こんにちは。大分県中津市の美容室、ラフェ・クレールの和田です。
お客様とカラーの話をしていて、少し驚いたことがありました。当店のカラーも、チューブから薬剤を出して混ぜているものだと思われている方が多かったんです。
もちろん、当店でも髪の状態に合わせてチューブタイプのカラー剤を使います。ただ、毛先の色を整えるときなどに使うハーブカラーは、準備の仕方が違います。
粉末のカラー剤を組み合わせて色を作り、さらに、その粉末を混ぜる水にもこだわっています。
使っているのは、当店独自に調合した「トリートメント水」。粉末をペースト状にする水分の部分に、髪のコンディションを考える工夫を組み込んでいます。
いつも椅子に座ってお待ちいただいている間に、何を考えながらカラーを準備しているのか。今回は、仕上がりだけでは見えにくい、その工程をお話しします。

普通のヘアカラーはどうやって作る?
まず、美容室で広く使われているアルカリカラーから説明します。ここでいうのは、1剤と2剤を混ぜて使う、代表的な「酸化染毛剤」です。
チューブなどに入った1剤には、色を作るための染料やアルカリ剤が含まれています。アルカリ剤には髪を膨らませ、染料が内部へ入りやすい状態にする働きがあります。
2剤は、美容室で「オキシ」と呼ぶこともある、過酸化水素を含む薬剤です。染料の発色に関わると同時に、髪の中のメラニン色素を分解し、髪を明るくする役割も担います。
つまり、色を入れるだけでなく、もともとの黒い髪に明るさを作れることが大きな利点です。希望する髪色によって、当店でも必要な場所に使います。
また、チューブタイプでも、美容師は複数の色を組み合わせたり、髪の状態に合わせて使い方を調整したりしています。容器の違いだけで、技術の良し悪しが決まるわけではありません。
ナチュラルハーブカラーは粉末から色を作る
一方、当店で使うナチュラルハーブカラーは、粉末タイプの染毛剤です。複数の粉末カラーを組み合わせ、お客様の希望する色味に合わせて調合します。
同じ茶色を目指す場合でも、今の髪に黄色が残っているのか、赤みがあるのかで、考える配合は変わります。選んだ粉末の色が、そのまま髪に写るわけではないからです。
粉末だけでは髪に塗れません。そこで当店では、粉末に約4倍の水分を加え、塗りやすいペースト状にします。色の配合を考える工程と、それを髪に塗れる状態へ整える工程がある、ということです。

この製品についてメーカーは、アルカリ剤・過酸化水素不使用と説明しています。そのため、黒髪を脱色して明るくする「トーンアップ」はできません。白髪を染めたり、すでに明るくなっている髪の色味を整えたりするときの選択肢です。
なお、植物だけで染める天然成分100%のカラーではなく、ジアミンを含みます。ジアミンアレルギーの方には使用できません。「ハーブ」という名前だけで安全性を判断しないことも大切です。
カレーに例えると、こんな違いがあります
この調合の違いをお客様へお話しするとき、私はカレーに例えることがあります。
チューブタイプは、市販のカレールーを選んで作るイメージ
好みのルーを選び、水などを加えて仕上げるカレーです。ルーを組み合わせたり、仕上げ方を工夫したりできるように、一般的なカラーにも美容師の調合や判断があります。
これは準備の仕方を身近に感じてもらうための例えです。実際のカラーで混ぜる2剤は、水の代わりではなく、発色や脱色の役割を持つ薬剤です。
当店のハーブカラーは、スパイスから組み立てるイメージ
お客様の好みに合わせてスパイスを組み合わせ、味を一から調整するカレーを思い浮かべてください。スパイスが粉末カラー、好みの味が希望する髪色に当たります。
そして、ここからが今回お伝えしたい部分です。煮込むときに、ただ水を加えるのではなく、だしやスープにもこだわる。その考え方に当たるのが、当店独自のトリートメント水です。
色を作る粉末にもこだわり、その粉末を混ぜる水にまでこだわる。こうお話しすると、調合全体をイメージしていただきやすいと思います。
もちろん、実際にだしや野菜エキスをカラーへ入れるという意味ではありません。水分を使わない「無水」の調合でもなく、粉末には約4倍の水分を加えています。
ラフェ・クレールが本当にこだわっているのは「混ぜる水」
粉末を混ぜる水分は、単に塗りやすくするためのもの。そう考えることもできます。でも私は、その水分も髪に触れるものなのだから、カラー設計の一部として考えたいと思っています。
そこで当店では、普通の水で粉末を溶く代わりに、複数の要素を組み合わせた独自のトリートメント水を使用しています。

カラーを塗り終えた後に使う仕上げ用の水ではありません。粉末をペースト状にする、調合の段階で使うものです。色の組み合わせだけでなく、髪に塗る状態へ仕上げるところまでを、一つの工程として考えています。
たとえば毛先の色を落ち着かせるなら、どんな色を補うかに加えて、その毛先がカラーや縮毛矯正などを経験していることも考えます。色が合えばそれで終わりではなく、染めている間の髪の状態にも目を向けたい。その考えを調合に反映したものです。
「トリートメント水」は、この記事では当店独自の調合液を説明する呼び方です。具体的な商材名、成分名、配合比率、製法は独自技術のため公開していません。
メーカーの専用水と、当店独自の調合は別の話です
ここは、正確にお伝えしておきたいところです。メーカー公式マニュアルでも、粉末を混ぜる際には専用水の使用が案内されています。メーカーが普通の水道水での調合を標準としている、という説明ではありません。
メーカーの基本の使い方と、ラフェ・クレールが独自に行っているトリートメント水の調合は、区別してお読みください。メーカーが当店の独自配合や、その効果を認めたという意味でもありません。
なぜカラーの水にまでこだわるのか?
理由は、白髪染めもおしゃれ染めも、多くの方にとって一度で終わる施術ではないからです。次回も、その次も染めていく髪だから、今回の色と一緒に、これからの扱いやすさも考えたいと思っています。
毛先の引っかかりが気になる方にとっては、希望の色になることも、家で髪をとかしやすいことも大切ですよね。だからこそ、仕上がった色だけを見て判断するのではなく、カラーの工程全体に目を向けています。
一般的な毛髪の知識として、指通りやくし通りには、髪同士の摩擦やもつれなどが関わります。日本化粧品技術者会の解説でも、この関係が説明されています。毛髪の表面などを整え、扱いやすさを考えることには意味があります。
ただし、こうした一般的な知識は、当店のトリートメント水そのものの効果を証明するものではありません。水を変えれば必ず傷みが減る、傷んだ髪が元の健康な髪へ戻る、というお約束はできません。
私が大切にしたいのは、特定の液にすべてを任せることではなく、必要なカラー方法を選ぶことと、髪のコンディションへの配慮を重ねることです。全体の考え方は、カラーの時間に毛先の補修・保護も考える、カラサポ独自配合の解説にまとめています。
すべての髪にハーブカラーを使うわけではありません
ここまで読むと、ラフェ・クレールでは全員の髪を、根元から毛先までハーブカラーだけで染めているように感じるかもしれません。実際には、髪の場所と希望に合わせて使い分けています。
新しく伸びた黒い根元を明るくしたい場合は、明るさを作るカラーが必要です。一方、毛先はすでに明るく、抜けた色を補うだけでよいこともあります。その場合にはハーブカラーを検討します。
毛先を今より明るくしたい場合や、強いダメージがある場合も、同じ方法を一律には当てはめません。過去にした施術と今の状態を確認し、できること、難しいことをお伝えします。
カラサポは一種類のカラー剤の名前ではなく、根元・中間・毛先に必要な方法を組み合わせる技術体系です。詳しくは、根元と毛先でカラー剤を使い分けた実例や、カラサポの毛先用ハーブカラーをご覧ください。
よくある質問
ハーブカラーは白髪も染まりますか?
はい、白髪染めにも使います。ただし、白髪の量や周囲の黒髪、希望する明るさによって、適した方法は変わります。黒髪を明るくする働きはないため、仕上がりの希望を確認して選びます。
普通のカラーより傷みにくいですか?
明るくする必要がない毛先に、脱色を目的としない方法を選ぶ、という考え方で使っています。ただし、髪の履歴や施術条件が違うため、すべての方で必ず傷みが少ない、ダメージがないとは言えません。
明るい髪色にもできますか?
ハーブカラー単独で黒髪を明るくすることはできません。すでに明るい髪の色味を整える場合と、黒髪から明るさを作る場合では、必要な施術が違います。カラサポでは、その違いに合わせてカラー方法を考えます。
ハーブならアレルギーの心配はありませんか?
いいえ。この製品はジアミンを含むため、ジアミンアレルギーの方には使用できません。メーカーは使用のたびに、48時間の皮膚アレルギー試験(パッチテスト)を行うよう案内しています。
過去にヘアカラーでかぶれた方は、自己判断で試さず、予約時にお知らせください。症状については皮膚科へご相談ください。トリートメント水を使っても、アレルギーを防げるわけではありません。
トリートメント水を入れると何が違うのですか?
当店では、ペーストを作る水分の部分にも、カラー中の髪のコンディションを考えた独自の調合を取り入れています。色の調合と、髪の扱いやすさへの配慮を一緒に考えるためです。仕上がりは髪の状態や施術全体によって変わり、水だけの効果として一律に説明できるものではありません。
髪色だけでなく、その色を作る工程も大切に
お客様からは見えにくいカラーの準備ですが、当店にとっては大切な施術の一部です。どの粉末を組み合わせるか。そして、その粉末をどんな水分でペーストにするか。塗る前の段階から考えています。
今回お伝えしたかったのは、特別な水で何でも解決できる、ということではありません。希望の色を作るための調合に、髪を扱う美容師としての考えを込めていることです。
白髪を染めたい方も、好きな髪色を楽しみたい方も、毛先のことが気になっている方も。色だけでなく、今の髪のお悩みも一緒にお聞かせください。
中津市ラフェ・クレールのヘアカラー・白髪染め「カラサポ」を詳しく見る
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ラフェ・クレール/大分県中津市宮夫281-5
ご予約はお電話で承っています。過去のカラーでかゆみ・赤み・腫れなどがあった方は、ご予約の際にお伝えください。





























