなり、
摩擦や強いコーミングなどの力を受けると
さらに傷みやすくなります。

トリートメントをしていれば大丈夫?

ここも、
とても大切なところです。

今回ご紹介するお客様も、
カラーをするたびに
トリートメントなどへお金をかけ、
できるだけ髪を傷ませないようにしていたそうです。

でも、
髪は大きく傷んでいました。

だからといって、
「トリートメントは意味がない」
ということではありません。

トリートメントには、
髪の表面を整えたり、
摩擦を減らしたり、
手触りや指通りを改善したりする役割があります。

傷んだ髪には、
とても大切です。

ただし、
すでに起きてしまった酸化ダメージや
毛髪構造の変化を、

「健康だった頃の髪とまったく同じ状態へ戻す」

こととは別の話です。

毛髪は、
皮膚の傷のように
自分の力で生物学的に治っていく組織ではありません。

トリートメントで、
傷んだ部分を補い、
表面を整え、
扱いやすくすることはできます。

だから私は、

「傷ませてから毎回補う」だけではなく、
「次のカラーで必要以上の負担を増やさない」

という考え方も同じくらい大切だと思っています。

実例|カラーが怖くなり、約1年間カラーを休んだお客様

ここからは、
実際のお客様の経過です。

2026年2月。

インターネットで当店をかなり調べたうえで、
相談に来てくださいました。

過去には、
カラーリングと
リタッチの縮毛矯正を繰り返していました。

本人も髪の状態がおかしいことには
気づいていました。

カラーをすること自体が怖くなり、
ご来店までの約1年間、
カラーをほとんどせずに過ごしていました。

そのため根元はかなり伸びていました。

それでも、
すでに傷んでいた毛先は
元の状態には戻っていませんでした。

2026年2月の来店時。カラーを約1年間控えていましたが、すでに傷んでいた毛先には強いダメージが残っていました。

乾いた状態でも、
手触りはナイロンのようにギチギチしていました。

さらに濡らすと、
ゴムのように必要以上に伸び、
コームも簡単には通せないほど
非常にデリケートな状態でした。

私は、
今回の状態を
「縮毛矯正だけの失敗」
とは考えていません。

過去のカラーと縮毛矯正、
それぞれの薬剤履歴が重なった
複合的な化学ダメージ
として考えました。

特に、
カラーも矯正も
毛髪内部へ作用させるために
アルカリ性の薬剤を使用するケースがあります。

そこへ酸化処理、
熱、
摩擦、
コーミングなどの影響まで加われば、
もともと弱っている毛先は
さらに扱いが難しくなります。

研究で分かっていることと、今回の判断は分けて考えています。

研究では、
酸化染毛や縮毛矯正などの化学処理によって、
毛髪のキューティクルや内部構造、
強度などが変化することが報告されています。

一方で、
「今回のお客様のダメージの何%がカラーで、
何%が縮毛矯正だったのか」
まで科学的に測定したわけではありません。
ここは美容師として、
履歴・濡れた時の状態・手触り・毛髪の反応を見て判断しています。

まず「神の矯正」で形を整えた理由

この状態で、
私はすぐに
「カラサポだけで何とかしましょう」
とは考えませんでした。

毛先の形状と手触りが大きく乱れ、
毎日の扱いそのものが難しい状態だったからです。

そこで最初に、
神の矯正
で髪の形状と扱いやすさを整えることにしました。

2026年2月。神の矯正直後。見た目と手触りは大きく整いましたが、これで髪が健康毛へ戻ったという意味ではありません。

見た目も、
手触りも、
大きく改善しました。

ただし、
私はお客様へ
ここで終わりとは説明していません。


一度きれいに見える状態へ整えたからといって、
過去の損傷履歴まで消えたわけではないからです。

むしろ、
かなりデリケートな髪だからこそ、
ここからどうカラーを続けていくかが重要です。

そこで、

「これからはカラサポで、
カラーをしながら髪の状態を一緒に立て直していきましょう」

と提案しました。

お客様は、
「傷んでいるのにカラーをするんですか?」
と驚かれていました。

それも当然だと思います。

インターネットで調べれば、
傷んだ髪には
「カラーを控えましょう」
という情報がたくさん出てきます。

でも、
カラサポで私が考えているのは、
傷んだ毛先へ、また同じアルカリカラーを重ねることではありません。

8週ごとにカラサポ|2026年9月、4回目

このお客様には、
約8週間ごとのカラサポを提案しました。

年間で予約枠も確保していただき、
髪の状態を毎回確認しながら進めています。

もちろん、
8週間という周期が
すべてのお客様に正解という意味ではありません。

今回のお客様の
白髪の状態、
過去のダメージ、
毛先の反応、
日常のお手入れを見ながら決めた周期です。

そして2026年9月。

4回目のカラサポを行いました。

2026年9月 カラサポ4回目後のロングヘアを後ろから見た状態
2026年9月・後ろ正面。カラサポ4回目。何もつけずに仕上げた状態です。
2026年9月 カラサポ4回目後のロングヘアを右斜めから見た状態
2026年9月・右斜め。同じくスタイリング剤をつけていない状態です。

2026年2月に初めて触った時は、
本当に弱々しく、
濡れると必要以上に伸びる状態でした。

9月の時点では、
私が触っても
以前よりしなやかさを感じ、
扱いやすさもかなり変わってきました。

正直、
私自身もここまで来て
ようやく少し安心できました。

当店で使う「髪の体力」という言葉について

私はカウンセリングで、
「髪の体力が戻ってきた」
と表現することがあります。
これは髪が生物学的に生き返ったという意味ではありません。
濡れた時の伸び方、
手触り、
しなやかさ、
扱いやすさなどを美容師として総合的に見た表現です。

普通のカラーとカラサポは「色の作り方」も違います

ここは、
カウンセリングで説明すると
驚かれることがとても多い部分です。

お客様の中には、

「カラサポも、
毛先用の白髪染めのチューブを出して使っている」

と思っていた方がたくさんいらっしゃいました。

実際は違います。

一般的な酸化カラー

メーカーが、
「ブラウン」
「ベージュ」
「アッシュ」
などの色調をあらかじめ設計し、
チューブに入れて商品化します。

美容師は、
その中からお客様に合う色を選び、
必要に応じて複数の色を混ぜて使用します。

カラサポの毛先

「完成した白髪染めの色」を
チューブから出して使う考え方ではありません。

ハーブカラーにある
原色や補色などの粉末を使い、
そのお客様に必要な色味を
美容師が一から組み立てます。

つまり、
完成した色を選ぶというより、
その人の毛先に必要な色を作る

という考え方です。

カラサポでは、
基本的に毛先までカラーをします。

ここも、
少し不思議に感じるかもしれません。

「毛先が傷んでいるなら、
毛先は染めない方がいいのでは?」

と思いますよね。

でも、

「毛先まで染めること」と、
「根元と同じアルカリカラーを毛先まで重ねること」は、
私の中ではまったく同じではありません。

根元には根元の役割。

毛先には毛先の役割。

同じ頭の髪でも、
必要なものが違うからです。

具体的な配合や内部成分の組み立ては
ラフェ・クレール独自の技術のため公開していません。

ただ、
私が一番大切にしている考え方は
公開できます。

「今日だけきれいに染める」のではなく、
数年後の毛先を考えてカラーを組み立てること。

これがカラサポの中心にある考え方です。

3年間追った、もう一つの髪質改善記録

もう一人、
長期間追ってきたお客様をご紹介します。

この方は、
カラサポを確立する前から
私が担当していました。

だからこそ、
私は
「カットだけでどこまで変わったのか」
「カラーの考え方を変えてからどう変化したのか」
を長期間見ています。

2020年3月から、
髪質改善に取り組み始めました。

当初は、
カラーによるダメージなどが重なり、
髪の形状やまとまりが大きく乱れていました。

髪質改善カットは、
薬剤で髪を無理に伸ばす技術ではありません。

そのため、
すでに大きく傷んで変形している部分に対しては、
最初から劇的な変化が出たわけではありませんでした。

そこから、
根気よく髪質改善カットを続けながら、
カラーの方法も見直していきました。

新しく伸びてくる髪を
できるだけ余計に傷ませないようにしながら、
カラサポでカラーを続けていく。

2021年頃から、
少しずつ変化が
はっきり分かるようになりました。

そして2023年には、
本当に大きく印象が変わりました。

2020年から約3年間、髪質改善カットとカラサポを続けたお客様の髪質変化の記録
2020年3月から約3年間の経過。髪質改善カットと、カラー方法の見直しを継続した記録です。

このお客様から、
最初の頃に言われた言葉を
今でも覚えています。

「同世代できれいな髪の人を見るのも嫌。」

それくらい、
自分の髪がストレスになっていました。

でも、
髪が少しずつきれいになっていくと、
美容室から帰る時の足取りまで変わっていきました。

本当に、
ルンルンという言葉が合うような感じでした。

現在もご来店いただいていますが、
以前のように
髪そのものが大きなストレスになることは
ほとんどないそうです。

この変化を「カラサポだけの成果」とは言いません

ここは、
私がとても大切にしているところです。

この変化は、
カラサポだけで起きたとは考えていません。

このお客様の場合は、
髪質改善カットとカラー設計の両方
が大きく関係しています。

癖毛改善カットには、
髪の重なりや収まりを変えていく役割があります。

一方で、
定期的にカラーをしている方の場合、
毎回のカラーによって毛先へ負担を積み重ね続ければ、
カットだけできれいな状態を安定させるのは難しい。

私がそう考える理由は、
カラサポを確立する前から
このお客様を担当し、
経過を長期間見続けてきたからです。

では、白髪染めをやめれば髪は元に戻るの?

今回の2026年2月のお客様は、
カラーが怖くなり、
約1年間カラーを控えていました。

それでも、
すでに傷んでいた毛先は
元の健康毛には戻っていませんでした。

これは、
髪の毛が皮膚の傷のように
自分自身で生まれ変わる組織ではないからです。

新しく生えてくる髪は
新しい髪です。

でも、
すでに毛先にある髪は、
その毛先のままです。

だから私は、

「傷んだから全部やめる」
だけではなく、
「これから生えてくる髪と、今ある毛先をどう扱うか」

を一緒に考えます。

髪をきれいにしたい方へ伝えたいこと

白髪を染めたい。

髪色も楽しみたい。

縮毛矯正も必要。

でも、
髪はきれいにしていきたい。

私は、
この希望は矛盾しているとは思っていません。

ただし、
すべてを同じ薬、
同じ考え方、
同じ強さで繰り返せばいいとは思っていません。

根元と毛先では、
これまでの履歴が違います。

健康な髪と、
何度もカラーや矯正を経験した髪では、
同じ施術をしても反応が違います。

だから、
今だけを見るのではなく、
数年先の毛先まで考える。

その考え方から作ってきたのが、
ラフェ・クレールの
「カラサポ」
です。

「できるだけ髪を傷ませずにカラーを続ける」
という当店の考え方については、
こちらの記事でも詳しく紹介しています。


髪をできるだけ傷ませずカラーを続けるには?50代女性を3年間追った実例

縮毛矯正については、
こちらをご覧ください。


ラフェ・クレール「神の矯正」

髪質改善カットについては、
こちらをご覧ください。


ラフェ・クレールの髪質改善カット

ご予約について

ラフェ・クレールのご予約は、
お電話のみ
で承っています。


0979-53-9922

LINE・SNSからのご予約やお問い合わせは
受け付けておりません。

髪の履歴が複雑な方、
カラーや縮毛矯正によるダメージで
どうしたらよいか分からなくなっている方も、
現在の髪を確認したうえで
できること・できないことをお伝えします。


美容師の方へ|カラサポについて

カラサポは、
ラフェ・クレールだけの施術として終わらせるのではなく、
カラー判断を仕組みにしていくための開発も続けています。

既製の完成色を選ぶだけではなく、
髪の履歴や毛先の状態に合わせて
色と施術設計を組み立てる。

その判断を
オーナーやベテラン一人だけの感覚にしないことも、
カラサポ事業の目的の一つです。


美容師向け「カラサポ」について詳しく見る


この記事を書いた美容師

La Fee Claire(ラフェ・クレール)代表。

20歳から美容師として、
カラー、
くせ毛、
縮毛矯正、
年齢による髪質変化と向き合ってきました。

一回の施術直後だけではなく、
次回来店時、
半年後、
数年後の髪まで記録しながら
施術方法を検証しています。

この記事で紹介した症例も、
実際に当店で継続して担当しているお客様の記録です。

参考にした毛髪研究

この記事の科学的な説明は、
当店の経験だけで断定せず、
毛髪の酸化染毛・アルカリ処理・縮毛矯正・毛髪損傷について報告された研究やレビューも確認したうえで記載しています。

・Mechanisms of impairment in hair and scalp induced by hair dyeing and perming and potential interventions

・Quantifying the effects of repeated dyeing: Morphological, mechanical, and chemical changes in human hair fibers

・On Hair Care Physicochemistry: From Structure and Degradation to Novel Biobased Conditioning Agents

・Effect of equilibrium pH on the structure and properties of bleach-damaged human hair fibers

なお、
研究で分かっている一般的な毛髪の性質と、
ラフェ・クレールで実際のお客様を観察して得た判断は、
同じものとして扱わないよう区別して記載しています。

癖毛改善は“疎水性”がカギ。髪がまとまる仕組みと正しいカラーの考え方

癖毛を本気で改善したいなら、“髪の性質”を知ることが大切です

こんにちは。
ラフェ・クレールの和田です。

今回は、癖毛改善と「疎水性」というキーワードについてお話しします。

普段あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、
実はこの「疎水性」が、髪質改善や癖毛のコントロールにおいてとても大切な要素なんです。

今までいろいろなメニューを試しても、なかなか髪が扱いやすくならなかった方へ。
「親水性」と「疎水性」の違いを知ることで、癖毛改善のヒントが見つかるかもしれません。


親水性と疎水性とは? まずはやさしく解説します

髪には「水を含みやすい性質」と「水をはじく性質」があります。
この違いが、**親水性(しんすいせい)疎水性(そすいせい)**です。

🟠 親水性とは?

水分を吸いやすい状態の髪です。
傷みが進んだ髪、カラーやパーマでアルカリ損傷を受けた髪はこの状態になります。

内部のタンパク質が流出し、髪の芯がゆるんでふやけたような状態になりやすく、
髪の形状も不安定になり、うねりやすく、まとまりが悪くなります。

🔵 疎水性とは?

水をはじきやすく、健康な髪の理想的な状態です。
バージン毛(薬剤を使っていない髪)や、しっかりケアされている髪に多いです。

疎水性の髪はドライヤーで乾きやすく、熱に強く、まとまりも良いのが特徴です。


癖毛は「親水性」になることで悪化します

特に美容室で起こりやすいのが、
**アルカリカラーによる髪の軟化(なんか)**です。

アルカリカラーは、髪を明るくするためにpH10以上の強いアルカリ性の薬剤を使います。
この薬剤がすでに明るくなっている毛先やダメージ毛に作用すると、
髪の構造がゆるんでしまい、親水性に傾いてしまうのです。

親水性が進むと、

  • 髪が乾きにくい

  • 水分を吸ってふくらむ

  • 乾かす時間が長くなり熱にさらされる
    という悪循環に陥ります。


📌 当店が「ナチュラルハーブカラー」にこだわる理由

ラフェ・クレールでは、こうした髪への負担を防ぐため、
**アルカリ剤を使わない「ナチュラルハーブカラー」**を徹底して採用しています。

これは、ダメージ部分をさらに親水性に傾けないようにする工夫です。

特に、カラー剤は「1剤(アルカリ)」と「2剤(過酸化水素)」に分かれていますが、
2剤を薄めてもpHは大きく変わらないため、ダメージのリスクは残ります。

髪のダメージを進行させないためにも、既染部(すでに染まっている部分)へのアルカリ使用は避けるべきというのが、私たちの考えです。

🔗 カラサポについてはこちらをご覧ください


疎水性に導くことで起きる、髪の変化とは?

✅ 髪がすぐ乾くようになる

→ 熱のダメージを抑えられる

✅ ふくらみにくくなる

→ 湿気に強くなり、癖毛が出にくくなる

✅ 自然なツヤが出る

→ 髪の表面が整い、光を反射しやすくなる

✅ 手触りがなめらかに

→ 絡まりにくく、お手入れがしやすくなる


ドライヤーの時間が長くなるのは、親水化のサインかも?

親水性の髪は、水分をため込みやすいスポンジのような状態です。
そのため、ドライヤーで乾かす時間が長くなってしまいます。

そして、乾かす時間が長い=髪が高温にさらされる時間が長くなるということ。
これが「熱焼け」と呼ばれる状態を引き起こし、
髪の表面がパリッと硬くなり、ついには破裂してしまうケースもあります。


熱焼けで破裂してしまった毛先の髪


実は「リタッチ」だけでも親水化するって知ってましたか?

根元だけを染めるリタッチなら、傷まないと思っている方も多いですが、
実はこれも完全に安心とは言えません。

なぜなら、薬剤を流すときに水圧や流れで薬が毛先に触れてしまうため、
親水性が進む原因になるからです。

だからこそ、リタッチの際にも髪を守るケア処理を欠かさず行う必要があります。


エイジング毛=親水性の髪。癖毛改善にも密接な関係があります

年齢を重ねると、髪が細く・乾燥しやすく・うねりやすくなる。
それはまさに、「親水性の髪」が生えている状態です。

エイジング毛と呼ばれるこの髪質は、
癖毛と同じような改善アプローチが必要です。

つまり、癖毛改善は、エイジングケアの第一歩でもあるということ。


まとめ:癖毛改善のカギは「疎水性」の維持にあります

癖毛を本気で改善したいなら、
ただトリートメントをするだけでは不十分です。

髪の性質を理解し、親水性を抑えて疎水性に導くこと
これが、長く扱いやすい髪をつくるためのベースになります。

当店では、髪を疎水化するための**独自のカラーリング設計(カラサポ)**を行っています。
ご興味のある美容師の方は、ぜひ下記リンクから詳細をご覧ください。

🔗 カラサポの詳しい内容はこちら


▼ ホームページ
https://lafeeclaire.biz/

▼ 和田耕治のインスタグラム
https://www.instagram.com/

▼ ラフェ・クレール公式インスタグラム
https://www.instagram.com/lafeeclaire_official/

ホームカラーと高温アイロンで毛先がチリチリに|実際の施術例と髪の考え方

「髪をきれいに伸ばしていきたい」

そう思っていても、カラーや毎日のアイロンを繰り返す中で、
気がつくと毛先のパサつきや広がりが以前より強くなっていることがあります。

今回は、約1年ぶりにご来店いただいたお客様の実際のケースをご紹介します。

ご自宅でのカラーと毎日のアイロンを続ける中で、
毛先のチリつきや広がりが強くなり、
「どうしたらいいか分からない」とご相談いただきました。

同じような悩みがある方に、
傷んだ髪に何かを足すことだけではなく、まず現在の髪の状態とこれまでの履歴を見ることが大切
だということを知っていただければと思います。

ラフェ・クレール 和田耕治

1年前は「きれいに伸ばしたい」と考えていました

今回のお客様は、以前から髪を伸ばしながら、
できるだけきれいな状態を保ちたいと希望されていました。

その後、約1年間ご来店がなく、
その間にご自宅で2回ほどカラーをされたそうです。

カラー後から髪の広がりが気になるようになり、
ご自宅では毎日のように高温のアイロンを使って整えていたとのことでした。

ご来店時には、特に毛先にチリつきや硬さがあり、
髪が広がってまとまりにくい状態になっていました。

ホームカラーとアイロンを繰り返した後の毛先の状態
ご来店時の毛先の状態です。

最初に考えたのは「何をすれば直るか」ではありません

このような状態を見たとき、
私が最初に考えるのは「どのトリートメントをすればいいか」ではありません。

まず確認するのは、

  • これまでどんなカラーをしてきたのか
  • 縮毛矯正やパーマなどの履歴があるか
  • 普段アイロンをどのくらい使っているのか
  • どの部分から状態が変わっているのか
  • 現在の毛先にどの程度の負担が残っているのか

といったことです。

カラー、熱、摩擦、これまでの施術など、
髪の状態は一つの原因だけで決まるとは限りません。

今回のお客様の場合は、
ご自宅でのカラーを行ったあとに広がりを感じるようになり、
その広がりを毎日の高温アイロンで整えていたという履歴がありました。

その経過と実際の髪の状態を合わせて見ながら、
これから何をするのかを考えていきました。

カラーと高温アイロンが重なっている髪

カラーを繰り返した髪は、
何もしていない髪と同じ状態ではありません。

さらに、広がりを抑えるために高温のアイロンを何度も使用すると、
毛先にはカラーとは別の熱による負担も重なっていきます。

特に、すでに傷みが強くなっている毛先ほど、
「広がるからもっとアイロンをする」
という繰り返しになりやすいことがあります。

だから私は、
今見えている広がりだけを抑えるのではなく、その髪がどういう経過で現在の状態になったのか
を大切にしています。

今回は「神の矯正」から施術しました

髪の状態を確認したうえで、
今回はラフェ・クレールの高難易度縮毛矯正
「神の矯正」で施術しました。

神の矯正は、
通常の縮毛矯正では判断が難しいダメージ履歴のある髪などに対して、
髪の状態を細かく確認しながら施術方法を組み立てるメニューです。

ただし、傷みが強い髪であれば必ず縮毛矯正ができるわけではありません。

髪の状態によっては施術を見送ったり、
別の方法をご提案することもあります。

神の矯正施術後の毛先の状態
ダメージが強かった髪の神の矯正施術前後
今回のお客様の施術前後の状態です。仕上がりには髪質や履歴による個人差があります。


高難易度縮毛矯正「神の矯正」について詳しく見る →

数日後のカラーでは「カラサポ」を

矯正施術の数日後、
今度は白髪を染めるためにカラーを行いました。

ここで使用したのが、
ラフェ・クレールの髪質改善カラー
「カラサポ」です。

カラサポでは、
新しく伸びた根元と、
すでにカラーやその他の施術履歴がある毛先を
毎回同じようには染めません。

必要な部分には必要なカラーを行い、
すでに明るさがある毛先には、
必要以上に明るくするための処理を重ねないことを大切にしています。

今回のように毛先の履歴が複雑な場合は、
特にその考え方が重要になります。

神の矯正後にカラサポでカラーを行った髪の経過
一番右がカラサポでカラーを行った後の状態です。


髪質改善カラー「カラサポ」について詳しく見る →

「元の髪に戻す」という意味ではありません

ここは、とても大切なので書いておきます。

一度大きな負担を受けた毛髪そのものが、
施術によって生まれたばかりの髪へ戻るわけではありません。

今回の施術で目指したのは、
現在残っている髪の状態を見ながら、
見た目の艶やまとまり、手触り、日常での扱いやすさを整えていくことです。

そして今後のカラーでも、
必要以上の負担をできるだけ重ねないようにする。

私は、この積み重ねの方が大切だと考えています。

ホームカラーを否定したいわけではありません

ご自宅でカラーをする事情は人それぞれです。

忙しくて美容室へ行けないこともありますし、
白髪が気になって自分で染めたいこともあると思います。

ですから私は、
「ホームカラーをしてはいけない」と一方的に言いたいわけではありません。

ただ、
カラーをしたあとから急に広がるようになった、毛先が硬くなった、引っかかりやチリつきが強くなった
など、以前とは明らかに違う変化を感じた場合は、
それ以上無理に整え続ける前に一度髪の状態を確認した方がいい場合があります。

私自身、あまり細かく注意ばかりお伝えすると、
お客様もカラーや髪のおしゃれを楽しめなくなってしまうと思っています。

だから現在は、
ご相談いただいたときに、
今の髪に何が起きていそうなのか、
これからどうしたらいいのかを一緒に考えるようにしています。

同じような状態でも、施術方法は同じとは限りません

今回のお客様には神の矯正とカラサポを行いました。

ただし、
毛先がチリついている方すべてに同じ施術をするわけではありません。

髪の太さ、ダメージの程度、
カラーや縮毛矯正の履歴、
日常のアイロン使用などによって判断は変わります。

状態によっては、
その日に施術を行わないという判断もあります。

施術名を先に決めるのではなく、まず髪を見る。

これはラフェ・クレールが、
カラーでも縮毛矯正でも大切にしている考え方です。

中津市で毛先のチリつきやダメージにお悩みの方へ

「もう切るしかないのかな」

そう思っている場合でも、
実際の髪を見なければ何ができるかは判断できません。

反対に、
無理に施術をしない方がいい髪もあります。

ラフェ・クレールでは、
今まで何をしてきた髪なのかを確認したうえで、
現在できることを考えます。

毛先のチリつき、広がり、
縮毛矯正やカラーを重ねた髪などでお困りの場合は、
ご予約時またはご来店時にこれまでの施術履歴をお伝えください。

ご予約について

ご予約はお電話で承っております。

特にダメージ履歴が複雑な場合は、
これまでのカラー・縮毛矯正・アイロンなどについて、
分かる範囲でお聞かせください。

お電話でのご予約


0979-53-9922

ラフェ・クレール
大分県中津市宮夫281-5